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イラストレーターが【選挙ポスター】を絵解きしてみたー2019参院選(前編)
最近、事業や商品をビジュアル面から説明する機会が多くあります。
そんなイラストレーターの私が気になったのは、複数の候補者の中から自分のポスターの目を引かなければならない「選挙ポスター」。
ここには何が書かれてて、何を見せられていたのでしょう?
そもそも興味を持ったのは、乙武さんのこちらのツイートから。
立憲民主党・山岸一生氏(東京選挙区)のポスター。なぜ「筑駒・東大」をアピールしたのだろう。ご本人が学歴を重視する価値観だったのか、有権者がそこに惹かれると思ったのか。いずれにしろ戦略ミスだったのではないだろうか。
— 乙武 洋匡@義足プロジェクト (@h_ototake) July 22, 2019
というわけで、東京選挙区20候補者の選挙ポスターの情報をまとめました。
名前、所属または公認政党名があるのかどうか、他の情報がどう書かれているのでしょう。
得票数順で書いていますが、たけみ氏までが当選した候補となっています。
本職イラストレーターと思えないほどのエクセル感!
ちなみに、候補者や得票数の情報は「選挙ドットコム」を参照しております。
というわけで、まとめてみて気になったトピックについて考えてみます。
ちなみに「意図」が上手く表現されているか否かを見ているのであって
「意図自体の是非」は今回一切考えておりませんので、あしからず。
1)党名のないポスター?代表なのに?
テレビ東京「池上彰の選挙ライブ」を見ていた時も、中継キャスターの小島瑠璃子さんが選挙ポスターをレポートされていて、頭の中に残っていました。
番組でも触れられていたのは公明党代表山口氏の選挙ポスターについて。
確かにどこにも「公明党」の文字はなく、遠くから見たときには「山口なつお」がひときわ目立ちます。
上にあげたBusiness Journalの記事では政党名がない理由についてこう説明があります。
「山口さんが公明党代表だということは支持者に浸透しているものの、参院選の東京都選挙区の候補者だということが思ったほど知られていない、という党の調査結果に危機感を覚え、『東京都選挙区では山口』という印象を強めることにしたようです」(公明党関係者)
つまり政党にかかわらず候補者としての自身の名前をアピールしたかったということのようです。
個人的には消すまでしなくても良いと思うのですが、党代表として浸透している自信があってからこその名前でのアピールとも捉えられます。
そこでもう1枚のポスターを見てみたいと思います。れいわ新撰組の野原氏。
創価学会員として公明党がやっていること良いのかを問いながら
沖縄在住にもかかわらず、わざわざ山口氏がいる東京選挙区で立候補した方です。宗教的な話や公明党と創価学会の関係性が詳しくわからないにしても
少なくともそういった背景を理解していないとポスターの意図は伝わりにくいかもしれません。
野原氏のポスターを見ると「沖縄創価学会壮年部」としっかり目に留まるように記載があります。
野原氏が訴えたいこと、訴えたいターゲットが、明示されています。
それは認知度ゆえ?に「公明党」の看板を掲げなかった山口氏と対極にあるとも言えます。
「現役創価学会員が公明党代表とガチ喧嘩!?」とれいわ新撰組では野原氏を紹介しています。
ポスターだけを比較しても、この状況が見えてくるようです。
選挙ポスター、さすがに何も考えずに作っているわけがないので
必ず見せたい「意図」がしっかり反映されているんだなと感じます。
だからこそこちらも見るときに「何を一番大事にしているか」捉えていくことは必要でしょう。
ちょっと長くなっちゃったので、前後編にわけます!後編は夜に。
書きました!
https://note.mu/yucky_tsukahara/n/n0038dd5a284e
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