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【間に合え】大学レポート課題、ギリギリ提出セミナーに潜入!


プロローグ

ピピッ…ブツッ…ピーーー...カチッ!

「メーデー、メーデー、応答せよ。現在、提出期限間近のレポート課題を執筆中。

 残り時間はわずか、カフェイン供給ラインは安全限界点をギリギリ持ちこたえているが、集中力はすでに限界突破。脳内では単語が乱気流に巻き込まれ、論理構造が乱れ始めている。

 繰り返す。こちら、デッドライン破壊戦線 突撃本部。速やかにエールを要請する。現状、進捗率は50%…いや、5%だ。至急応答せよ!!」

しばらく静寂が続いた後、無線が不安定に唸りながら反応を返す。

<こちら、デッドライン破壊戦線 総司令部。応答する、今の状況は?>

「状況は絶望的。支援がなければ、これ以上の作戦続行は不可能と判断する。頼む!レポートの締切まであと10分もないんだ!!」

 ノイズが音声を遮るたびに、向こうの声が遠く離れていく気がする。間もなくして、冷たい声が響いた。

 <状況は把握した。申し訳ない…現在もこちらのリソースは全てフル稼働している。これ以上、私たちに出来る手立ては何もない。>

「くっ...わかった…それならば、非常事態コード「ツケヤキーヴァ」の発動を要請する。」

<「ツケ・ヤキーヴァ」だと…?!お前…自分から死ににいくつもりか!!今すぐに撤退するんだっ!!」

「もはや選択の余地はない。この単位が陥落すれば、再び繰り返すことになるんだ。」

<…了解した。非常事態コード「ツケ・ヤキーヴァ」を発動する。脳内リソース全開放、カフェイン供給を限界突破。誤字脱字は無視しろ。君の生還を祈る。」

ブチッ… この言葉を最後に、無線は途切れた。

これはただのレポートではない、私の名誉未来を賭けた最後の戦いだ。

「ここで諦める訳にはいかないんだ。うおおおおおおああああ!!!!!」


という映像を見せられた。

ここは、『たった3時間で!?大学レポートを超高速で仕上げる魔法の鉄則』というセミナーの会場である。

・・・講師の紹介・・・

司会:「それでは、講師の登壇です。」

<派手な音楽とともに登場、笑顔が眩しすぎて逆に怖い>

 「皆さん、こんにちは!ようこそ、『大学レポートを超高速で提出するためのセミナー』へ…。
 私は…そうですね、レポートの期限を通り越しすぎて『ソード・アート・デッドライン』と呼ばれた男 ゆだだだ と申します👽!!

 今回はこの場をお借りして、主に大学生の方々に向けて話そうかなーと思います!

 このセミナーに参加している大体の方は、焦りながら期限ギリギリにレポートを執筆するという経験をしたことがありますよね?!

 私も同じように、余裕を持ってレポートを提出できたことがほぼ無いんですよねー!!レポートが10本あるとして、1、2本くらいです!

  だから、ほとんどは期限当日に泣きながらやる羽目に…

 しかし気づけば、数をこなして行くうちに、短時間でレポートを執筆する自分なりの方法を編み出していたんですよ!

 私も前までは、期限の6時間前くらいから始めても、全然間に合わないということが多々あったんですが…

 今だと3000文字のレポートであれば、文献集め→執筆→レイアウトまで含め、およそ3時間で完成させられます。つまり、時間を2分の1に短縮することができるようになったのです!!!

 え?信じられないって?胡散臭い?

安心して!
 なぜこれを実現できたのか、その私なりの方法について、これからお話しする内容を聞いていただければ、納得するかと思いますよ!

 このセミナーを受けた暁には、皆さんのキャンパスライフは目まぐるしく変わるでしょう!!

注)これは「質を落として中身すっからかんのレポートにすれば、いくらでも時間短縮できるだろう」という考えでは決してございません。

 あくまでも「必要最低限の質を確保しつつ、通常通り、余裕を持ってレポートを制作する際の手順をいかにして効率化するか」という考えに基づいています。


〜大学レポートを超高速で仕上げる方法〜

さて、まずお伝えしておきますか…

 実は…レポートを書く行為というのは、宇宙的なミッションの一部に過ぎないんです。つまり今から言う方法は、すべて『宇宙の法則』に基づいているんですよ…

さあ、胸に手を置いて。皆さんの潜在意識に問いかけてみましょう!

 聞こえますか…「レポートを高速で提出するにはまず、徹底的な準備が必要だ」と言っているのを…

その準備がこちら!!

〜レポート課題を超高速で仕上げるための準備〜
鉄則①:ジャンルごとにデータや文献の引用元をあらかじめ決めておこう
鉄則②:AIを積極的に活用しよう
鉄則③:別の科目とレポートテーマを関連させよう
鉄則④:noteをたくさん書こう


鉄則①:ジャンルごとにデータや文献の引用元をあらかじめ決めておこう

 まずは1つ目。「データや文献をジャンルごとに引用元をあらかじめ決めておくこと」です!!

 レポート課題にエビデンス(根拠)は必須!!つまり、少なくとも1つ以上はデータや文献を提示しなければいけません。
 そこで、そのデータや文献の探し方をいかにして効率化するかという話になります。

この効率化を図るために、私がよく使うサイトを挙げましょう!!

・統計データ

公的なデータを引用する場合はココ。
 『e-stat』では、主にあらゆる公的機関(厚生労働省、経済産業省etc.)が行った調査のデータを入手、そして保存することができます!

 『生活定点』は博報堂が2年ごとに行なっている生活定点調査のデータを無料で閲覧することができます。
 このサイトも中々興味深いデータが揃っていますよ!!

 他にも民間の統計データを探す際には、民間企業の市場調査ページを参考にしましょう!

・論文

 『Google Scholar』は、大規模検索エンジンの『Google』と連携しているだけあって、サーチの幅が広いのです!!

・書籍
 書籍に関しましては、自分の大学の図書館検索サイトを使いましょう。それが、最も早く書籍を手に入れる方法ですよ!!


鉄則②:AIを積極的に使おう

そして2つ目は…「AIを積極的に使うこと」です!!

え、なんだって? AIにばかり頼っていたら、頭が馬鹿になるんじゃないかって?

それは使い方次第でしょう!
 むしろAIという、可能性未知数の次世代ツールを使いこなせるようになりましょう!!こうやって人類は、新しい環境に適応して行くために賢い頭脳を持ったのですから…。

具体的な使い方としては…
・長い文章の要約
・レポートの体制を整える
・自分の語彙力の無さを補填
・検索エンジンとして

ただし!AIが出力した情報をそのまま使うのはナンセンス
 この情報は正しいのか、大学の先生にバレないよう、情報を取捨選択し、自分の潜在意識に問いかけて、文章を推敲するのが、私たち人間の頭脳の見せ所だ!!


鉄則③:別の科目とレポートテーマを関連させよう

 続いて3つ目!それは「自分が履修している別の科目どうし、レポートテーマを関連させること」である…

 何十もの科目を履修していて、それぞれ全く関連性のないレポートテーマを考えるなんてバカ馬鹿しすぎる!!

A∩Bを狙え!!

ベン図の基本図

関連性が強い科目どうしなら尚更ですが…
 例えば、A「ヨーロッパ文学」とB「経済学」という全く違う分野の科目を履修していたとします。
 この時、Aの方で扱った文学作品を、Bでそのまま使って、その作品と経済を無理やり絡めるということが、やろうと思えば出来るんですよね!!

慣れてくれば、A∩B∩Cも行けちゃいます!!


鉄則④:noteをたくさん書こう

最後の鉄則を紹介しましょう! 
 4つ目は「noteをたくさん書いて執筆力を高めましょう」ということです!!

 レポート作成能力の本質、それは…「文章の執筆力」です!!

 そう、ただ書きまくれっ!理論的に文章を書く回数をこなすことで、皆さんの文章力は確実に上がっていきます!!

 やがて、「この言葉の次は、こういう展開がハマるな〜」という感じで、魔法のようにに分かってくるのです。
 そうなれば、今まで30分で1000文字書いてたのが…なんと15分に!!

 さあ、書き始めましょう、今すぐ!

 皆さんの中に眠る潜在意識を呼び覚まし、レポートを超高速で仕上げるための宇宙エネルギーを手に入れる時が来ましたよ!!」

<突然ライトがフラッシュして、音楽がうるさくなる>


〜まとめ〜

大学生の皆さん、いかがだったでしょうか?!

 このセミナーでは、レポート課題を超高速で提出するための4つの鉄則をご紹介いたしました!!

これでもう安心!
今日から皆さんも提出期限当日からレポートを書き始められますよ!!

目指せ、レポート課題ギリギリ提出マスター!!!

<講師は豪快にガッツポーズを決めながら、退場していった>

司会:「セミナーはこれで終わりですが、最後に皆さんにアンケートのご協力をお願いしております。会場入口付近に用紙がございますので、お名前と感想をお書きください。」


アンケート回答結果
感想:「こんなに情けないセミナーはじめて見ました。最初から真面目に余裕を持って取り組むべきだと思いました。」

おしまい。


最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。😀

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