【漫画の話】ナンバーナインが5年間で月間ストア売上が2億になるまでにやったこと。~前編~
2018年7月にデジタル配信サービス「ナンバーナイン」をスタートさせ、2023年7月に5周年を迎えました。
初月は50万円ほどのストア売上だったのですが、最近では月のストア売上が2億円をこえる月も出てきました。
この5年間、大変だったことや嬉しかったことなど色々ありました。
メンバーも、当時数人ほどだったところから、80人まで増え、今までの「ナンバーナイン」の軌跡を伝えることも増えてきたので、改めて、どんな5年間だったのかをまとめたほうがわかりやすいし、伝わるなと考え、今回のnoteを書くに至りました。
なので、想定の読者としてはナンバーナインのメンバーになりますが、ナンバーナインを利用してくださったり、検討されている漫画家さんにとってもどんな会社か知ってもらえるいい機会になるかなと。
私は、普段はデジタル配信サービス「ナンバーナイン」の事業責任者をしております。
デジタル配信サービス「ナンバーナイン」は、オンライン上から漫画、イラスト集を登録するだけで、Kindle、コミックシーモア、LINEマンガなどを含む135以上の電子書籍ストアに一括で販売できる配信プラットフォームです。
▼サービスの詳細はこちらのnoteにまとめております。
一言でいうと、個人で作った作品を日本中の電子書籍ストアで販売できるサービスです。
そんなサービスなんですが、私がナンバーナインに新卒で入社した時に生まれた新規事業でして、立ち上げから携わり、今では事業責任者を任せていただいております。
もはや私の社会人経験=「ナンバーナイン」の歴史で、我が子のような気持ちでサービスを運営しております。
なので、私の視点でこの5年間を時系列で紹介すれば、「ナンバーナイン」のことが伝わるんじゃないかと思ってます!
※書いてみたらめちゃめちゃ長くなったんで、このnoteでは2021年末まで書いてます。
2018年7月
電子書籍配信代行事業を開始
私は、2018年4月にナンバーナインに新卒として入社しました。
その時ナンバーナインは正社員がまだ数名程度で、創業時にスタートさせたマンガアプリ「マンガトリガー」が振るわず、新規事業として、デジタル配信サービスの前身である電子書籍配信代行事業を始めるタイミングでした。
4月〜6月の間はサービスの設計や、漫画家さんへの営業、電子書籍化作業など、サービス初期あるあるの目まぐるしい日々を送っていました。
新卒で新規事業の立ち上げから関われたのは本当に勉強になりましたし、サービスが出来ていく様子や、社員一丸となる熱気、漫画家さんに喜んでいただけた時の嬉しさなどなど貴重な体験ができました。
営業も代表と取締役と新卒の私の3人でやっていたので、二人の仕事のスピード感ややり方などが勉強できとても楽しかったのを覚えてます。
▼電子書籍配信代行事業スタート時のリリース
この時の思い出としては、今でこそ、事業をWebサービス化し、業務を分担して効率化されましたが、当時は漫画家さんへの営業から、電子書籍データ制作、ストアへの配信手配などすべてやっていたので、よくできたな…と今は思います。
配信に間に合わせるために、漫画家さんからお預かりした原稿をスキャン→写植→補正→電子書籍化を会社に泊まり込みでやっていた時は、文化祭前の高揚感みたいなものがあり、すごく楽しかったです。
2018年8月
『オナニーマスター黒沢』がKidnle1位を獲得
事業スタート直後、いきなりの大金星
これは私達のプロモーションが上手く行ったとかではなく、作品の持っているもともとのポテンシャルといいますか、ニコニコ静画で個人連載されていた作品で、書籍化などもされていなかったので、電子書籍化を熱望していた読者さんが多かった結果だと思いました。
この頃すでに半年間、漫画家さんへの営業を行っていたのですが、一つ課題が見えていた時期でした。
サービス設計タイミングでは漫画家さんの過去の商業作品で電子書籍化されなかったものや絶版になってしまったものを電子書籍化することをメインにしようと思っていたのですが、契約関係などがありなかなか難しく。
社内でも今後の戦略をどうしようか?となっていました。
ただ私には、秘策があり、これならいける!と思うものがありました。
2018年9月
同人誌「やしろあず記」「幽子さんは見られたい」を配信し大人気
そう。オリジナルの同人誌です。
5月〜6月頃に、若林稔弥さんとやしろあずきさんにお会いし、同人誌の話を伺いました。
他の作家さんからも同人誌の配信のご相談を受けることが増え、これは漫画家さんの需要があるぞと。そして、イベントや委託書店でしか購入できなかったので、電子書籍で購入したい読者さんは絶対いるぞと。
というか初めて同人誌という存在をその頃知って、これ個人ってどういうこと!?って思うくらい面白く、衝撃を受けていましたし、こういった漫画をもっと広めたいとも感じておりました。
配信してみると案の定でした。
若林さんとやしろあずきさんの同人誌は電子書籍の最大手のKindleの全体ランキングで1位と3位を取りました。
早速、社内に今後の戦略や狙うべき市場をプレゼンしました!
実績も出ていたので、早速動き始めることに。
2018年11月
コミティア126出始めての企業出展
9月のコミティア125から会社のメンバーで参加し、コミティア126では初めて企業出展という形で参加しました。
ただ、125に参加した時、企業ブースにはあまり人通りはなく、なにかしらフックがないと企業出展してもブースに人が来なそうだったので、漫画家さんが来たくなる企画を考えることになりました。
めちゃめちゃ考え、漫画家さんにヒアリングをし、結果決まった企画は
「漫画ストア占い」でした。
ナンバーナインの強みでもあった、様々な電子書籍ストアのユーザーの特徴を知っていることを活かした企画にしたいなとは思っていたのですがいい案が出ず…
当時、打ち合わせをしていた若林稔弥さんに相談し、「占い」だといわれ、それだ!って思いこの企画が生まれました。
診断企画にすると、固い企画で敬遠されそうですが、「占い」は気軽に来てもらえそうだなと!
結果、50人ほどの漫画家さんに来ていただき、当初目標が20人だったので、予想より反響を大きくいただけて嬉しかったですね〜。
今ほど電子書籍の特徴などが情報として世に出ていなかったので、みなさんストアごとに強みのジャンルが違うことに驚かれていました。
2019年1月
配信実績が1000作品を突破
いろんなストアでランキング上位を取れるようになっていき、漫画家さんの配信作品も順調に伸びていきました。
また11月頃に漫画家さんをマネジメントされている会社さんとの提携も決まり、一気に配信作品が増えました。
<お預かり作品のストアランキング実績>『作品名』(作家名※敬称略)
『オナニーマスター黒沢』(伊瀬 カツラ/YOKO)…Kindle、マンガZERO(広告型漫画アプリ)にて1位獲得
『南国トムソーヤ』(うめ)…Kindleにて1,2,3位独占
『やしろあず記』(やしろあずき)…Kindleにて1位獲得
『マイナス 完全版』(山崎紗也夏)…マンガZEROにて1位獲得
『彼女のいる彼氏(完全版) 矢島光・著作集』(矢島光)…マンガZEROにて1位獲得
『幽子さんは見られたい』(若林稔弥)…Amazonベストセラー1位獲得
ただ、この頃、毎月の配信作品が増え、電子書籍化の作業の工数がキャパを超えてました。
弊社のCOOの荒井が分業による効率化はガンガン進めてくれていたのですが、それでも、あっぷあっぷでした…
2019年3月
宮崎県日南市に「日南デジタル漫画ラボ」開設
このまま毎月の配信作品が増えていくと、リソースが足りなくなるのが明白だったので、電子書籍の制作を担当する部署を設立することになりました。
最初は都内で採用し人員を確保しようと思っていたのですが、宮崎に企業誘致のための助成金があり、それを使って、新しいオフィスを構えることになりました。
宮崎県内の新聞にも掲載され、会社の説明会には100名近くの方が参加いただけました。
エンタメ系の企業が少ないため、地方ではそういった企業は人気らしいです。
新たな拠点を考えている方がいらっしゃいましたら、おすすめします!
最初、1拠点5人でスタートした新オフィスでしたが、今では2拠点17名と着実に成長し、毎月数百作品の電子書籍化〜配信まで行いながら、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」のカスタマーまでこなしてもらっています。
ナンバーナインにとって無くてはならない拠点です!
2019年5月
新たなサービス、漫画家さん限定の確定申告代行サービス開始
新しい漫画家さん向けサービスを始めました!
今までデジタル配信サービスのお話だけをしてましたが、実は2018年の後半から新たなサービスとして、確定申告代行サービスを仕込んでおりました。
サービスの内容は代表小林のnoteから引用いたしますと。
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弊社の顧問税理士である「いぶき総合会計事務所」と提携することで、漫画家さんに対して破格の金額で確定申告代行サービスを提供できるようになりました。
いぶき総合会計事務所
通常、会計事務所に確定申告を依頼すると15〜30万円程度費用が発生するのですが、漫画家さん限定で特別に8万4千円(税別)から対応させていただきます!
※漫画・同人業界に精通した専任の税理士が確定申告を行うため青色申告特別租税での対応になります。(10万円分の租税ではなく、65万円分の租税対応申告になります。)
漫画家さんが行うのは、月々の経費(レシートや領収書など)や支払明細書を弊社に送るだけ。面倒な記帳や仕分けなどは全て弊社で対応いたします。
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端的に言うと、漫画家さんに限って、格安で確定申告代行を行ってもらえるサービスです。
正直ナンバーナインの利益はほぼほぼ人件費で消えます。
え?そんなサービス大丈夫なの?続けられなくない?と思われるかもしれませんが、このサービスの目的はナンバーナインの知名度を上げるのと漫画家さんと知り合う窓口。
言わば、デジタル配信サービスの広告なので、続けられます。
デジタル配信サービスは堅調に伸びていましたが、もっと多くの人に知ってもらうには、サービス自体が漫画家さんにパッと理解いただけるような、生活に根付いていないので、わかりやすく、漫画家さんが使ってくれるサービスが欲しかったんです。
結果、定員を超える応募が集まり、現在では年間に200名を超える漫画家さんの確定申告をお手伝いしております。
このサービスをきっかけにナンバーナインのことを知ってくださった方も多かったです。
2019年6月~12月
漫画を売るために試行錯誤を開始
作品をお預かりしてから、ストアに配信するまでは安定的に行えるようになってきたので、配信の次の「漫画の販促」に力を入れ始めました。
SNSを使った販促に力を入れ、いろんなキャンペーンを行いました。
下記がその事例です。
・役満を狙え!Amazonギフトプレゼントキャンペーン
・あなたのオリジナル傀牙(オーガ)を先生が描いてプレゼント!!
・サイコスタッフの表紙を決めるのは君だ!キャンペーン
他にもうまい棒をプレゼントにしたり、いろんなキャンペーンを試していました。
この中だと、電子書籍化する際の表紙のイラストをSNSの投票で決める企画はかなりうまくいきました。
電子書籍を配信したときも、話題になりましたし、コミックナタリーさんにも取り上げてもらい初速の売上がすごく良かったのを覚えております。
2020年2月
『原作版 左ききのエレン』クラウドファンディング、総支援額3,350万円超えで漫画カテゴリ日本一へ
この頃、ナンバーナインでは、漫画家さんのクラウドファンディングのサポートも行っておりました。作家さんから、クラウドファンデイングで原稿料を集めて続編を作りたいや、紙単行本を作りたいなどの相談をよく受けておりました。
ちなみにこれは自慢なんですが、ナンバーナインが今までお手伝いした18件のクラウドファンディングは全部成功しております!
その中でも一番、支援総額が大きかったのが、かっぴーさんのクラウドファンディングです。3000人以上が支援してくださったので、単行本を合計で2万冊くらい刷って発送したのは大変でしたがいい経験でした!
2020年4月
デジタル配信サービスをwebサービス化!!!!
デジタル配信サービスはwebサービス化するまでは原則として漫画家さんと何らかの手段で打ち合わせをしてから作品をお預かりしていました。
データのやり取りや、作品の説明文などの配信に必要なものはすべてメール等でやり取りをしていて、利用いただく漫画家さんにも負担をかけてしまっていました。
私も、数百人の漫画家さんとやり取りをしていたので、これ以上利用者を増やしづらい状況で…。
2019年にお会いした漫画家さんの数を記録していたのですが、私一人で500人以上お会いしてました。
自分でもやりきったな〜とは思うのですが、デジタル配信サービスをもっと広めるのに、年間500人は少ないなと。もっと使ってもらわないとサービスが成長しないぞ!と思いwebサービス化を決めました!
詳しいことは下記のnoteに書いてあるのでお時間ありましたら!
サービス化のお陰で、漫画家さんとのデータのやり取りは楽になり、打ち合わせのお時間を増やせましたし、webから新しい漫画家さんから登録いただくことも増えました。
漫画家さんにお支払いする印税周りもwebサービスの機能に組み込んだので、web上からの確認もできるようになりました!
2020年6月
マンガ図書館Zさまとの提携
ナンバーナインの電子書籍の販促実績と大量の作品をしっかり販促できる仕組みを評価していただき、Jコミックテラスさまが運営するマンガ図書館Zで配信中の電子コミックの配信〜販促を任せていただけることになりました!
デジタル配信サービスは、基本的には漫画家さん個人のご利用がほとんどの割合を占めているのですが、実は漫画の出版や配信を行う企業さまもいらっしゃいます!
Jコミックテラスの会長を務める、漫画家の赤松さんからいただいた当時のコメントがとても嬉しかったのを覚えております。
<Jコミックテラス会長・赤松健氏コメント>
「ナンバーナインさんとの連携により、マンガ図書館Zに作品を提供してくださっているマンガ家の皆さまへの配分も、より多くなると期待しています。当社は引き続き、作家の作品と才能を守り、マンガ家が自由に好きなものを描ける環境を提供することで、マンガの未来に貢献していければと思います」
私が担当させていただいた提携だったのですが、たくさんの漫画家さんの売上に影響のあるものだったので、ドキドキもありました。
結果今までの知見をしっかり活かせて、提携前から数百%アップさせることができ、期待に応えられてよかったです‥!
2020年7月
デジタル配信サービスパワーアップ
4月にリリースしたサービスの初めての大幅機能追加を行いました。
このタイミングで、完全データの受け渡しが、サービス上で行えるようになりました!
2020年9月
漫画家さんへの支払い印税総額が1億円突破
8月に過去最高売上を叩き出し、前年同月比でいうと3倍でした!
大体ナンバーナインに入金される売上で2000万くらい。
このあたりで、漫画家さんへの印税も月に1000万円を超え、累計の印税額も1億円を余裕で突破しました!
この2つの数字は一つ目標にしていた数字だったので、達成できたのは嬉しかったですね。
伸ばせた理由としては、ストアさんごとに効果の高い施策の形や、最適な配信の方法がわかってきたことでした。
2020年11月
ナンバーナイン、12月2日よりこれからの漫画家の可能性を考える無料オンライントークイベント「漫画家ミライ会議」を開催
売上も上がり、利用いただいている漫画家さんも増え、ナンバーナインの知名度も少しづつではありますが、上がっておりました。
ただ、多くの漫画家さんとお話していると、見えてくる課題もありました。
それは、「情報の断絶」です。
漫画家さんは個人事業主です。
なので、意識して情報収集をしたり、人と会うことを自分で能動的に行動しないと中々、情報が入ってこず、他の漫画家さんの戦略やノウハウなどの情報が人によってかなり差がありました。
となると、漫画家さんだけに向けて漫画業界の今の情報を伝える場を作ったら需要があるんじゃやないか?
そう思って、企画したのが、「漫画家ミライ会議」です!
ありがたいことに、当日の視聴者は1600人を超え、その半分以上が漫画家さんでした。
1回のイベントで800人も漫画家さんが集まるイベントは珍しいらしく、他の出版社の方々からも面白かったです〜などいただけて嬉しかったです!
Youtubeに当時のセッションが上がっていますので、もしご興味ありましたら。
2021年1月
ナンバーナインがKADOKAWAと連携し、オリジナル漫画『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』の単行本を本日発売
この頃、個人の連載作品も、往年の名作、過去の同人誌もどんどん増えてきたので、紙書籍化、映画化、ドラマ化、アニメ化などなど、電子書籍以外の媒体に作品を出し、新しい読者に届けるための営業を強化し始めました!
その一つが、KADOKAWAさんとの業務提携です。
ナンバーナインで人気な作品などを、KADOKAWAさんに紙書籍を出版していただきさらに読者に届けるのが目的になります。
作品が世に広がっていくには、あらゆる「面」を取る事が大事だと思います。
Twitterや電子書籍ストアでの面はすでにある程度取れて行きているので、次に「書店」「紙媒体」で届けようという試みです。
この試みはすごく上手くいきまして、現在まで20冊以上の単行本を発売できました。中には重版した作品ももちろんあります。
今後もどんどん増やしていこうと思っています!
また、「面」を増やすにおいて、絶対に抑えないといけないTikTokにも着手しはじめたのもこの頃で、TikTokで漫画やエンタメの紹介を行っている方々にDMでお声がけしていました。
初めてお会いしたのは漫画紹介のもつもつさんで、漫画✕TikTokでできることを色々話したのを覚えています。
2021年4月
新しい漫画が知られる場所を作るため、「TikToker推し漫グランプリ」を開催します。
1月〜2月TIkTokクリエイターの方々と話して、生まれた企画を実際に開催しました!
「TikToker推し漫グランプリ」は、TikTokerの方々と、出版社の方々とで一緒に作る「新しい漫画と出会う場所」。
結果としては、視聴者も2000人以上来てくださり、
紹介動画は後にTikTokに上がり、数十万再生される動画もあり成功でした!
今でも、このときにご一緒したTikTokクリエイターさんとは交流しており、
またやりたいな〜と思ってます。
次やるときはもっと大規模にやりたいですね!!
この後、ナンバーナインのTikTokアカウントを作ったり、TikTokクリエイターのみなさんに漫画の紹介動画を依頼したりもしてました。
2021年7月
主演は阿部顕嵐!森もり子が描く学園青春群像劇『さよなら、ハイスクール』がドラマ化決定
初めてのナンバーナインからのドラマ化です!!
これは嬉しかったですね〜
しっかり販促にもつなげるためにストアと連携して、書影をドラマ仕様にしたり、セールを組んだりしました。
2021年9月
漫画家養成プログラム「アクセルナイン」始動
この企画は色んな漫画家さんと話していくうちに漫画の実力があるのになかなか上手くいかないなぁってなってしまっている漫画家さんが意外と多く、そういった方がSNSやFANBOX、電子書籍を活用して稼げるようにサポートしようという企画です。
具体的には八木戸マト先生(@yakitomahawk)らインフルエンサー漫画家さん達の協力のもと、賛同して下さった漫画家さん達と共に
①フォロワー10万を目指す
②Twitter発のヒット作を生む
を半年間で目指しました。
ここまでナンバーナインは漫画家さんがすでに描かれた作品を電子書籍化し、ストアでの施策やSNSでの販促を活かして作品を伸ばしていくことがほとんどでしたが、ここで漫画を作るというところへの初めての挑戦です。
ナンバーナインは編集経験がない状態だったのですが、コーチを引き受けてくださったインフルエンサー漫画家さん方が素晴らしく、私達も漫画制作を学びながら、受講していただいた漫画家さん達にも結果でお返しすることが出来ました。
▼結果まとめnoteはこちら
この後翌年には第二回も行いました。
ただ、課題もあり、第3回は今のところ未定です。
というのもスケジュールが下記になるんですが、
半年間で結果を出すことを目的にした講座なので、かなりタイトなスケジュールになっています。参加いただく漫画家さん達も講座に集中しないとこなせない。
だけど、受講いただく際にナンバーナインから支払っている投稿補助金は暮らしていける金額ではなかったので、他の仕事と平行でやらなければならない。
このあたりがネックとなり、途中で継続が難しくなる漫画家さんもいらっしゃいました。
なので、期間を決めて詰め込むやり方は結果は早く出るのですが、漫画家さんへの負担が大きいので現在違う形を模索中です。
その中の一つとして、企画化はしていないのですが、漫画家さんとスケジュールをそれぞれの現状に合わせて決め、一緒にSNS上でヒットを作るを試しています。
直近では直正也さんと千氏夜さんと下記の様な企画で連載を立ち上げています。
今後も漫画家さんと一緒にヒットを作る方法は模索していきたいです!!
2021年11月
漫画家さんがナンバーナインを通して受け取った売上の総額が3億円を突破しました!
20年9月に1億円を突破したのですが、その後1年で3億円を突破しました!!
倍々に売上が上がっていって、嬉しかったですね〜〜
この後も売上は伸びてありがたいことに、いまでは、7億円以上お返し出来ております。
2021年12月
ニコニコ静画公式チャンネル「ナンバーナインCOMIC」が開設しました!!
あらたな「面」を取りに行った施策ですね!
ストア以外に個人の作家さんの作品を読者に直接届ける場所を作りたいとずっと思っていまして、やっと一つ作れました!
ニコニコ静画さんはアプリもWebも漫画好き読者が数多くいる媒体で、ヒットした作品も沢山あります。
読者層的にKindleとも相性がよく、ニコニコで人気なユーザー連載作品は電子書籍化するとKindleでよく売れます!
現在も少しずつ、ナンバーナインCOMIC上で連載されている個人連載の作品も増えているので、もっともっと盛り上げたいですね!
はい!
ここまでが2021年末までのナンバーナインの振り返りになります。
本当は2023年まで一気に書こうと思っていたのですが、おもった5倍くらい長くなってしまったので、続きはまたどこかで書きます。
正直、省いている所もありますが、あんまり細かく書きすぎてもあれなんで、大きめなところだけ書いてます。
ほんとは上手くいった施策やナンバーナインの機能開発、組織の成長とかも…それもどこかで!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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