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≪Vol.197≫フタを開けてあげる~外国人と働く~

日本に住む外国人留学生・社会人のコミュニティを作っている。
なんて言っても、それって思うほど簡単ではなくて、
その関係は、なかなかの遠い距離間から始まる関係で、
徐々に徐々に関係性が縮まっていくものなのですが、
それを縮める作業は結局のところ「アナログ」なことが多く、
SNS等での派手な情報発信ではなかったりします。

別にそれが外国人が、とか、日本人が、とか、
そういう話ではないことでして、月並みな話と言えば、月並みな話です。

ただ、感覚的には外国人の方が、日本人より、やや距離感で言うと遠い感じはします。
文化の違いもあるし、相手にとっては安心・安全の国「日本」とはいえ、外国ですから、予想もしないイヤなことが起こるかもしれない。
という緊張感はあるでしょう。

「アナログ」って何?
ということですが、結局「役に立つ、頼りになる」みたいなことが必要だなと感じます。
人間同士の距離の近づけ方は様々ありますが、
僕と外国人メンバーの距離の近づけ方で言うと「役に立つ」という方法での距離の近づけ方が合っていると思っていて、
その部分を僕は意識しています。

「お友達」という関係性を目指す場合だったら、
「面白い」でもいいだろうし、「趣味が合う」でもいいのではと思います。
でも、僕の場合は「ビジネス」としての関係が強いので、
お互いに「役に立つ」という関係が近いのではないかと思っています。

「アナログとは」→「役に立つ」と因数分解したのですが、
ココでの「役に立つ」は、
僕がこうやってブログやSNSで、役に立ちそうなことを書いてお届けすることではなくて、
ほんとのアナログに立ち返るのですが、
「固いフタを開けてあげる」みたいな、リアルな現場での「役に立つ」が必要です。
実際、僕はSNSで毎日「外国人留学生に役立つ動画」なんて偉そうに話をしているのですが、結局のところはそんなことだけでは、何者でもない僕と外国人留学生の距離が縮まるわけでもなく、
そんな偉そうな発信よりも、「フタを開けてあげた」くらいの出来事の方がよっぽど信頼され、距離感も縮まります。

そんなのわかってるよ!
みたいなことなんですが、結局はこういう「フタを開けてあげる」みたいな細かなお困りごとを解決してあげる連続でしかなくて、
面倒くさがってSNSでお困りごとを一網打尽にしてやろうとしたところで、全く距離なんて縮まらなかったりするものです。

コレって、思っている以上に「めんどう」なんですよ。
(※僕はそれほど思わないので向いているのかもしれないけど)

そんなの知らないよ!自分でどうにかしろよ!
みたいになっちゃうことだったりするので、思っている以上にあまり誰もやらないのです。だから大事だなと思っています。

なんかよく読んでみると、普通のことを書いてしまっているのですが、
もう一つ僕の中で大事にしていることがあります。

それは「好きでやってる」です。

上(↑)の話は「困っているから助けよう」みたいな、「やってあげてる感」が残っているのですが、
僕個人的には「やってあげたいから、やってる」みたいな感覚も強くて、逆に言うとメリットがありそうでも、
「やってあげたくなかったら、やらない」という選択もそれなりに持っているような気がします。

「お互い様」という言葉は嫌いじゃないけど、
「貸し借り」というのはあまり好きじゃないです。

僕の感覚の「貸し借り」は、
「いつも世話になっているから、顔出しとくか」みたいなアレです。
とはいえ、そういうことも僕もしていると言えば普通にするのですが、

僕の中では「貸し借り」で顔を出してるんじゃない。
「行きたいから行ってるだけ」という気持ちが強く持てるものに行くということの方が多いです。

そういうのって、なんか相手にも伝わるじゃないですか。
この人、営業的に顔出しただけだな・・・みたいなのって。

話は戻りますが、外国人との距離の近づけ方もそういうことなんじゃないかなって、思って接している。という話でした。

今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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石川雄大 ~外国人と働く~
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