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出産のキロク① 初めての陣痛

2024年8月26日
新しい命を産んだ日。


もう記憶が薄れかけてるけど、
もっと薄れてしまう前に記録を残しておこうと思って筆をとってみる。

ラブストーリーは突然に

8月25日、日曜日。
いつもと変わらない朝を迎える。
この頃は朝のスタートが遅くて、
9時頃に起床、のんびり朝ごはんを食べ、
10時すぎまで旦那とコーヒーTimeがルーティン。


その後、ベッドのある和室でのんびり。
旦那となんとなく不穏な会話をした記憶。

その時『パチン』とゴム風船がはじけるような音がした。
なんとなく気になってトイレにいくと少量の出血。
と、思ったらドバドバと水が流れてきた。

おっと、これが破水か。

慌ててトイレから母を呼び旦那を呼んでと伝える。
(トイレの扉を開けたら目の前がリビングのガラス扉で、トイレ座りながら母に声かけた、笑)

たまたま日曜日。母も弟もみんな家にいた。

病院に電話、準備していたお産セットを持ってすぐに向かうことに。

私も旦那もなんだかやけに冷静で、
サッと荷物を持ってソッコー車に乗り込んだ覚えがある。

母だけが、
「介護用オムツあるわよ?アハハ!笑」とおちゃらけてて、

「こっちは初めてのことで笑える状況じゃないよ、お母さん。。。笑」と思いながら、

いつも明るい母らしいなと思った。笑

(母は4人産んでるからそのテンションだったんだろう、笑)

即入院

電話して15分で到着。
電話からすごい早いねと驚かれ、笑

病院につくと旦那は中に入れなくて、
その場でバイバイ。

「がんばって」「あわてずにね」「気をしっかりね」と言われた気がする。
(このときの旦那の表情がとても心配そうでなんだか可哀想だったわ、と後に看護師さんに言われた。笑)

着くなり陣痛待機室みたいな薄暗い部屋に通された。
お産セットを渡されて、分娩専用の下着と、とんでもなく大きいオムツをさせられた。

荷物が少なくて驚かれたっけ。笑

なぜかコンパクトにしたい衝動にかられてて、最小限で入院。
どうせ近いし必要なものがあればいつでも持ってきてもらえる環境というのが頭にあったのかな?

なんでコンパクトにしたかったかは今でもナゾだけど、その時は極力コンパクトにしたいって思ってた。笑


誘発剤を投与

仰々しい台で診察されて、
ぜんぜん頭が降りてきてないね、
陣痛も来てないから誘発剤するね、

みたいな流れで
陣痛促進剤を投与される。

赤ちゃんの心音を拾う器具を
お腹にベルトで装着され
心音が待機室中に響き渡る。

ほどなくして、
すさまじい痛みがやってきた。


これが陣痛か、、、

のたうち回るとはまさにこのこと。

居ても立っても居られない凄まじい痛み。
15〜20分間隔で訪れては消え訪れては消える。

「赤ちゃんが降りてくるまで横になっててね!」
「何か用があったら呼んでね!」と
待機室でひとりになる。

15時、
3時のおやつが運ばれてきた。
チョコかけのシュークリーム。

血糖値制限してたから、
え?食べて大丈夫なの?と思いつつ、

このタイミングで出てきたんだから
食べていいやつだよね、と陣痛の合間に食べる。


羊水ってなくならないの?

陣痛が来ては去り来ては去る。

点滴をしてたから、
トイレにいくにも看護師さんを呼ばなきゃいけない。

そしてトイレにいくと
大量に羊水が流れてくる。


「羊水ってなくならないのかなぁ」
「水がどんどん減って赤ちゃん苦しくないのかなぁ」

と不安になる。

ゼロになることはないらしく、
まだまだ大丈夫と聞いてひと安心。

羊水ってどんだけ入ってるんだ。

赤ちゃんを守ってくれてありがとう。

噂のグリグリ

1時間おきに赤ちゃんの位置を確認に看護師さんが来る。
これが子宮口グリグリか、痛すぎる。。。。。


痛みが少なく上手な看護師さんと
手加減なしにグリグリしてくる看護師さんがいる。

扉をあけてどの看護師さんがやってくれるのかわかるだけでも心構えができた。


おやつから3時間経過、
いっこうに降りてくる気配がない。

18時、夕飯。
ハンバーグだったかな。
美味しいと評判の病院だったけど、
食べることも精一杯で味わうことなんてできなかった。


痛みと向き合う

相変わらず15〜20分おきにやってくる陣痛。

痛みに抵抗すればするほど痛みを感じることがわかってきて、

(それまではお部屋とベッドでのたうち回ってた)

痛みを受け入れることにした。


できるだけチカラを抜いて呼吸に集中。

幽体離脱みたいに、
自分の状況と身体をはたから俯瞰する感じ。


痛みがただただ身体を通過していく感覚になって、
のたうち回る時とこんなにも違うのか、
早く気づけばよかった、
いや、先に誰か教えてよ!

と思いながらやり過ごした。


夜になり、衝撃と恐怖がやってきた。
いまでも忘れない。
ここからが陣痛が長い初産のキツさの始まりだった。


次の記事に続く。

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