世界遺産紹介(4)首里城(沖縄県那覇市)
ブログに寄っていただきありがとうございます!
ユウキです。
今回もまた、世界遺産に関係する記事を作っていきたいと思います。
2,3回目と一度作ったブログを手直ししたものを載せましたが…
今回は完全新作です!
・・・なんか映画公開するみたいな書き方ですね。まあいいでしょう、とにかく色々調べながら作ります。
概要
今回ご紹介する首里城の基礎知識を。
首里城は、琉球王国中山首里(現在の那覇)にある、中山王の居城で、県内最大規模であり、琉球王国の政治・経済・文化の中心地でした。
今帰仁城跡(なきじんじょうあと)、勝連城跡(かつれんじょうあと、うるま市にあります)、首里城と同じ那覇市内にある識名園(しきなえん、琉球王家の別邸)などと共に、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として2000年に世界遺産に登録されております。
補足として「グスク」について説明すると、「グ」が石で、「スク」が囲った場所を意味しているそうです。琉球王国の城は建造物を石垣で囲う様式が見られ、「グスク」というのはお城のことを表しているようです。
(実際「城」の字をあてて「グスク」という読み方もします。)
私が首里城を訪れた時の話
私が首里城を訪れたのは…スマホに写真が残ってて、そこに年月も表示がありました!
2015年3月のことでした。
…話がややこしくならないよう、正直にお伝えしますね。
覚えていること、ほとんど無いです。
9年前ですからね、やはり忘れていることの方が多いんですよ。
ただ、写真はしっかり残っているので、それを見ながらわずかな記憶を辿っていきます。
ゆいレール(モノレール)に乗って、首里駅で降りたことは、なんとなく記憶にあります。そこから坂道を上がって、守礼門の方へ向かっていったと思うのですが…そこらへんもうっすらとしか記憶がありませんね。ただ写真が残っているので、確かに行くことは行ってるんですよね。
とりあえず、調べたりしながら紹介しますね。
内部への道のり
で、その守礼門(しゅれいもん)ですよね、まず紹介しないといけないのは。
「守礼」というのは、礼節を守る、という意味なのだそうですね。
ところでこの門、どこかで見た記憶がありませんか?
下に写真を載せていますが…
そうです、二千円札ですよ!今や幻ともいわれるその紙幣に、この門の絵柄が印刷されてるんですね。
そんな守礼門を抜けた先には、「歓会門(かんかいもん)」があります。ここから先がいわゆる城郭で、石垣の中への入り口になります。
琉球王国のグスクって、先程も触れましたが、建物を石垣で囲うような形で作られています。石垣はうねるように曲線になってるんですよね。日本の他の地域にあるお城は、石垣の角の部分が直角になっているので、そこの形の違いは明らかです。それこそが琉球という場所が、独自の文化を持っていて、独立した一つの王国であったことの証でもあるわけです。
内部へ…
正殿も、いわゆる日本のお城とは、また違った雰囲気になってました。
まず見た時に一番に気付いたのは、壁の鮮やかな赤(朱)色でした。
これは酸化鉄を主成分とする顔料、「弁柄」というもので塗装されているのだそう。「沖縄のイメージカラー」という表現もされていたのだそうです。
建物の造りも本土のお城の、いわゆる本殿とはまた違っていて、中国の宮殿の特徴が見られ、正殿の前にある御庭を四方建物で囲った形になっているとか。これは紫禁城の大和殿から影響を受けた、とされているそうです。
私が建物を目にした時の印象は、「なんか神社やお寺っぽいな」という感じでしたが、唐破風(頭部に丸みをつけた造り)といった日本の社寺建築の特徴もあるらしく、私が感じた印象はあながち間違いでもなかったんですよね。
異国の文化がありながら、日本の要素も入っている。石垣も含めて、沖縄独自の形ということがいえるのでしょう。
あの出来事・・・
ざっと紹介してきましたが、ここでやはり、例の出来事について触れていきたいと思います。
2019年10月31日、正殿内部で火災が発生。正殿含め9施設が焼失しました。
私はニュースで知ったのですが、焼けてしまった範囲の広さを知って、衝撃を受けました。
5年程経った今でも、その姿を見ることはできませんが、復元作業は少しずつ進んでいるそうです。当初は入手困難な木材があったり、費用の問題もあり大変だったようですが、全国からかなりの寄付金が集まったようで、首里城に対する注目度の高さがうかがえるエピソードといえるでしょうね。
現在は2026年秋の完成を目指して再建しているそうです。
実は沖縄戦や焼失の被害に何度も遭っている首里城。
その度復元しているので、またその姿を現す日が来ることでしょう。
私もいつか、二度目の見学をしたいです。
関連施設
ここで周辺の関連する遺産を少しご紹介。
まずはこちら。
園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)です。
かつて王族の聖域であった森に通じる門で、1519年に作られました。
森の方は第二次世界大戦の際に焼失してしまいましたが、今でも多くの人が参拝に訪れる場所です。場所は先程紹介した守礼門の少し先、首里城正殿に行く途中にあります。
続いてはこちら。
玉陵(たまうどぅん)です。
琉球王国最盛期といわれる尚真王(しょうしんおう)の時代に建てられた陵墓で、場所は首里城の手前にある交差点(首里城前交差点)のすぐ近く、首里城と道路を挟んで反対側にあります。
一度でも現地に行かれたことがあったら、「このお墓の形、見たことあるよ」って方もいるかもしれませんね。こちらは破風墓(はふばか)といって、人家をかたどったもので、沖縄では代表的なお墓の造りの一つだそうです。
先に紹介した首里城、園比屋武御嶽石門と共に世界遺産に登録されています。できればこの二つと一緒に玉陵も見学するのが望ましいです。
アクセス、そしてリンク集。
アクセス:ゆいレール首里駅下車。守礼門まで徒歩で15分です。
(首里駅前からはバスもあります。首里城前バス停下車、徒歩1分。)
路線バスで行く場合は、首里城前バス停まで行く便が便利です。
車の場合、那覇空港から国道331号線へ出て、那覇市内中心部へ。
国道58号線に入り、泊交差点を右折。
県道29号線を直進して首里方面へ。
※ 那覇空港自動車道「豊見城・名嘉地IC」利用の場合 「南風原北IC」降りて一般道路(国道329号線)をご利用下さい。
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