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つんく中2映画最終オーディション。

つんく♂中2映画オーディションの最終リモートオーディション
2日間、演技指導を担当させて頂きました🙇‍♀️✨

わりと急遽決まったこともあったんですが、
とても楽しく…いろんなことを考えたので、記録に残しておこうと思います。

まず、参加者の皆さんは本当にお疲れ様でした!

スケジュールがバタバタしていたり、
オンラインな分、課題ややることもたくさんあったり、ラストにいくにつれてしんどいことが多かったと思います。

今までもオーディションに携わることって結構あって、
それもいろんなオーディションに色んな形で携わってきて。(受ける側も審査側も指導も経験している)

講師として関わる時(今回のようなレッスンを担当する場合)は、特に“本気”で関わることを何より心に決めています。

講師という仕事は、誰かの人生に関わるもので、オーディションとなると特に他人の人生を左右するからです。人生の分岐点にきっとなるからです。

だから、誰になんと言われようと
関わるのであれば本気でがっつり関わる、
誰になんと言われようと厳しいことも正直に伝えるようにしています。

人間は有能です。

たくさんのものを吸収したい!と思えば底力というやつで、たくさんの情報を吸収できます。
これくらい、と決めてしまえば、その範囲しか吸収できません。

何はともあれ、参加者にも伝えた“気持ち負け”って、めちゃくちゃもったいないなと思うのです。

あと一歩で、夢が叶うのに、自分のなりたいものが目の前にあるのに、なぜ手を伸ばさないの?って。
手を伸ばさなかったら、当然何事も手に入りません。他の人に取られるよって。

感情論はあまり好きではないけれど、
自分が人生を前に進めたい時、その未来が欲しい時、どうしても気合いって必要になってくる。
気合いと勇気がどうしたって必要なんだよね。

今回はそこに臆病な子が多かったのです。

で、私はそこが今回の参加した人、一人一人のひとつの魅力だ、とも思ってました。

最後までそれは言わなかったけども、
完ぺきな人間って一番つまらないと思うんだ。

けど、オーディションになるとみんな不思議と100点を目指そうとするんだよね。
完ぺきなんていらないんです。必要なのは“工夫”です。

プロデューサーの山本さんが
「クリエイティブの人はどんどん壊していかなければいけない」って、どっかのタイミングで言っていましたが、
私はそこに楽しさがあると思う。

作品っていうのは、みんな完ぺきじゃないから、たくさんの人が集まって作られていくって思うんです。
だから協力して、試行錯誤していくんだよね。

だけど、臆病すぎてしまう人とは一緒に何かしたいと思わないんだよね。

だって、みんな一生懸命やってる中で、気持ちが負けてたら、めちゃくちゃ失礼だもの。
成功させるぞ!おもしろいものを作るぞ!って思ってない人とは仕事したいとは思わないからです。

で、オーディションは、どんなにいい子がいても、一緒に仕事ができるかどうかっていうのが大事だなって私は思っています。

どのオーディションでも思うけど、
覚悟というのは何だか透けて見えるもので。

「女優になりたい!」ではなく、
「このオーディションに合格する」と決めている子はやっぱりわかります。

で、経験上、やっぱりそういう子が合格していくなぁ。と思う。

ーー「どうしたら合格できますか?」

そんなことを聞くのは一番簡単です。
何かを掴みたい時は「どうすれば合格できるのか」を自分で考えて、アクションを起こして欲しいんだよね。これも伝えたのだけど!

あと

今回、オーディションに携わって
やっぱりたくさんのドラマがあるなぁ。って思って、
やっぱり私はこの講師の仕事や演技指導の仕事が大好きだなぁ!って思いました。

こういう感じの演技指導ができるオーディションも珍しいけど
「演技がもっと好きになりました!」って言ってくれた人が多くて、
それは純粋に嬉しかったなぁ。

紆余曲折あり、私はもう女優は辞めてしまったし、この先ももうやることないと思うけど、
やっぱり演技に関わるのは大好きで、演技指導が好きだから、もっとがんばろうと勉強していこう、と心に決めたよ。

海外とかでは、
監督や演出家とは別に演技指導のコーチがいるのが普通?みたいな感じらしいんだけど
アイドルの振付師と同じようなもので、演技指導の講師って、それに特化した人ってあまりいないんだよね。

まだまだ女優や役者として実績がある人が演技指導が上手いみたいなフシがある。

でもそれは違うんだよなぁ…!というのが私の考えで、もちろん役者もできて、教えるのが上手い人もいるかと思うけど、“演技講師”なんてまだまだない職業。

普及させたい、という気持ちが今回のオーディションで現れました。
アイドルの振付師同様、また道なき道を切り開いていくことになると思いますが、やっぱりそれでもやっていきたい。

まぁ、そんなこんなで
私も誰かを指導したり、講師をしたり、オーディションに関わる度に本当にいろんなものをもらっています。

オーディションなんて一期一会だけど
最後のレッスンで、みんなにも伝えたように絶対に覚えてるから。今回出会った一人一人が活躍してる姿を見るのを楽しみにしています。

でも、誰かが受かって、誰かが落ちる。

それがオーディション。

でも、受かることが全てでもなかったりするし、
受かった後こそスタートラインで、
芸能界は事務所に所属した後こそが勝負。

めちゃくちゃオーディションの嵐だと思います。

で、そんな時に今回のオーディションで学んだことは、必ず武器になるし、使えることばかりだと思います。

たくさんの成長を間近で見れた2日間。
めちゃくちゃ楽しかったです。
みんなの成長速度が光の速さすぎて驚いたり、私自身も新しい道が見えたり。

本当に私にとっても分岐点になりそうな、2020年夏の思い出。

もっと直接演技指導したかったなぁ。

でもできるだけみんなの未来に少しでも役に立つプレゼントを渡せてたのならいいな。そこは意識してやったつもり…!

またいつかどこかで。

みんなおつかれさまでした!



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