⑲3分ドラマ脚本「指輪の人」
▼登場人物
佐野紬(25)…社会人
島村康介(36)…紬の上司
女1
男1
▼本文
〇居酒屋前(夜中)
店の前にいる一同。その中には佐野紬(25)と島村康介(36)がいる。
紬「みなさん、今まで本当にありがとうございました。お世話んなりました」
男1「じゃあ…解散!!」
女1「えー寂しいです!!もう一軒行きましょうよ」
紬「明日商談あるでしょ?私が居なくてもしっかりやってよね」
女1「うぅ…はい…」
バラバラと解散していく一同。自然に島村と紬、二人きりになる。
〇道(夜中)
島村と歩く、紬。
紬「島村さんタクシーですか?」
島村「うん。佐野さんもだよね?」
紬「はい」
一緒にタクシーを待つ、紬と島村。
紬「あの…本当にありがとうございました。私、島村さんと働けてホントに良かったです」
島村「そう言ってもらえると何よりだよ。あ、俺の連絡先知ってたっけ?普通の」
紬「え…いえ…」
ラインのQRコードを出す島村。差し出した島村の左手には指輪が付いている。
島村「なんかあったらいつでも連絡してきてよ。一応人生の先輩?だからさ」
紬「……ありがとうございます」
島村のラインのアイコンには可愛い猫の写真。
〇(紬の妄想)同(夜中)
島村のラインのアイコンには可愛い猫の写真。
紬「こういうの見たら…もっと好きが進んじゃうんです…」
島村「え…?」
紬「島村さんのこと、ずっと好きでした。でも…これ以上近くにいると辛いから、私、転職することにしたんです」
〇(元の場所)道(夜中)
紬M「…って言えたらどんなにスッキリするだろうか」
友達追加を押せずにいる、紬。
タクシーが来る。紬を先に乗っける島村。
島村「じゃあ気を付けて」
紬「はい…」
バタンとドアが閉まり、発車するタクシー。
サイドミラーで小さくなる島村を見つめる、紬。
紬「(小声で)大好きでした…」
(了)
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