人生はコントロールできるか
2度目の腫瘍摘出手術を終え、自宅に、帰ってきました。今回の入院・手術も思うところがたくさんありました。
この病気に対して、自分自身でできることは何かないのかと再発させないために努力してきたつもりでいました。
今回、再発して摘出して思うこと。
それはどう頑張っても自分の力ではどうにもならないことがあるのだということ。
これはよく言われている事ですが、実感として湧いてきたのは今回がおそらく初めてではないかと思います。
学生の頃は勉強すればテストで点がとれた。
おしゃれな服を着たりメイクしたり、お料理教室に通ったり、婚活パーティに通ったり。そんな中で無難に結婚もできた。
高齢出産の年齢だからと妊活のためにヨガに通い体を温め、子供を授かることができた。
因果関係は定かではないけれど、私は何かしらの努力をした結果として、何か(結果としての現象)を受け取っているものだと思っていた。つまり、すべて自分が努力した結果だと。
自分なりに頑張り続けていれば、結果は得られるのだと思い続けてこれまでやってきたのだ。
でも、病気は防げなかった。
生活習慣に由来する病もあることは否定しないけれど、同時に本人にはどうすることもできない病もあるのではないかと考えるようになった。
今はすべての結果が自分次第だなんて思い上がりもいいところだと思う。
ダンスを踊ったって頭でわかっていても思い通りに体は動かせない。練習で上手く体をコントロールできるようにはなるけれど。
体調はコントロールできても、それで病気まで防げるとは限らない。
人生すべてを自分でコントロールするなんてできないんだ。
だからと言って、やれることをやらないわけじゃない。努力を否定するわけでもない。
ただ、人生をコントロールできないのは当たり前のことで、本人の努力不足のせいではないということ。
何もかも思い通りにできるなんて、その思い上がりを捨てよう。
私の腫瘍の再再発も主治医すらわからない。
もう、無理やり人生をコントロールするのはやめよう。
サレンダー。
流される。
その中で最善の選択をしつつ、起こることを楽しんでいきたい。