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ユーチューバーが消滅する未来

岡田斗司夫さんの、
ユーチューバーが消滅する未来を読みました。

未来を予測するための3大原則

①第一印象至上主義
②考えるより探す
③中間はいらない

①第一印象至上主義

「釣りタイトル」が流行るには理由があって

タイトルに釣られて本文をちゃんと読んだら、
釣られて自分が否定されて劣等感を覚えてしまうかもしれない

ユーチューバーが消滅する未来

そんなコスパが悪いことはしたくない時代は変えられない、と。

  1. 劣等感を覚えたくない

  2. コスパが悪いことはしたくない

というのが、まさにイマドキで。
そういう構造になってるんだ!と改めてオドロキました。

②考えるより探す

  • 今はネットにたいていのことが書いてある

  • 自分の意見をそのままツイートするのはちょっと怖い

から、大勢の意見から自分に合った意見を選ぶようになった。

考えるのがめんどくさいだけじゃなくて

  • 自分の考えなんて大したことない

  • 自分の考えをそのまま伝えるリスク

を考慮して、「探す」ことを選んでいると。

③中間はいらない

無料で働く人たちの善意が、
本来だったらお金をもらえたはずの人たちから
仕事をどんどん奪っていくという(皮肉)

ユーチューバーが消滅する未来

「善意の搾取」ってよく言われるけど、
ここでは、善意をしている人ではなく
善意ではない人の仕事を奪っていると。

確かに・・・。メルカリで
「おばあちゃんが趣味で作った
布ぞうり(孫が販売)」
を買ったことがあるんですが

「買ってくださってありがとうございます
おばあちゃんが喜んでます」と言われて、
ああ、こんな人たちには勝てないよな…と。

影響力の行使

  • 電子ネットは、これまでマスメディアの特権であった影響/評価システムを一般市民に解放

  • 影響力を駆使することによって、権力を高めている(トランプ大統領)

  • 人より目立って、他者に対してより強い影響力を行使しようとする

「声の大きい人が強い」とか
「自分を押し出す方がいい」世の中になってきてる
子育てしているとすごく感じて

「でも、それってどうなん?」
「自分はそんな風になりたくない」
とか感じていましたが、そうも言っていられない時代
にすでになっているかもしれません。

厚かましく自分の主張をしないと生きていけない

不安に満ちた社会では、厚かましく自分の主張をしないと生きていけない、自我を保っていけない

ユーチューバーが消滅する未来

ここではモンペ(モンスターペアレント)の例があったのですが、
「厚かましく」なるのは「不安」の証拠かもしれないですね。

「盛った」ものを優先せざるをえない理由

すでにこの世界は現実よりも
「盛った」ものというものを優先するようになっている。

ユーチューバーが消滅する未来

スマートグラス や AR というのは便利なツールとか真新しいゲームとかそういうことにとどまりません。
この世界における現実を単なる「元ネタ の一つ」にしてしまうんです。
メガネをかけたら自分の見たい世界、「デコられた」世界が目の前に広がる。

ユーチューバーが消滅する未来

同じものをみていても、同じ家に住んでいても
見えている景色は違うかもしれない。

だから今でも(ARなしでも)
現実を単なる「元ネタ の一つ」
ではあると思うのですが、

今後はこれがもっともっと加速する、
というか、想像力の強弱に関わらず楽しめるから
想像力の高い方が影響力を与えられる…ようになるかも?ですね。

楽しむ人がいる限り

ルール変更がいいとか、悪いとかいうことではありません。
そういうゲームを楽しむプレイヤーがいる限り、
そのゲームは存在する価値がある(アイドル)

ユーチューバーが消滅する未来

ルールをつくる西洋人
ルールを守る日本人
みたいな話が、何かの本に書いてありましたが、(忘れた)

そのゲームを楽しむ人がいる限り
そのゲームはなくならない

という説得力。

「象徴としてのアイドル」時代の終わり

みんなにとっての「カッコイイ」を体現している象徴であり続け、
それを自分で意識してもいけないし、話し合うこともできない。

ユーチューバーが消滅する未来

影響力と言えばアイドル、
今はユーチューバーさんとか
インスタグラマーさんなどのインフルエンサーさんたちが
たくさん生まれてますが、

求められているものが、今と昔では違うんだなと印象的でした。

人の求めているものを体現するのは変わらないんだけど
それを(明らかに)意識する、話し合うことが求められる。

「特別」の追求

参考になるのは、江戸時代です
「逝きし世の面影」などを読むと江戸の町はなかなか豊かだったようです。物質的には恵まれているとは言えないし失業率も7、8割とすごく高いんだけど、庶民はそれなりに楽しく生きていたんです。

ユーチューバーが消滅する未来

これからの日本で広がる格差というのは、
経済的な格差ではなく、地縁、人の縁の格差なんでしょう。

ユーチューバーが消滅する未来

リアルの価値が暴落

よくできた文化であるほどリアルからの逃避、洒落化、相対化を進めます。

ユーチューバーが消滅する未来

「リアルには不要な雑音が多すぎる」というのは、
「リアルであることの価値が暴落している」ということ

ユーチューバーが消滅する未来

リアルの価値って暴落してるんだ!とびっくり。

確かにライブで見るより
家でテレビで見た方が(編集されてるし、快適)いい
というものもありますよね。

旅行も、観光地を見るだけなら、
テレビで1年でいちばん良い天気の時の画を見る方がいいのかも。。

結婚育児の二極化

一つは「趣味」としての育児。
もう一つは「資産」としての育児。

ユーチューバーが消滅する未来

この部分はいろいろと意見あると思うんですが、
私は岡田斗司夫さんのいう通りに進んでいるし、
そうなっていくだろうなと思います。それがいいか悪いかは別として。

ルール主義とキャラクター主義

僕はキャラクター主義が良いことだと言っているわけではありません。
「上に立っているやつの気分によって、結論が変わったらたまらないなぁ」と思います。
でもルールで大勢の人間をまとめて共同体を維持することはもうできない
ファクトではなくオピニオンしか存在しない世界では
「言ったもの勝ち」なのです。

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昨日美容院行ってきたのですが、
30代の若いお兄ちゃん(美容師さん)が、

「僕最近分かったんですよ、
なんで昔の人がみんな社長になりたがったのかが!

それはね、昔の会社は
『恐怖』でみんなを縛り付けてたからなんですよ!」

って教えてくれたんですが、
それを思い出しました。

『怒られるのが嫌だから、
怒られない社長を目指した』
という話をしてくれたんですが、

恐怖もダメ、ルールでも縛り付けられない
となったら…学校が先生が大変になっている理由がよくわかりますね…。

それでも人間の政治家が必要な理由

「あいつが言うんだから避難しよう」、
「あいつが謝ってくれたんならしょうがない」
そういう痛みを引き受けるのが、人間の政治家の役割

ユーチューバーが消滅する未来

キャラ?信用?安心感?が人間に求められるのかも?

生き残るための仕事の見つけ方

うまくやっている人の役に立つか、
うまくやっている人の機嫌をとるか、どちらかです。

あなたを評価してくれるのは、特定の「人」。
その「人」がいない限り、報酬も役得も得られないのです。

ユーチューバーが消滅する未来

自分を評価してくれる人
(できれば自分が評価してほしいと思える人)
を見つけて、その人のために働くことができたらいいな。

そのためには自分が
その人のために何の役に立てるか?
誰に(どんな人に)評価してほしいか?

がわからないとダメですね。

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