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ズレた間の悪さも
おはようございます。こんにちは。
イラスト・漫画を描いているつかはらゆきと申します。
最近どうにもすべてのタイミングが悪くて
【一番起きてほしくないことが起きてほしくないタイミングで起きる】
みたいなことが頻発して消耗しています。
それでなくても暑い日が続いていますからね…そういったイライラや消耗には気を付けなければなりません。
「タイミングが悪い」と言えば、私の大好物です。
というと、私を良く知る人は「餃子」か「唐揚げ」を連想するのですが
今回はそのどちらでもなく「さくらんぼ」のお話です。
さくらんぼは収穫時期も限られている果物。収穫後に食べられる期間も長くはありません。
その時期は毎年6月から7月上旬に限られています。
このわずかに食べられる時期がなんと!各社会保険料支払いや納税のタイミングと重なっているのです!!!
さくらんぼは、そんなにお安い果物でもありません。特に国産の銘柄つきのものはホントにもう…
出費がそれでなくても多い月にだけ、そこそこの値段する嗜好品の大好物が市場に出回る…という、なんとも「タイミングの悪い」こと。
毎年ありとあらゆる手をつかってさくらんぼ食べるために食費をおさえたりして楽しんでいる次第です。
いや、収入あげればいいじゃんって言われたらそうなんだけど、不安定なフリーランス簡単な話ではないです…
さて、そんなさくらんぼ。
今年は、とある結婚式のカタログギフトに、かの「佐藤錦」が載っていたのです!山形県産!!
狂喜して迷わずそれを注文することとしました。
佐藤錦なので6月中旬に届くだろうとカタログギフトから注文した4月以来、楽しみにしていました。
が!!!!そんな中、こんなニュースが…
山形県、サクランボ不作で対策会議 知事が対応指示
24年産サクランボは前年の高温の影響で実がくっつく「双子果」が多発した。収穫期の暑さで実が熟しすぎたりするなどの障害も出た。JA山形中央会は「天災に匹敵する状況だ」と危機感を募らせ、生産者の営農継続に向けた支援を27日に県へ緊急要請していた。
今年に限って本当にタイミングが悪い!
6月中旬に届くと思っていたさくらんぼが下旬になっても届かない。
旧Twitterで農家の方の発信を見ると例年の3分の1くらいしか収穫ができなかったらしい。
これは「来年になります」というお知らせが来ても仕方ないな…
………………と思っていたら!!届きました!!!
届いたものには佐藤錦と明記されてなかったので他の品種でしょう。
品種の保障はされていませんでしたし、
私にとっては届かないかもしれないと思った【大好物】…!
こんな絶望的な不作の中届けていただいたことに超感謝感激でした!!
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不作だということを受けて農家の発信を目にする機会がありました。
6月上旬まで今年は豊作かもしれないという期待を持って育てていたこと。
その直後、6月に遭った35度を超える高温の日。
そのたった数日で過半数を超える果実がダメになってしまったということ。
私は植物を育てるということが本当に苦手です。
豆苗を食べた後育てようと水に浸しておいてもなぜか育たないとか。
しかも育ってもやっぱり売ってた状態の方が何倍もおいしいんですよね。
そんなことを思いながら今回のさくらんぼを届けてもらったこと。
育ててもらった農家さんへの感謝をかみしめながらいただいた「さくらんぼ」となりました。
で、タイミングの悪いこともうひとつ…
ちょうど7月上旬に仙台に行った時、仙台駅でさくらんぼ販売しているのを見つけてしまったんですね。
今年はなかなか食べられないと思っていたのと売っている方にやはり不作のお話を聞いて…
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紅王は本来は実がもっとずっと大きくなる品種だそうです。
それが実が大きくなる前に高温によって色づいて熟してしまったとのこと。
それで価格もずっとずっと安く売っているとのことでした。
本当はこの半分で良かったんです、なぜなら届いたさくらんぼがあるから…
でもそんなお話を聞いて小さい方を選ぶことができなかった…
本当なら2000円渡したかった!
(当日の所持金が4000円しかなかったので渡したら帰れなくなる)
ということで、家ではこうなりました…
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本当に、たらふくいただきました。
めったにこんなにたくさん食べられることがないので、天国みたいな時間でした。
さくらんぼ農家さん、辞めるなんて言わずにまた来年も届けてください。
今度はもっとずっと良いお値段の誇らしい収穫をいただけるよう、私もちゃんと稼いでおきたい。
その時にはここで書けなかった「さくらんぼを好きになった運命」の話もできたらいいなと思います。
タイミングが悪いどうしの掛け算が、こうやって「良い時間」と「満足」を生み出してくれたこと。
消耗のその先にそういう「僕の心を和ます」良い時間が来るのを待って、この夏の「ズレた間の悪さ」を乗り越えなきゃな、と思い出した話でした。
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