≪Vol.45≫なぜか?を知っている
写真は以前、アメリカのニューハンプシャーの野球チームで働いていたときに、いつも観戦に来てくれていたお母さんです。
Happy Mother's Day!
さて、野球の話なのですが、
私が子供の頃、阪神タイガースの新庄選手がスター選手の一人だったのですが、最近YouTubeも始められたようで時々見ています。
ご存知の方も多いと思うのですが、
新庄選手は今、再びプロ野球選手を目指しているヘンなスターなのです。
それは、別にいいのですが、
新庄選手はどちらかと言えば、才能で登り詰めたような印象が強いのではないかと思います。
試合の印象もそうだし、パフォーマンスもそうだし、試合の解説をしていてもそうでした。
ただ、今のYouTube動画では、打撃や守備、トレーニングなどの理論を話されているのですが、「やっぱり、理論をちゃんともっているんだ」と思わされました。
※ご本人は理論的なことを言うのは、キャラと違うし、ポリシーとしてカッコ悪いから嫌みたいなのですが。。
ちなみに以前にも書かせてもらったのですが、私は日本人メジャーリーガーの方とお仕事をさせてもらうことがあり、野球のお話も聞かせてもらうことがあったのですが、全員「理論」を持っていました。
うまくなるための理由、うまくなるためのロードマップを持って、準備をしていたのを感じていました。
ここで素人の私の話になるのですが、
※次元が違っていて申し訳ないのですが、多くの人に近い感覚だと思うので
私は高校まで投手だったのですが、それなりの普通の投手でした。
特にコントロールがいい投手で、特徴はないが、投手の総合力で何とか試合で使ってもらっているという感じの投手でした。
※最速でも130km出るかどうかくらいの感じです。
自分はコントロールがよかったので、
「どうやったら思ったところに投げれるんですか?」って聞かれることがありました。が、
よくわかりませんでした。
キャッチャーが構えたところを狙って何度も何度も練習していたら、そこに投げられるようになるよ。と。
よく考えたら何の参考にもならないし、野球をやっていない人でも答えることが出来る回答です。
でも、残念ながら本当によくわからなかったのです。
なので、毎日毎日一生懸命練習しまくっていたのですが、
あまり理論とか、うまくなるロードマップはなく練習していました。
今考えたらもったいないなぁという気もするのですが。
言い方はあれですが、時代的にそういう感じだったのかもしれませんし、
何か言ってくれていたのかもしれないけど、よくわかっていなかったのかもしれません。
さて、またプロ野球選手の話になるのですが、
そう考えると、プロ野球選手は「なぜ今、自分は打てたのか?」「いい球が投げられたのか?」「いい走塁ができたのか?」を分かっていました。
試合ではうまくいかないこともあるのですが、「イメージしたことを、イメージ通りにできれば、イメージ通りの結果になる。」という感じです。
ちなみに上述の新庄選手のYouTubeでも話されているのですが、
なぜ打球が遠くへ飛ばすことができるのか?
なぜ守備範囲が広くなるのか?
なぜトレーニングをしたら筋肉がつくのか?
など、
なぜそうなるのか?をたくさん話されています。
少し野球のことから離れますが、仕事においてもそれは同じことだなと思っています。今は。
以前は、頑張って営業したら売上が上がる!とか、
寝ずに頑張ったら仕事ができるようになる!とか
思って、やっていたタイプなのですが、
いつしか「なぜ」をまず考えることが多くなったように思います。
特に思うのは、
正直、一人で営業したり、成績を上げたりするのは、一生懸命やれば何となく上がっていったりすることもあったのですが、
自分以外の人が関わることになると、それでは全然通用しなくなったのが理由だと思います。
特に今は、経営者でもあるので、
誰かに助けてもらって実行することがほとんどなので、
常に「なぜ」を伝えなければならないのも、そういうマインドになった理由でもあると思います。
「四の五の言わずにやる」という美学で生きてきた世代なので、
それは、それで、いいこともあると思っているのですが、
「ビジネスをデザインする」美しさも確かに素晴らしいと思っています。
ただ、四の五の言わずに、まず行動をしたことで
得られた体験は、きっと、行動しなかったことよりは
価値があったのではないかと信じています。