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一人サロンの床材
うちのお店の床はフローリング風なのですが、実は「塩ビタイル」という床材なのです。
今回はなぜこの床材にしたのかというその理由と、約10年間実際に使ってみての感想を書きたいと思います。
塩ビタイル?
今(2024)の流行はモルタルの床かもしれませんね。お店が出来た10年前はモルタルと本物の木のフローリングが流行っていて、私もあこがれていたのですが、想定するお客様の年齢層のかたにとっての安心感、自分の腰への負担、ひび割れのリスク、メンテナンス性から考えて「塩ビタイル」を選択しました。
(メーカー、品番などは後ほどこちらに書いておきます)
塩ビタイルとは
・表面が硬くて耐久性が高い
・デザインのバリエーションが豊富
・カッターで簡単に切断できるので、DIYでも手軽に利用できる
・元の床材を剥がすことなく、上から専用接着剤で簡単に張り付けられる
・コストが比較的安価で経済的、種類によっては賃貸物件でも施工が可能
メンテナンスフリーで床用ワックスやオイルを塗る必要もなく、多忙な一人サロンに適していると考え、内装工事の時に木の床材とどちらにするか少し悩みましたが、塩ビタイルにして良かったと思っています。
約10年経った今でもたまに水拭きのモップをかけるくらいで全く劣化していないと思います。
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たまにカラーの刷毛を落とすこともあるのですが、
キレイな方だと思います。
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インテリアを考えるうえでの「塩ビタイル」の使い方
ずばり、「本物の木の脚の家具は選ばないようにする」です。
この床材は単体で見て、触れてみても、凸凹感、硬さ、適度なラスティックな(古びた)質感は、ほとんど不満はありませんが、どうしても本物の木の質感と並べると、チープさが出てしまいます。
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私の中では、この3つの中で真ん中の木材だけは、好ましくないと思っています。左のペイントした木材はギリセーフだと思っています。
真ん中の木の脚だけは組み合わせに違和感があり、床も家具も映えない残念な雰囲気になってしまいます。
この点も、この床材を選択する上で重要なポイントです。
私はこのことに気づくのが遅くなってしまい、今までに無駄なお金を使ってしまいました。
少し話は脱線しますが、お店の内装において大きな面積を占める「床」
この「床」が木を模した人工物であるというのは、モルタルやフローリングと比べると少しだけハンデになると思っています。そのハンデをクリアするための方法として、家具の脚の選び方以外には、次のものを取り入れるように意識しています。
・ラタンや植物などの自然素材
・クラフト感のあるハンドメイドの小物、花瓶などの陶器
その他の塩ビタイルも、、
私の例では木材風でしたが、モルタル風、大理石風、などほかのデザインでも同じようなことが言えると思います。大理石の脚の家具は少ないかもしれませんが、モルタル風などの場合は本物のモルタルの家具は要注意かもしれません。
ということで、
まとめ
・塩ビタイルはメンテが楽でメリットが多い反面、チープさが出ないように注意が必要!
もちろん、私の場合の話なので、最適解は人それぞれだと思います。
参考になれば幸いです。ではまた。