生きのびるための事務。未来と現実の「間を埋める」
苦手なことは、できてなくても笑い飛ばせるのに
自分の得意なことができないと
ムキになってイラついてしまうのは何で?
こんばんは!ゆこです。
「生きのびるための事務」(坂口恭平)を読みました。
事務にワクワクを感じるとは!!ビックリです。
在宅事務とweb運営(ブログ)で
専業主婦から個人事業主になり3年経ちました。
フリーランスとして仕事を3年以上回しつつ
PTA役員、市の未就園児グループのリーダーを
何年もやっていたし、
何より「事務」でお金をいただいているから、
「事務は得意!」と自分でも思っていました。
でも、「生きのびるための事務」を読んで
自分は、本当の意味での『事務がわかっていなかった』
ということに気づかされて…
今日は1日落ち込んでしまいました。
「量」の世界を整えるのが事務
私もカンタンな家計簿(月末残の推移のみ)
をつけていますが、
今あるお金がわかるだけで
何となく安心できるようになり
つかえるお金が分かりやすくなりました。
お金も時間も、「いまある」ものから使い方を決める
のが失敗しないコツですね。
事務=段取り能力
細部まで具体的に決める
基本は全部気持ちいいことだけにする
「全部気持ちのいい事だけで段取りする」
というのがオドロキでした。
生まれてから今まで
「気持ちがいい」を基準に
スケジュールしたことなんてなかったので。
段取りが大事!というのは
自営業をしていた父母が常に口にしていました。
それなのに
私自身いろんな職場(バイト入れて15社)働いてみて
『給料(地位)が高い人=段取り能力が高い人』
とは必ずしも言えず、
意外だった(ガッカリした)記憶があります。
段取りできるか?=イメージできるかどうか?
イメージするためには、
経験、情報、共感…
行動力や好奇心が大きい人が段取り力が高い気がします。
「将来の現実」を見るのが事務
未来だって、つまりは毎日の24時間
「将来の現実」が見えれば迷わない。
イメージを具体的な量や文字に置き換える
イメージの「具体的さ」に命が宿る
タスクシュートを始めて、「今の現実をみつめる」ことを
毎日コツコツやっているのですが、
それが「将来の現実」のイメージにつながることまで
想像できていなかったので、おもしろい!と思いました。
明日早速(もう今日だけど)
「将来の現実」イメージを図にしてみます。
毎日楽しく続けられる事務の「やり方」
できないのは、設定した事務の方法が間違っているから
否定すべきは「己」ではなく己が選んだ「方法」のみ
ダメな時もいい時も自分の事務を評価するんです
この章では「自己肯定」とか「自己否定」についても書かれていますが、
人ではなく、やり方について言及するべき。
って、よく考えてみると当たり前で、
子育て本などでよく
「こども自身ではなく、子どもの行動に対して、言及しましょう」
と書いてあることは多いのに、
自分に対しては「自己肯定感が高い」とか「低い」とか普通に口にしていたなと。わかったつもりでわかってなかったことに
この本を読むとたくさん気づかされます。
いつまでも楽しく「好きなことを続けられる」=「才能」
毎日続ければ「捏造できる」っていいですよね。
「できるできない」よりも、
「やるかやらないか」が大事って
フリーランスを続けていると実感します。
評価をつくり出す方法→誰に評価されたいか?
仕事の本当の評価は時間が経たないと分からない
人から何と言われようと継続していくことが重要
毎日少しずつアップデート
好きじゃないことは一切やらないでいい
朝目が覚めたら、まずやりたいことをやったらいい
ここでも、「なりたい自分」を基準にするんじゃなくて
「ありたい自分」を基準にしましょうというお話。
フリーランスで働く意味はそこにある
と思う反面、
それで本当に仕事になるの?と不安になりますよね。
事務とは、無駄な心配を除去する方法
自由に振る舞うために事務がある
事務は広大なフィールドに線を引くこと
好きな物事を進めていく上でしか事務はうまく機能しない
「ありたい自分」になる(でいる)ために
必要なものが事務だ!
という斬新なアンサーにしびれました。
言われてみれば確かにそうなんですが、
今までの事務のイメージって
細かくて、ルールに沿った決まりごと
創造的でない、それ自体では価値や変化を生まない
消極的でまわりから評価されないもの
「変えられないもの」「仕方なくやるもの」「できるだけ時間をかけずにやるもの」というマイナスイメージしかなかったのですが
事務を経ることによって、生み出したものの価値まで変わるという話まででてきて(次に詳しく)
自分の中で、事務がマイナスイメージから
プラスイメージに代わり、明日からさっそく
「積極的に取り組んでみたい!」と思えるようになりました。
好きとは何か?を考える装置
この本の定義では
好きなもの、やりたいことが見つからないと
事務をうまく働かせることが難しい。
でも、「ありたい自分」と「今の現実」さえ見えれば
そのスキマは事務が埋めてくれる。
夢と現実の「間を埋める」事務
ビジネス本を読んでいて最近気づいたのは
『なりたい自分をイメージし、
(そうなる前から)そのように振る舞う』
ことが成功法則とされていると言うこと。
たとえば、お金がなくても
広い家に引っ越し
良い服やカバン(なりたい自分が着ていそうなもの)を身につける
移動する
お金を持っている人の集まりに行く
そのような投資を事前に行うことで
「夢と現実の間を少しずつ埋めていきましょう」というお話で、
なるほど!と思う反面、
それを具体的に実践するためには、
まず自分の頭の中のイメージを変える
ことも必要だし、先立つものの準備(お金と時間)の工面もいるので、
よし!明日からやってみよう!
と言うわけにもいかない。
でもこの本では、
夢と現実の間は、事務で埋めることができる。
事務(この本ではノート)があれば、すぐできる(埋められる)と書かれていて、そこが魅力的。
人々に足りないのは、
才能や能力、運ではなく、事務
ここで言う事務とは、
普段私たちの考える(やっている)
「請求書書く」とか「確定申告つくる」とかではなく
何か事をなすために『具体的にして、実行力を高める』行動の総称になっていて、そこにもっと価値を置こうよ!というお話で、
そういう意味では、
毎日の食事作りでも、
献立さえ決めておけば何とかなる場合が多く
いろんなことに応用できるし、
ありたい自分がやる(はずの)ことから
いまの行動をイメージするというのも、斬新で
しかもすぐできるから、明日から早速やってみたい!って思えました。
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