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『interaction』へ訪れて


  こんにちは。
10/23~12/2まで代田橋CHUBBYにて行われていた、近藤康平さんの個展『interaction』を見に行ってきました。


  この個展は、前半と後半で作品が一部入れ替わる、という構成で行われていた為(結果として、前半で全ての作品が展示されたので、後半は新作が追加で展示)、前半1回と後半2回の計3回、足を運びました。
  近藤さんを知ったきっかけは、
The Songbardsの皓平さんとライブドローイングのイベントをしていた事でした。
演奏に合わせて、変化をしながら絵が完成していくというもので、初めて見た時から、衝撃を受けました。
その縁で、個展が開催される時には、足を運んでおり、時にはThe Songbardsのファントークなどもさせて頂いております。

  近藤さんとの出会いが、ライブドローイングということもあるのか、近藤さんの絵を見ていると、音楽が頭の中に流れてくる事があり、それも個展を見に行く楽しみの一つになっています。


この絵を見た瞬間、脳内に流れたのは、
just one kiss/WEAVERでした。


この絵を見た瞬間、脳内に流れたのは、
孤独と海/The Songbardsでした。


この絵を見た瞬間、脳内に流れた音楽は
記憶/ONCEでした。

  他にも、絵と音楽がリンクした作品は、たくさんあったのですが、挙げたらキリが無いので、今回はこのくらいにさせて頂きます。
  
   近藤さんの絵は、同じタイトルで、そのあとに#○と数字がついている作品が幾つかあります。
  例えば、こちらは『旅先の路地から』というタイトルなのですが、#1では花束を前に持っているのに対して、#2では花束が後ろに隠されています。
路地の雰囲気も、なんとなく#1は明るく感じられるのに対して、#2は薄暗く感じられます。
同じタイトルの作品でも、なんとなく陰と陽を感じ、面白いなと感じました。

『旅先の路地から #1』


『旅先の路地から #2』


  もう一点、こちらの作品は『時間の圏外へ』という作品なのですが、圏内から圏外を見ているものと、圏外へ飛び立つことが出来た作品があり、面白いなと感じました。
  圏外に目を向けている場所(望遠鏡を覗いている位置)にも違いがあり、圏外への憧れの強さ、好奇心の違いなども感じていました。


  また、個展へ行き、同じ作品を見ているはずなのに、足を運ぶ度に色んな気付きがあり、とても楽しいです。
  例えばこちらの作品ですが、絵の具が乾いていないかのような輝きがあり、見る角度によって、光を放っている場所が変わりました。

鯨がいる海が題材という事で、絵の具のみずみずしさが、本当の水の中のようでした。
鯨が飛び込んだ時の、水の広がりのようにも見えました。

 また、先ほども登場したこちらの作品は所々、絵の具が剥がれているように見え、絵の具の重なりを感じる事が出来ました。


  さらに近くでじっくり見てみると、剥がれているようにも、上から粘度が高い絵の具を、塗っているようにも見え(壁を塗っている時のように)、この作品はどのようにして描いたのかが気になりました。
  この日も、近藤さんが在廊なさっていたので、お話をさせて頂けたタイミングで、疑問を投げ掛けたところ、絵の具をいっぱい乗せた後に、木の棒で削っていると教えて下さりました。
  だから、不規則な筋や見えている絵の具の色に、違いがあったのか、と納得が出来ました。
圏内と圏外の境目の、電波や時空が不安定な様子を感じる事ができ、何度も引き込まれていました。

  今回は近藤康平さんの個展へ行った時のお話でした。
何度も見に行っても、違った発見があったり、以前とは別の音楽が頭の中に流れてきたりと、行く度に様々な感情を知ることが出来ました。
絵の具の色の境目がはっきりした作品から、境目が曖昧で混ざりあったような色の作品など、本当に幅が広く、楽しいひとときでした。


インナージャーニーのCDジャケットも描かれたという事で、サインを頂きました。
鳥を増やして下さるという、サービス精神も
嬉しかったです。


  最後までご覧頂き、ありがとうございます。

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