コンサル語をしゃべれるようになろう!

「ロジシンをやれ」と言われた時、わたしは「はい」と答えました。ですのでアウトプットする次第です。フッサール発現象学からレヴィナスへと至らんとする道筋にこのような躓きの石があろうとは、あの頃のわたしは想像していませんでした。

 ご存知ですか? 『全体性と無限』って対義語なんですよ。

『問題解決プロフェッショナル』を題材に取り上げます(そもそも前段として『ライト点いてますか?』という至宝の書があるのですが……)。とりあえず限られた短い時間で確からしいことを述べねばならない場合に使います。

 前段としてのマインドセットは「ゼロベース思考」と「仮説思考」です。前者は「既存の枠内でものを考えない考え方」、後者は「アクションに結びつく結論を以って考える考え方」です。いきなり畢竟ですね。前者はフッサールであれば「臆見」という言葉の説明から入るでしょう。

 少し詳細に触れてみます。「ゼロベース思考」は自身の考え方の習慣から一旦離れてみるといいです。例えば煙草を買うに当たって店員さんの考え方をトレースしてみるとか(最近、間違った銘柄を渡されることが減りました)。「仮説思考」はやたらめったら決めつけるという意味じゃなくて、限られた情報から一時的に結論を決めて検証と改善を繰り返すといいです。所謂Fail Fastですね。時速60kmに達して転んだら大怪我ですが、時速3km〜5kmで転び続けて小さく怪我していくとだいたい大怪我せずに済みます。

 So life goes.

 で。実践なんですが、原理としてはとても少ないです。
 まずはみんな大好き「MECE」。"Mutually Exclusive Collectively Exhaustive"、和訳すると「互いに重複がなく、全体集合として漏れがない」です。全体集合の定義が実は難しいのですが、ここに拘泥しているといつまで経ってもアウトプットが出来ないなのでバシッと決めて「モレ」と「ダブり」をチェックしていきます。キモは問題/概念のレイヤーをちゃんと合わせる事です。
 食べ物という全体集合を考えて「寿司、ステーキ、ピザ、マルゲリータ(ピザの下位概念的では)、食感がふわっとしたもの(抽象度が高過ぎるのでは)、マルゲリータ(これはダブり)、高校の頃帰りに友達と食べた肉まん(いいよね)」……と列挙すると部分集合に上手に分けることが出来ません。

 そして「ロジックツリー」。前述の「MECE」で分割した問題を階層構造状にブレイクダウンしていくわけです。所謂「深掘り」ですね。
 よく言われるのは「仮説思考」では"So what?"でブレイクダウンしていき、「ロジックツリー」では"Why so?"でブレイクダウンしていきます。概念のレイヤーが違いますが、関連付けて覚えておいたほうが楽です。「ロジックツリー」が優れているのは、ツリー構造になるわけですから、各ブレイクダウンの階層で「MECE」が視覚的に確認出来る点です。なんならツリーを作成している途中で"So what?"と階層を遡って確認も出来ます。

 で? 以上です。マーケティングの3Cや4P、各種フレームワークは上述の実践の応用です。何か問題でも?

なんかくれ 文明とか https://www.amazon.jp/gp/registry/wishlist/Z4F2O05F23WJ