≪Vol.188≫ストロー現象
日々、社会は発展して、国内も国外もインフラが整っていき、
社会が便利になっていくわけですが、
僕は「四国・愛媛」の出身なので、島国・日本の中でもさらに島で生まれ育ちました。
そして、子供の頃にはじめて「瀬戸大橋(香川ー岡山)」(1988)が出来て、本州と四国が繋がり、その後「明石海峡大橋(徳島ー兵庫)」(1998)、「しまなみ海道(愛媛ー広島)」(1999)が開通したことにより、各県から本州へと繋がる道が広がりました。
通常は、島は不便だから、人口が多い本州から四国へ来てくれる人が増えないという課題を持って、橋を作られることも多いが、
現実は「ストロー現象」と言われる、「大きいところに小さいところが吸収される。」という現象も過去の事例でも多く見受けられるわけです。
僕は四国側の立場ではあるのですが、
例えば、子供の頃、甲子園球場へ野球を観に行くにはいつも「フェリー」で行っていたのが、電車や車でいけるようになるのを見ると、便利になったなぁと思います。
(しばらくは、通行料金が高いので、船で行ったりしていましたが)
というように、橋が出来る前は四国で楽しんでいたことを、
神戸、大阪まで行く。という娯楽・ショッピングの生活に変わります。
おそらく年々そうなっているようにも思います。
僕の子どもの頃(川之江市)だと、
松山・高松という愛媛・香川の県庁所在地が子供にとっては唯一の旅行先ではありました。
しかし、今ではおそらく大阪までそれが伸びているので、特に高松においては瀬戸大橋・明石海峡大橋が近くにあり、ショッピング事情は厳しいと思われます。(想像)
愛媛・松山については実は大阪までの距離は遠く、かつ「しまなみ海道」で広島へ行くというのもかなり遠いので、ショッピングについては、高松ほどではないのかなと思います。(想像)
ものすごく地元話をしたので、ほとんど通じていないとは思うのですが、
「世界」という目線にしたときに、
日本は超!島国なので、日本独特の世界観があり、独特の文化があり、そこに住む人気軽に他国へ出ることも少ない。
ただインフラが整っていけばいくほど、「海外→日本」と「日本→海外」が活性化し、そのバランスがどうなっていくのか?という疑問がある。
今、2023年現在ではストロー現象ということにはならないでしょうが、
例えば「日本は高齢者ばかりで、生活が大変な国だ!」とばかり言っていて、海外の人にも日本の若者にもそう思われてしまうと、
確実に「日本→海外」が勝って、アジア・欧米諸国に若年層の人口が吸い込まれていきます。
課題は課題で事実なのですが、
魅力を損なわない、または創るという活動も並行して「みんなで」やる必要があります。
僕の予測ですが、香川県で「うどん県」ということでヒットしたり、
直島などの「アート県」ということでヒットしたのですが、
思い切って「観光」に舵を切ることをしたのでしょう。
その理由の一つには、何もしないとストロー現象で香川から人が出て行ってしまう(また全く来ない)となってしまう心配があり、お尻に火がついていたのかもしれません。
だからこそ思い切った取り組みがあったのではないかと、想像はしています。(知らんけど)
ということで、「日本人が海外へ出ていかないわけではない」という心配もしつつ、多様性という外国人との共生社会も作っていきたいなと思っています。
という僕の思いでした。
今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。