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「暴夜」漫画感想 (9,10話)

ひさしぶりの漫画感想
小説ばかり読んでいたけど、改めて漫画を読み直してみたら原作小説との相違点とかもわかってまたおもしろい
漫画版はとにかく作画が美麗なので飽きないです

あらすじ
 廃世子となった下弦大君(智鶴)が河礼に来ているから注意しなさいと父親から注意を受ける詩勲。科挙の受験や今後の出世のために邪魔者を片付けろと言われ、穏花との出会いを思い返し、詩勲は穏花への恋心をより強めるのだった。
 穏花は湯殿でとんでもないハプニングに襲われた翌日。芙蓉館へ赴き、女主人に智鶴からもらった報奨金で英花を妓籍から抜いて欲しいと頼むが、さらに倍の値段を要求されたうえ、女主人に平手打ち2回食らわされたところで現れる詩勲に助けられる。詩勲と英花と3人で智鶴の待つ屋敷に戻る準備をしている際に、穏花は詩勲と英花が相思相愛なのだと思い込むのだった。

 穏花ちゃん!違う、違うんだよ…詩勲は穏花ちゃんが好きなんだよ!美人なのに鈍感力が強い穏花ちゃん。このせいでのちのちすれ違いがたくさん起きちゃうだよね。
 英花は詩勲が穏花に恋心を抱いていることを知っているので、詩勲への恋心は隠している。切ない三角関係にみえますね、漫画版では…(意味深)

 にしても本当に女主人さん本当怖いよね。英花と穏花に当たりが強すぎる。その理由はもちろん、大切な息子の詩勲仲良くしているからなわけで。詩勲は父は両班、母が側室の妓女で庶出という扱いだけど、父も母も詩勲には官僚などになって出世して、もちろん結婚相手は両班家女性で、と願っている。だから美貌を持った卑しい身分の英花と穏花姉妹には近づいてもらいたくないし、ましてや恋仲になるなんてありえないと思ってるのだ。そしてその怒りを英花と穏花にぶつける女主人、どう考えても最悪の関係だ。。

 原作小説を読み終えてみると、漫画版での穏花と詩勲は少しキャラ設定が異なっているように感じるかな商業漫画ぽく恋心とかえっちなシーンを強調している感じがあるけど、原作小説ではそこばかりに重きをおいている感じではないんだよね。
 だからこそ小説最高ー!となってしまったわけです
 本当に興味あるひとは原作小説も読んで欲しい
 魔翻訳でも時間がたっぷりあれば3〜4日で、ちまちま読み進めていくなら10日くらいあれば読めるかと。


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