女になりかけで止まっているMtFの話
最近、自分がしている事が正しいのかわからなくなっています。
もちろん性別に関してなのですが…
私は2×年間、男性として生きてきて
普通に彼女を作り、時に異性装を楽しんでいましたが
基本的には一般的な男性にみえる人生を歩んでいたと思います。
ですが、2021年の5月に「女性として生きたい、生きる選択肢を取りたい」と決意し、同月に性同一性障害の診断を受け、ホルモン療法を開始しました。
性同一性障害の診断ってもう少し慎重でカウンセリングを重ねなければいけないものだと思っていたし、本当はそうなのでしょうが
私がメンタルクリニックに行ったのは一度のみ、その日に紹介状をいただいて週明けにはホルモン注射を受けました。
そりゃあ当事者にとっては決意が固いもので、生まれながらの心の性を自覚して来院しているので
今更何度も確認されたところで…って感じだし
もう成長期が終わりきってるから、覚悟を決めた次は焦る気持ちも芽生えてきます。
私の場合、なんかよく聞くトランスの方の事例とは少し離れている気がします。(みんなそれぞれなのでそりゃ違うんだろうけど、テンプレって言うかその…伝われ…)
自覚したのはもはや記憶の最奥の幼稚園生の頃
女の子になりたいって思わなかった時はなく、男で生まれてよかった!なんて思ったことなんて一度もない明確なGIDな訳ですが…
…なぜかこの歳になるまで放ったらかしてたんですよね。
別に社会的地位を失いたくないからとか(失うものもないけど)周りに打ち明けづらいとかも無かったはずなんです。
強いて言うなら父の呪縛(笑)に嵌っていたのでその数年は決断しようがなかったとも言えるのですが
決意する前の自分がCOして望んだ道に進むことで失うものと、進んだ先にあるものを天秤にかけたら
どれだけ贔屓目で見ても望んだ方向に進んだ人生の方が尊いはずなんですよね。
なのになぜレールをねじ曲げなかったのか。
テレビやネットにお手本になる先輩方がたくさんヒントをくれている世代に育っているのに
なぜ他人事のように今まで生きてこれたのか
今思えば、これは危険予知だったのかなって自己解釈しています。
2×年間男として生きてきて、女性として生きることを単なる“憧れ”で片付けられていたということは
恐らくそれなりに楽しければ夜な夜な「女の子になれたらなー( ˙꒳˙ )」って考えるくらいの気持ちで生涯を終えていたと思います。
人生いくつものターニングポイントがあると思うので、去年のそれがたまたまきっかけになって
その時の私が今を選んだだけの話なだけなんだと思ってます。
去年の話をすると長いし自分旅行の為に別の記事でまとめようと思いますが
まぁなにせ社会から離れて一人冷静に考える時間ができて
今なら道も選べる、しかし迷ってる時間はあまりない。みたいな状況に立たされたわけです。
語弊があるかもですけど、ホルモン療法は早けりゃ早いほどいい。
成長期以前の身体ができ上がる前に自覚して決断できて、周りの理解と信頼があれば幸せもんだって思います。
だからって成長期終わりきったあとじゃみんな遅いのかって言われたらそうじゃなくて
私みたいに明確に自覚して、性別を変えられたらって憧れているなら
早く始めれば純粋に女としての寿命が伸びるのでそりゃ早い方がいいんです。
どっちにしろ女になるまで時間かかるし努力も必要なので、決意したところでその日から社会的に女になれるかと言われたら違いますから。
その、女になろうとしてる期間は世間的にみてとどのつまり“オカマ”なんですよね。
その期間に苦しい思いをすることがわかっていたから私はずっと選ばなかったんだと思います。
あの時に決断していなければ私は今日も「女の子になれたらなー…」って憧れの人生像を思い描いて眠っていたでしょう。
しかもその程度の苦悩で済んでいたと思います。
確かに苦しかった。望んだ性別ではない生き方をしなければいけないもどかしさをずっと感じて切なかった。
でも20年以上そんな感じで生きていたら慣れるんですよね。
今私が真ん中くらいで甘えて生活しがちなのは
オカマが居ると後ろ指さされる怖さよりも、とりあえず男扱いされてプライドを捨てる方が楽なのを知ってるからですね。
そう、私は男扱いされても傷つかないんです。
ほんとは傷ついてますよ?すっっごいヤダ。
でも平気な顔できます。
そんなに効いてないから。
そんな自分が居るから自分を見失いそうになってるんです。
不可逆的な行為をしている自覚もあるし、後悔はないです。
カウンセリングの時に後悔して自殺する人が多いって言われたしネットでもよくきくけど
そんな感じもないです。
でも、女性として生きる!ってもう後戻りができない道を進む決意をした人が
そんな生き方してるのって矛盾してますよね?
私は今、なにやってんだろ…って自己嫌悪に陥ってます。
ホルモン療法を始めた後悔じゃなくて、今の自分にです。
無闇に傷つきに行く必要は無いと思いますが、誰に何を言われようが私は女性なんだって言う芯は欲しいですよね。
やっぱり笑われるのが怖い。
そんな所お母さんにみられたくない。
傷ついてる私を見せたくない。
そんな弱さが前に進めない理由かもです。
つって、今すぐ埋没できる自信も薄々あるんですよ。
特に冬場のうちは。
そもそも人と関わりたくないのは性別関係なくそうなので、普通にお買い物行って遊んで帰ってくるくらいなら埋没出来ると思います。
仕事…とかになったら無理ですね。さすがに。
ホルモン治療開始から半年と少しにしては自信満々じゃんって感じでしょ。笑
私結構、自己防衛でナルシズム発揮してるタイプなので
普通に鏡みて「今日かわいいな( ˙꒳˙ )」とか思ってます。
生活なんて女子そのもので、戸籍上男の家だとは誰も思わない部屋です。
引越しの時に男の痕跡(笑)は全部消してるし
メンズに逃げないって決めてるので服もレディースかユニセックスな感じのしかないです。
でも外に出たら縮こまっちゃうんですよね…。
お化粧してたらレジ行けないwww
だからお母さんとお出かけする時しかちゃんと遊べないです…
こっちからボロ出さなきゃ案外バレてないのはなんとなくわかってるんですけど
やっぱ怖いじゃないですかー。
そんな感じで今私は女になれかけているのになりきれてない中途半端な存在です。
お母さんが結構遊んでくれるから救いかなぁ。