
マッサージの必要性とリハビリ的マッサージ
脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco
フルリカバリーを目指し、全国のセラピストと共に成長し続ける脳外臨床大学校で活動するyuccoです。
脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪
《はじめに》
マッサージってしますか?
患者さんに「肩が痛いからマッサージしてよ」と言われた時に、自分の仕事じゃないと思っていましたが、最近はリハビリにおけるマッサージの必要性を感じています。
機能改善のための土台、準備として大きな役割を担っています。
リハビリにマッサージは必要なのです‼︎
《マッサージとは…》
マッサージとは、皮膚にアプローチして循環機能を高める手技のことです。
血行障害によっておこる痛みをマッサージをすることでとっていきます。
脳卒中の患者さんにマッサージが効果があるのでしょうか!?
《なぜ痛みを感じるのか?》
身体には栄養が必要。
栄養は血液が送っています。
血液は筋肉が運んでいます。
筋肉が収縮すること、ポンプ作用によって血液を送っています。
表面に近い毛細血管は筋肉がポンプ作用によって血行効果を上げています。
しっかり筋肉が作用しないと…
血管が開いて筋緊張が高まります。
交感神経が働いて血流をよくしようとします。
筋はポンプしないと治らないので、痛み物質(ブラジキニンなど)が結合することで痛みを出します。
《なぜ人間は痛みを出すのか?》
痛いと思ったら、運動(筋の収縮)によって血行を改善させ、痛み物質を発散させて血流障害を改善しようとします。
脳卒中の患者さんは麻痺という現象が起こります。
痛み物質が出て、筋肉を収縮させて血行を改善したいんだけど、麻痺がおこっていて収縮できません。
さらに筋緊張を高めて、血管を太くして交感神経を発火させて、より血行循環を良くしたいと思うけどできないから、また痛み物質が出てという悪循環が起こります。
筋肉は収縮するより、弛緩する方がATPが必要なのでより栄養が必要です。
しかし運動しないことによってどんどん悪循環が起こり、筋肉そのものが硬化して、筋肉の粘弾性が保てなくなってしまいます。
これが大きなサイクルとしてあります。
《どこかで血行障害が起こると…》
●痛みが出る。
●筋緊張が高くなる。
●交感神経が働くことで不眠になる。
不眠になると脳に影響し、学習効果が下がります。
人間の神経細胞はグリア細胞でできていて、睡眠中に脳神経細胞に生まれ変わります。
副交感神経が発火している時に睡眠が起こります。
痛みがあって交感神経が発火したら、不眠になって学習効果も下がるし、筋肉が収縮するためには栄養がいり、循環障害になり交感神経が働いて筋緊張が上がるとスパズムが起こって血行障害が起こって、さらに筋肉の栄養も悪くなり筋緊張も高くなり、悪循環が起きてきます。
循環機能を改善させることが大事になります。
副交感神経作用が高まり、
●睡眠することで学習効果が拡大する。
●筋緊張軽減できる。
●筋を収縮するためのATPサイクル改善もできる。
↓
だからこそ、麻痺の患者様が筋収縮しやすくなるので、循環機能を改善するためのマッサージが必要です‼️
リハビリに効果的なのです‼️
痛い理由は不動で循環も必要だし、副交感神経を発火させることも必要です。
《マッサージは何に効果的か?》
ここから先は
¥ 500
全国の悩んでいるセラピストに届くように、臨床のヒントとなり患者さんがよくなるように、心を込めて書いています。応援よろしくお願いいたします❣️