同人小説、こんな風に作ったよというメモ
ゆちです。2020年初秋頃から気が狂ったように宇煉の沼入りし、12月と3月に合わせて三冊の同人誌を出したので、こんな風に作ったよというメモを残しておきます。もしこれから出したいという方がいれば参考にしてみてください。こちらドドドドドド初心者なので、私にできるやり方なら大抵の人はできるやり方だと思うので。
①印刷所を決める
どこで作りたいかな~という印刷所をまず決めます。後から決めてもいいでしょうけど、例えばSTARBOOKSさんの早割とか使いたい場合には出来上がった頃には受付が終了してしまってたりします。後から本文ページや部数は修正できるので、〆切を設定するためにも先に決めとくと良いのかなと思います。でも12月の本は、特にイベント合わせでも何でもなかったので私は全部で来てから入稿を申し込みました。この日までには・・・っていうのがなければそれでも良いかもしれない。
私が今まで使ったのは「ちょ古っ都製本工房」さんと「STARBOOKS」さんのみです。
印刷代金はかなりお手頃です。表紙含めすべてPDF入稿。オンラインアップロードも出来ます。振り込みはクレカ×。現金での振り込みのみです。10営業日コースから翌営業日コースまで選べます。早めに入稿・入金すると納品予定日よりかなり早めに届けてくれました。本文用紙・表紙用紙共に種類はかなり少なめ。なので、装丁とかは特にこだわらず取り合えず本が作ってみたいな、って方にはおすすめです。ただし、データさえPDFであればそれ以外(Pの落丁や、本文のズレ等)については特にチェックはなくそのまま印刷に回されているようなので(余程印刷に問題があるようなら連絡が来ると思います)右も左もわからない・・・という同人マンにはあまり優しくないかもです。入稿受け取りましたの次は突然出荷しましたという通知が来る。びびる。とりあえず印刷してみたいっていう方にはおすすめ。Word入稿も+料金かかりますができる。
右も左もわからない、とにかく優しくしてもらいたい同人マンにはスタブさんが良いと思います。めちゃくちゃ手厚く色々チェックしてくれるし、待ってくれます。しかもお客さまノートの中で、今どこまでやってるのか(データチェック中なのか、印刷公開に入ってるのか)というのがよくわかるので安心感があります。優しすぎて結婚したいなって思います。オンデマンドノベルズには毎割という制度があって、早く入稿すればする程(最大9300円位)安くなるシステムがあります。あと個人的にはノンブル打たなくていいのが最高か・・・?となりました。本文データをすべて結合しなくてもいいし、本文PDF、挿絵がPSDでもページ数をファイル名で揃えておいてくれれば大丈夫ですよって言ってくれる。ノンブル、Wordでやればまあヘッダーとフッターでなんとかなるんですが、このページはつけたくないな、とか挿絵のPSDはどうやってノンブルうつんや・・・って思ったりするので、すごく優しい。紙見本送ってくれるのが良いです。えんぼすあられ・・・・?みらんだすのー??ってスペキャ顔にならずに実際に触れるのがいい。PP加工とかは未だによくわかってないですけど、とりあえず表紙につやつやさせたかったりする時につかうみたいです。つるつるになる。他の印刷所でも使っている紙もあるので、実際触りながら決められるのは本当に良い。本文含め、箔押し、表紙の特殊紙も豊富。優しくされたくて装丁にもこだわりたいなって人は是非すたぶさん使ってみてください。
②〆切に合わせて本文を作る
小説同人誌は、とにかくP数がかさみがちなので、極道入稿は厳しいと思うという印象です。めちゃくちゃ単価が高くなってしまう。(個人の見解ですが)割と周りのフォロワーさんもかなり早めに入稿の〆切を設定しています。でも小説は本文かけたらもう脱稿みたいなところがあるので、あとはとにかく自分を信じてキーボードをたたいてください。
ちなみに私は基本Googleドキュメントで文章は書いてます。スマートフォンや他のパソコンとも連携ができる・自動保存してくれるので、家でなくても原稿が進められる。本文かけたらもう脱稿です。
③装丁等を再度検討する
スタブさんのオンデマンドノベルズはA6、新書、B6が対象。ちょ古っ都さんはA5まで対応されています。スタブさんもオンデマンドノベルズ以外ならA5でも対応してくれます。B6、A5なら二段組、それ以下のサイズは一段組が読みやすい印象。他の印刷所さんですが、ページの大きさに合わせたWord用のテンプレートを配布しているとことがあります。栄光さんとか、諸々。そして設定は割とどこの印刷所さんでもあまり変わらないので(要確認ですが)は???????塗り足し??????mm??????????どうやって調整すんじゃボケェって思う私みたいなブチ切れ短気マンは大人しくテンプレートダウンロードするといいです。そこに書いた文章コピペして整えるだけなので楽です。下記みたいなサイトもあります。
④校正作業をする
これが正直いっちゃんしんどいですね なんかもう 何度見ても誤字と脱字は出てくるので、もう自分で何回やったら諦めるという気持ちを決めてやるのがいいです。みんな優しいので抜けてたり謎の言葉になってても脳内補完できる。私はできるタイプです。特に何も使ってないです。えんえんとワードの文字を追うだけ。
⑤ノンブルをいれる
上にも書きましたが、スタブさんはファイル名にきちんとページ数が書かれていればノンブルなしでもOK(挿絵のみノンブルなしとか、そういうのもOK)ですが、ちょこっとさんはノンブル必要です。ワードならフッターにページ番号ふればいいだけなのでRAKUDESU。
⑥ファイルを変換する
Word→PDFに変換するのはもうめっちゃ簡単です。ただ、文字の色を「自動」にしていると、印刷のカスレが出る可能性があるそうなので、文字全体の色みをきちんと「黒」で設定すると良いそう。(こないだスターブックスさんが教えてくれた。結婚してほしい)ただ、これがpngやpsdになるとPDFに変換するのが面倒臭い。スターブックスさんはPDFとpsd混ざってても入稿させてくれます。結婚してほしい。ちょ古っ都さんは、全部PDFにしろ、本文は全部結合してくれとおっしゃられてるので、小説の同人誌はそこまで面倒ではないけど挿絵入れたかったり合同誌だったり、途中絵のファイルが挟まるとアレかもしれないです。でもオンラインで変換ツールはあります。
⑦表紙を作る
表紙が一番ネックじゃないですか・・・・・・・・・?????ということで私はてんぱるさんの小説表紙素材を全力で使わせていただいています。
https://www.pixiv.net/users/2513282
フリーの素材もありますが、印刷用のものはBOOTHで購入できます。何が良いかって、背幅別テンプレートがあることです。小さいサイズ用に作られたものを大きなサイズのものには解像度の問題でできないそうですが(サイズ変更は有償で依頼できます)、ここになんかいい感じに文字入れするだけで、あらびっくり表紙ができる。デザインオーダーもいつか頼んでみたいなって思ってます。あと、フリーで表紙用テンプレートも配布してくださっている。神。
文字入れとデザインは私は主にここでやってます。フォントやロゴのテンプレートも豊富だし、表紙から抽出した色とかも教えてくれるので、なんかいいかんじにできます。メディバンも使うことはありますけど、私のようなレベルではメディバンでもよくわからないのでもっぱらcanvaを愛用してます。でもサークルカットのグレースケールはメディバンが一番わかりやすかった(PSDファイルでも編集できる)ので、もう少し使いこなせるようになればメディバンでもできるのではと思います。
⑧入稿する
zipにしろといわれたりしなくてもよかったりそこは色々です。今は大体データ入稿が主なんじゃないでしょうか。STARBOOKSさんはファイル名も指定があるので、きちんと変更してから入稿します。ちょ古っ都さんは特になかったです。ただ、修正になる可能性があるので〆切ギリギリ入稿よりは少し早めに入稿するのをおすすめします。次の日仕事だと厳しい。
⑨これは余談ですが、私通販はBOOTHしか使ったことがなく、BOOTHの自家通販と倉庫通販をやった感想。
自家通販は、梱包~発送まで全部自分でやりますので、MECHA・KUCHA大変です。コンビニ発送ヤマト発送どちらも選べるけど、数が大きければ大きい程羞恥心との戦いなので、時間がかかるのはマジで理解してほしい。一週間に1~5冊とか、その位のペースで売れるものとかだったら全然いいんだけど、一回に何十冊レベルで売れると余計に大変。でも自分で通販のタイミングを決められるし、ノベルティやら何かおまけやらつけたい時には自家通販がやりやすいです。あとBOOTHは匿名配送ができる。送料はその分高くなりますが、このご時世お互い匿名のほうがやり取りしやすいのでご了承いただける方だけ買ってほしい。何度でもいうけど仕事じゃないし別のところで社会生活は送ってるので。
倉庫通販は、BOOTH倉庫に(印刷所からも直接送れる)配送して、そこで梱包作業をしてもらい発送してもらうというやつ。倉庫利用料も上乗せ、あと送料が400円になるので自家通販より若干高めですかね。でも、発送と梱包の手間がないので、やる側はやりやすい。特に部数が多い時は。ただ時期にもよりますが入荷までに時間がかかるのと、発送までに時間がかかるので(入荷まで最大14日位、発送は比較的早い時は早いイメージです)そこをどう考えるかって感じです。
とらさんとかめろんぶっくすさんとかは私がまだシステムをよくわかっていないので利用したことがないんですが、今後色々勉強したら使ってみたいなあとは思っています。
3月までの本はこんな感じに作りましたが、5月はipadAirを手に入れたので、かの有名な縦式とかを全力で利用しながらipadだけで入稿を目指してみたいと思います。(PCが私の宇煉への愛に耐えられず死にかけなので)
あとこれは小説同人サークルさんみんなの悩みだと思うんですけど、とにかくページ数が定まらないので諸々が変動しがち。とにかく本文を打つ。話はそれからだ・・・・!!って感じですね。
とにかく小説は本文さえ打てば脱稿みたいなもんなので(何度でもいう)、もしこれから出してみたいなって方がいたら是非参考にしてください・・・!私ができればみんなできる。できないところは金の力で解決する。そういうスタンス大事です。ないと思いますけどなんか質問あればマシュマロとかでどうぞ。初心者だからこそ答えられる世界がある。
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