「暴夜」漫画感想 (13,14話)
あらすじ
貸本屋のおじさんから借りた本を読んでみたところ、卑猥な文章で身体を重ねる男女が書かれている内容に驚く穏花。そこへ使用人の女中のカリがやってきて、屋敷を案内され、智鶴の話になる。智鶴が何者なのかはカリも知らず、余計な興味は持たない方が良いとの忠告を受ける。ふたりであんこ餅を食べていたところへ、智鶴を守る影のひとり虎林がやってきて談笑に加わる。
雪山で普段と異なる服装で重なる死体の上に座っている智鶴に、芙蓉館で官僚たちの会合が開かれること、希仁という人物からの手紙が届いたことを報告する尚雲。智鶴はそれよりも日中穏花が何をしていたのか気になる様子だった。
一方芙蓉館では下限大君が河礼にやってきたこと、盲目のため語り部を雇ったことについて神妙な面持ちで話し合う官僚たち。仕事へ向かう英花のもとに近づき、無理やり身体を触ろうとする客。その客のまげを瞬時に切り取ったのは智鶴だった。
13話冒頭で本の内容として描かれている男女、それとなく穏花ちゃんと智鶴さまに顔や体格が似ていて、穏花ちゃん想像していたのかなとも思っちゃった。貸本屋のおじさんはなんでこの本を渡したんでしょうかね。屋敷に来てからハプニングえっちに巻き込まれている純粋穏花ちゃん〜
カリは原作小説にも出てくるけど、虎林は漫画オリジナルキャラで、明るくて場を和やかにする好青年。小説ではあんこ餅を食べるシーンや、智鶴さまが穏花ちゃんが何をして過ごしていたのか聞くといったシーンがなかったので、このあたりも少しオリジナル要素が入ってる感じ。
補足になるけど、世子だった智鶴さまは命を狙われる立場でもあり、そんな智鶴さまを守るために「影」という守護者が存在する。それが尚雲と同じ服装の人たちで、智鶴さまも今回は同じ服装で謎の相手たちと戦い、そこで芙蓉館に官僚が集まることや智鶴さまの様子を知るために屋敷周辺に何者かが送り込まれていることを知る。もちろん、智鶴さまは盲目として通っているため、実は盲目でないことがバレないよう普段とは異なる服装で顔を隠して戦う。なぜ芙蓉館に官僚が集まったのか、敵を送り込んだ相手は誰なのかはのちの明かされていく。
智鶴さまは剣術の腕も素晴らしいんだよね。命令を下すだけじゃなくて、直接襲いかかってくる相手を倒せるようにおそらく幼少期から鍛えられてきたんだと思われる。この影という存在は少数精鋭なことや、自分自身で敵を確かめたい気持ちもあったのか、自ら戦いの場に出ることもあるんだよね。そうするのも自分が簡単にはやられないという自信があるからなのかな。
明日は15,16話を更新予定!
余談になるけど、他の韓国小説も気になって購入してみた!ただ、いまいちハマりきれてなくて、暴夜の魅力を再確認しちゃった。
漫画で惹かれ、原作でもさらに惹き込まれた暴夜はやっぱりすごい作品なんだなあ。もともと日本や中国の時代ものが好きなこともあっという間に惹き込まれた理由なのかもしれないけど。なんだろうな、あっという間に恋愛関係になる、ではなくて、過去や取り巻く環境が絡み合って最終的に恋愛関係になる、みたいな作品が好きなのかも。その点では魔道祖師や天官賜福みたいな物語は最高に好きだった。基本BLには興味ないけど、このふたつだけは好き。