世界遺産紹介(2)石見銀山遺跡とその文化的景観(島根県大田市)
みなさんどうも!
ブログ読んでいただきありがとうございます!
前回は原爆ドームをご紹介いたしましたが、いかがでしたか?
今回も世界遺産に関係するお話を、このブログを通じて、させていただければと思います。
今回ご紹介するのは、島根の石見銀山。
お付き合いいただければと思います。
(注:こちらのブログは一度別の場所で公開したブログを手直ししたものです。文章に多少変更を加えております)
概要
島根県大田市の世界遺産、「石見銀山(いわみぎんざん)」は、銀を掘り出していた鉱山で、その坑道やそこに向かうまでの木造建築が建ち並ぶ集落、銀を運ぶ際に使用していた輸送路や港等を合わせて、「石見銀山遺跡とその文化的景観」という形で2007年に世界遺産に登録されています。
私が石見銀山を訪れたのはもうだいぶ前の話なので、記憶が定かではない部分もあるのですが、思い出しながら文章にまとめていきます。当時は時間の都合で隅々まで回れなかったのですが、足りない部分は調べたりして文章にしますね。
代官所から坑道まで
「大森代官所前」バス停。
そこでバスを降りると目の前に広がっていたのは、木造の建築物が並ぶ光景でした。銀山が閉山した現代でも、人が生活しているその地域は、武家屋敷や商人の家が集まるエリアです(冒頭の画像にあるのが、その街並みです。無料素材サイトより引用しました)。「代官所」というものは、江戸幕府直轄の領地で、代官が統治を行う施設のこと。それだけの施設があったということは、銀山があった頃の繁栄ぶりがうかがえるものでもありますよね。銀山の規模自体も大きくて、その当時だと人口20万人という数字もあるくらいです。
そんな銀山の見どころといえば、やはり坑道でしょう。
…実を言うとですね、私石見銀山に行ったとき、スケジュールの都合もあり、坑道の見学は断念したんですね。なのでここからは調べた資料をもとに少しだけ紹介したいと思います。
「間歩(まぶ)」について
銀を採掘した坑道のことを、「間歩」と呼ぶそうです。
元々は鉱山の入り口や、坑道そのものを指す言葉だったようです。
石見銀山には、その「間歩」が数多く残されており、調査したところでは大小様々合わせて1000箇所もの間歩が存在するそうです。
中には、内部を見学できる間歩もあるので、ぜひ行ってみてください。
世界遺産センターについて
現地を見るのが一番の勉強、ということですが、それに付け加えて、資料を展示している施設を訪れるのも、おすすめの見学法です。世界遺産に登録されている物件には、付随して「世界遺産センター」や「ビジターセンター」という施設があり、関連資料を展示しています。
石見銀山にも世界遺産センターがあるので、坑道見学の前後に寄っていただいて、知識を付けるには最適かなと思います。
これは他の世界遺産にも言えることなので、他の場所を訪れた時も、「詳しく知りたいな」という方は、寄っていただくことをぜひおすすめします。
関連するものについて
先程も書いた木造の建築物。
それらを利用したカフェやお食事処、お土産処も合わせて楽しむことをおすすめします。
時間のある方は、温泉津(ゆのつ)に足を運ぶのもおすすめです。
地名に「温泉」が入っているこの場所は、その湯で銀山の鉱夫や運び手を癒やしていた温泉地。時代を彩る建物が立ち並び、温泉街では唯一、町並保存地区に指定されています。石見銀山とも関連があり、銀の積出港として栄えていたそうで、こちらも世界遺産の構成遺産の一つなんです。
銀山の坑道だけではなくて、こういった港、そして街並みも含めての、世界遺産ということですね。
私事ですが・・・
実はですね、私の父方の祖父が、生前地元長崎の炭鉱で働いておりました。
そして、これは最近ニュースになっていることなのでご存じの方も多いでしょうが、新潟の佐渡金山。世界遺産に登録されましたよね?
実は私、2年前に見学させていただいております。
そして福岡県内にあります炭鉱の博物館を見学させていただいたりもしており、共通点のある分野に呼ばれているような感じで、上記のように何か所か見させてもらいました。
地面を掘って資源を取り出すという仕事に、こうやって不思議と呼ばれているように、私は行ってるんですね。
祖父はあまり昔の仕事の話をしない人であり、またそれを聞いていたとしても私自身覚えていないくらい前の話なので、記憶していることは正直あまり無いのですが、そういった事情もあるので、銀山で働いていた方はなんだか他人じゃないような気もしたりしてます。
現場で働いていた方々の苦労、ぜひ肌で感じてみてください。
私も次回はぜひ「間歩」を見に行きたいと思います。
石見銀山へのアクセス
JR大田市駅からバスで30分前後。
広島から高速バスで2時間20分程。
東京・大阪等遠方からお越しの方は、飛行機で萩・岩見空港まで(大阪からは季節便です)。空港からはバス、タクシーでの移動です。
温泉津へはJR温泉津駅よりバス・または徒歩で。
施設の詳細は下記リンクよりご覧ください。