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≪Vol.260≫どうすれば給料上がるんですか?~外国人と働く~

僕は会社経営者なので「給料」に関して、よく考えます。
自分の給料のことも考えるし、従業員の給料のことも考えます。
「給料と従業員のパフォーマンス」の関係を考える必要が常にあります。

経営者もイイ人・イイ会社と思われたい

経営者として思うことは、
「出来るだけたくさん給料を上げたい」という気持ちはあります。

給料を上げれば「従業員に喜ばれるから」です。
働く人にとって給料は一番のエネルギーになります。
また支払う側の立場で言うと、イイ社長、イイ会社と思われることにもなります。誰でもそうですが、イイ人、イイ会社って思われたいと思うのが人間です。
実際、そう思われると採用が良好に進んだりとイイことがたくさんあります。

そして「従業員の家族、関係者も助かる」という事にもなります。
人にはいろんな事情があります。
自分一人分だけのお金があればいい人もいれば、
家族がいる人もいれば、
お世話しないといけない人もいれば、
誰かが背負った借金を返さないといけないかもしれません。
お金があると救えるものもあります。

僕の勝手な見解ですが、多くの経営者はそんな風に思っているんじゃないかと思います。
決して「お前らが働いて、俺はそのお金で遊んでやる!」なんて人は想像しているよりもいないものだと思います。
※創業者と雇われ社長だと少し違うようには思いますが。

出るお金と入るお金の差がすべて

そんな理想はありながらも現実は厳しいものです。
「ない袖は振れません」。
要するにお金がないと、払うことが出来ない。

黒字じゃないと払えないし、赤字だと本当に払えないし、給料を上げることなど出来ない。
これはどうあがいたところで「出るお金」よりも「入るお金」が多いかどうかというシンプルゲームです。

そんなことを日々考えています。

「給料上げてください!」と「どうやったら給料が上がるんですか」は全然違う

さて、本題です。
「給料の変動について」です。
僕も会社員を10年弱やっていたことがあるので「給料をもらう」こともずっとやっていました。

日本企業だったので日本人感覚なのですが、
「給料が低い」「何でもっと給料が上がらないんだ」といったことを話している人は相当数いました。
何となく感覚的に不満を感じている人です。
そして不満が溜まって「給料上げてください!」って言う人もいます。

そして外国人から質問を受けることで言うと、
「どうやったら給料は上がるんですかね?」という話です。

ちなみにココで整理したいのは、
「給料上げてください!」という直談判と
「どうやったら給料上がるんですか?」という質問は
本質が全然違うという事です。

「そんなの誰でもわかってるよ」と思うかもしれませんが、
日本だと直談判は結構出来るのですが、質問は思ったより踏み込めない領域だと感じる人もいるように感じます。

なぜか?

「どうやったら給料は上がるのですかね?」という質問の回答については
どこの会社でもそれなりに答えを持っているはずです。
シンプルに言うと「儲かれば」ということです。

でも、逆に言うと「儲からなかったら・・・」という裏返しの答えもそこにはあるからです。
「上げてもいいけど、その代わり儲からなかったら下がることも承知しておいてくださいね」という事になる。

この話って他人事だと普通なのですが、実際自分が会社の経営部に対して踏み込んでいくと、そういう約束になっていくかもしれない緊張感があります。

★実際は下げるって大変(解雇するもの同じで大変)

でも、日本人より外国人の方がその部分は明確化してほしいという声は多いように思います。

日本でいうとプロ野球選手みたいですよね。
「結果出れば上げてもらうし、でも結果出なかったら減給もやむなし」と言ったインタビューも聞いたりしますが、企業と正社員との関係においてはそこまでシリアスではないですが、自分は何をしたら対価を得られるのか?という事を大事にしている人も感覚的には多いように思います。

皆さんは会社に対して「どうやったら給料は上がるんですか?」って聞けますか?最近は賞与(ボーナス)査定である程度ルールを作っているところも多いようですが、私の会社も曖昧なところもあるので考え続けて示していきたいと思います。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました!


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石川雄大 ~外国人と働く~
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