刑事ドラマBGM集 『AM 2:00』 をリリースしました
新しいBGM素材集をリリースしました。刑事ドラマをイメージしたクールでシネマティックなBGM集です。TRPGセッションや関連コンテンツ、その他の個人制作物にお使いいただけます。
■ 『AM 2:00』
読み:エーエム フタマルマル
【収録曲】 全15曲
事件の捜査をモチーフにしたクールでシネマティックなBGM集です。刑事ドラマの劇伴のイメージで、夜のシティ系や捜査、カーチェイスやアクションシーンに合う曲を収録しました。
刑事シナリオや現代アクション系の作品におすすめです。
▶︎ 『AM 2:00』 販売ページ
今回の素材集は、映像制作や同人ゲームなどの個人制作物への利用もできます。ぜひTRPG以外の創作活動にもお役立てください!
■ 作ってみた感想
めちゃくちゃ大変だった!!!!!
というのも、刑事ドラマの好きなところがたくさんありすぎて曲数や方向性を絞りきれず、単純に作業量が増えてしまったからなのですが……。
結局21曲くらいから11曲まで絞りました。残ったのは厳しい選抜試験を勝ち抜いた珠玉の11曲です。使いやすさ重視で、聴いてすぐに使い所がわかるものを中心に選びました!
本当はTr.5「逡巡」やTr.11「深層究明」みたいなシネマティックなサウンドで固めたかったのですが、それだと使い所の幅がなかったので2曲だけにして、残りは探索や捜査のシーンで使いやすい曲にしました。
収録曲数を増やしたおかげでTr.7「コーヒーブレイク」やTr.8「心傷」みたいなシンプルな曲も入れられてよかったです。こういうのを他のBGM集から1曲だけ探してこようと思うと温度感が合わなくて大変だと思うので!
Tr.6「Make you Chase」で念願のカーチェイス曲も作れてよかったー! 何度もご要望でいただいていたシチュエーションだったので!
今回は東京都心を走ってそうなサイバー系の曲にしたので、いつか世紀末のハードボイルド系のカーチェイス曲も作りたいです。
せっかくなので各曲のセルフライナーノーツも書いておきます!
■ 楽曲の解説・制作秘話
YouTubeの動画があるものは貼ってありますが、こちらのBGM検索サイトでは差分を含めて全曲試聴できます。よかったら!
1. 捜査開始
もともと「枕返し」というタイトルのついていた2021年の妖怪ソングのリメイク作です。オケが刑事BGMにぴったりすぎたので、タイトルと歌とメロディを剥がしてリメイクしました。
冒頭の緊急招集シーンや待機画面、OP演出などにおすすめです!
2. night circle
タイトルは「ナイトサークル」、夜回りの意味を込めてつけました。こういう曲は本当にいくらでも作れそう。
導入・探索シーンや夜のオフィス街、捜査資料の共有シーンにおすすめです。物語の序盤〜中盤で使いやすいと思います。
3. 致死の痕跡
検死や鑑識、研究施設など、無機質でクールなイメージのシーンに使える曲です。研究室系の白い部屋シナリオとかでも使えるかも。
研究所の探索や検死結果の共有、状況の整理などのシーンにおすすめです。
4. 状況証拠
まだ決定的な事実には辿り着いていない、パズルのピースが欠けた状態での考察シーンをイメージしました。
上司からの捜査情報の共有やブリーフィングにも使えると思います。
序盤の捜査・探索や聞き込み、中間考察のパートなどにおすすめです。
5. 逡巡
容疑者を取り逃したり、捜査に不利な状況が発生した時のイメージの曲です。これから立ち向かう相手が強大であることを匂わせたり、新たな事件の気配がある時にも使えます。
中盤の捜査の行き詰まりや葛藤、更に大きな事件の予感を演出するのにおすすめです。
6. Make you Chase
追走劇やカーチェイスに使えるBGMです。アンドロイドBGM集のチュートリアルバトル曲(未公開)だったものを改造して作りました。
探偵小説のためのピアノソロシリーズの曲「迷宮のシ」のメロディをピアノのフレーズとして引用しています。タイトルは「追いかけさせて!」という意味の英語です。迷宮=Make youになるようにしました!
通常戦闘や序盤のアクションシーン、不審な車両を追うカーチェイスなどの演出におすすめです。
7. コーヒーブレイク
夜間捜査中の仮眠タイムや、実際のセッションの休憩時間などに流しておける曲として作りました。ボサノヴァっぽいクラシックギターに、シンプルなピアノのメロディを合わせたものです。
以前出したカフェBGM集はファンタジックでかなり明るめだったので、今回は大人のコーヒーブレイクをイメージした編曲にしました。これくらいの温度感の曲無限に欲しいもんな。
落ち着いたひとときや、仲間とのじゃれ合いシーンにお使いください!
8. 心傷
どーーーーしても入れたかったピアノソロ曲です。今回のBGM集を作るにあたり、イメージが足りなくてユーザーの方々にお願いして、お手持ちの刑事キャラたちの資料を見せていただいたときに生まれた曲です。
結構重めの心の傷を負っていそうな方が多かったため、彼らが失ってしまった大切なものに関しての独白をするようなシーンで使っていただけたらと思って書き下ろしました。
どこか諦めているような重めの淡々としたサウンドですが、12曲目の架空言語バージョンでは少し希望が見えるような調整をしました。ぼんやりとした大切な存在がまどろみの中で語りかけてきているような距離感になっていたら嬉しいです。
過去回想や独白など、エモすぎず暗過ぎず、自分自身の心の底にゆっくりと降りていくようなシーンにおすすめです。
9. 拭えぬ疑惑
物語終盤の、心理的不安を煽るシーン向けの曲です。サスペンス系のドラマで必ず使われるタイプの曲です。
楽器編成は小編成オーケストラで線の細い美しい感じなのですが、かなり不安定な和音を混ぜているので薄寒い不穏な感じになってます。足元がおぼつかないような雰囲気とか。
終盤の潜入シーンや単独行動など、サスペンス度の高いシーンにおすすめです。
10. 狂気ノ深層
終盤に出てくるラストダンジョン曲。ほぼ真相に近づいた状態で、ラスボスの待っている部屋への道中でかける用です。刑事のみなさんはぜひ銃を構えて進んでください。危ないので……。
人気のない倉庫や廃墟、隠された地下室など終盤の探索におすすめです。
11. 深層究明
今回のラスボス曲です。収録曲の中で一番アップテンポな曲にしました!
刑事シナリオだと「正義とは何か」を問う展開が王道だと思うので、随所に混乱をイメージしたランダム弾きの即興ピアノを入れました。何が正しいのか迷いながら戦うようなシチュエーションにおすすめです。
そして今回はなんと! 差分が3つも入っています!
こんな感じで、用途によってお好みでお使いいただけたら嬉しいです!
タイトルは深層=真相とかけました!
■ ジャケットデザインの話
今回は曲より先にジャケットのイメージが出てきたので、先に素案をざっくりと作っておきました。そこからほとんど変わってません。
ジャケットが先にできているとクロスフェードの温度感が合わせやすくて良いのです。トラックリストもクロスフェードの画面を見て動画を編集しながら考えるので、ジャケットのデザインは結構大事なポイントだったりします。
夜の捜査のイメージだったので深夜2時をタイトルにしましたが、読み方は「エーエム フタマルマル」で、警察の作戦行動などの際に使われる読み方を取り入れてみました。略称は「フタマル」とかで大丈夫です。
■ おわりに
2ヶ月ぶりのリリースでした! 10月お休みにしてほんとよかった〜!
やっぱり突貫で準備するとその後がしんどくなってしまうので、いつもこれくらいゆっくり準備できたらなあと思いました。出来上がりにも満足! 来年はもうちょっとゆっくりペースでいきたいです。
今回はかなり曲数が多くなったので、頒布価格を見直しました。それでもリリース記念セール中だけはいつもと同じ価格でお手に取っていただけるようにしたのでよかったら!(明日までセールしてます!)
ここまで読んでくださりありがとうございました。
ではまた次回!