表情筋トレーニング〜表情筋の特徴からアプローチを考える〜
《はじめに》
表情筋とは?
顔面の筋肉には表情筋と咀嚼筋があります。
表情筋は顔面皮下にあり、骨から起こり皮膚に停止する皮筋です。
系統発生学的に、目・鼻・耳などの開口部の開閉のために発達したものですが、人間は言葉を発し、感情を表すために表情筋を使います。
「表情筋をトレーニングする」といった表現を使いますが、四肢のようにトレーニングすると表情筋が鍛えられるかというと力こぶができるような筋肉ではありません。
しかし、口角が上がっている人、口角が下がっている人がいます。
トレーニングをすることで口角は上がり、笑顔は変わります。
これはどういうことなのでしょうか!?
《表情筋の特徴》
顔面の皮膚体性感覚は三叉神経が支配しており、表情筋には筋紡錘やゴルジ腱器官はありません。
筋紡錘とは、筋肉の長さを検知する固有感覚受容器です。
筋肉が伸ばされると、筋紡錘も伸ばされて伸長反射が起こり筋肉は収縮します。筋肉が収縮されると腱が伸ばされるため、伸びるとIb抑制が起こって同名筋を緩めます。
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