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危機・災害・ワクチンつらつら…
いま、こんな本を読んでいる。
まだ半分だけどじっくり考えながら読んでいる。
「失敗の本質」
大東亜戦争における諸作戦の失敗を、組織としての日本軍の失敗ととらえ直し、これを現代の組織にとっての教訓、あるいは反面教師として活用することが、本書の最も大きなねらいである。
つまり第二次世界大戦に際して組織がどう機能したか(というか機能しなかったか)を分析して、敗戦の実態を描いている本です。
戦争は災害ではなく人災だけど、どちらも「危機」であることは変わりがなくて
日本の近代的組織が平時には有効に機能しても、危機にはめっぽう弱いことを
わかりやすく書いてくれている。
ガダルカナルのとことか読んでると、今の緊急事態宣言、一旦休んで宣言&延長&延長…みたいなのに通じるところがありすぎて笑いたくても笑えないです。
ある人は「失敗の本質ではなくて日本の本質」と言ったけど、まさにそのとおりだなぁと思いながら読んでいる。
*****
静岡から出てきて、すごく驚くのは「危機など来ない」と信じ切っている人が多いこと。
東日本大地震の時、お店の従業員たちを避難誘導しているときに「おかし」すら守れないのかと絶望した。
静岡県は私が小学生の頃、東海大地震が来るといわれ「地震教育」がめちゃくちゃ盛んでした。
この話、前にも書いたかもしれないけど。
何度も体験車には乗ったし、避難訓練は年3回は学校であったし、町内会でも避難訓練があって消火器の使い方とかを親が中心になって練習していました。
「ちびまる子ちゃん」にも避難訓練のシーンが出てきて「●年×組は逃げ遅れたので死亡」みたいなことを校長先生が言うんです。
笑いの場面でもなんでもなくて、実は割と本気で叱られてる現実に体験したことがあるお話。
私の故郷は湾の一番奥にあるため、津波が起きるとだんだんと奥に向かって狭くなって到達するので直線の湾岸線よりも高くなって届きます。(と言われてます)
東海大地震が予想されていた当初から「津波が起きたら」という想定も繰り返しあったわけです。
自分の街が津波に襲われるシミュレーション映像を見る授業があったんです。
友達や自分の家、学校やいつも行くスーパーが飲み込まれていくのを見る授業。
結構、この話は「そんなことまでするの」と言って驚かれるのだけど
3歳から一緒の幼馴染に聞いたら彼女も覚えてました。
私の勝手な記憶捏造ではなかったもよう。
少なくとも私も彼女も鮮明に覚えているくらい心をえぐられた授業。
それが普通に起きる未来だと受け入れなきゃいけなかったんだと思います。
さらに自分の家が地震発生して津波が観測されて一体何分で飲み込まれるのか
現実を突きつけられました。
距離と速さがわかれば時間が計算できるくらいの算数はもう習っていたし
地図があれば津波到達の海岸線から直線で何キロかもわかります。
標高が高いところまで家から何キロかもわかってます。
自分が1キロ何分で走れるかも知っているんです。
そういう情報をぜんぶ総合して「津波が起きたら飲み込まれるしかない」現実を
たかだか10歳かそこらで受け止めなきゃなりませんでした。
そういう土地なのだ、と。
親に話しても「みんな死ぬんだから一緒に死んだ方が楽よ」と言われました。
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最近思うんです。
地震も噴火も台風も、そしてウイルスも。
起こって当たり前。
東日本大震災の時も思ったけど、今回も「こんなことになるなんて」とは思えないでいるのは変なんでしょうか。
小学生からの地震教育は、災害が「珍しい事件」ではないと知ったことが大きいように思います。
今回、ワクチンが初めて人に使う技術だろうがなんだろうが
それで危険がどうのって言ってもなにしようが
私にとってはあのシミュレーションで見た津波から逃げるより
よっぽど光だと思っています。
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というわけで?ワクチンのこと描いてみました。
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