トランスの埋没は慣れ
私は最近、人って順応する生き物なんだなと身を持って感じています。
去年1年を振り返って
一昨年末までは父の元で働いていて、ピンハネされてたとはいえ歳の割に高収入でした。
それが去年に入り突然ニートになり、Uberで凌ぐというKAT-TUNもびっくりなギリギリの生き方をしていました。
そんな中でホル注と同時にトランス開始ということで…
よくもまぁ、急に生活水準下げれたもんだなぁと思います。
お母さんに助けて貰ってたのが大きいですが、本当にギリギリでした。
病院に行くためには保険証が必要で、その保険証を維持するお金すら厳しいという負のスパイラルに。
私はずっと、お母さんや債務整理を依頼していた弁護士さんに「甘えとかではなく生活保護を受給するべき」だと言われ続けていましたが
昔お母さんが受給していた時に最悪なケースワーカー(本当にヤバいので今度別で書く)に当たってしまった経験と、まぁ多少のプライドもあったし、肩身の狭い思いをしたくないという気持ちがありました。
何より抜け出せなくなりそうなのが怖かった。
でも、今ふと冷静にあの時の自分を振り返ると
自分の本当の性別と向き合う心の余裕も、元々あった深い傷を癒す機会も
なにもかもない状態で、常にその日暮らしでお母さんに迷惑をかけていました。
そして生活保護を受給させてもらった今、色んな気付きがあります。
自分と向き合う余裕が今までなかったので、自分が在りたい性別に近づく為に何をすべきか
今となっては当然分かりきっている事なのですが、あの頃の私は生きることに必死で気付けていませんでした。
それから、重度の入眠障害があり、それに対処しないと社会でやっていけない状態であると知りました。
病院に通うために働かないといけないけど、働く能力がないからそのお金すら用意できないという…
世間から見れば「甘ったれんな!!」って感じでしょうけど、ほんとドツボにハマってましたよ。あの時の私は。
性別の壁を越えようとしている中で、ステータス的にバイトすらなかなか採用されず(男と女どっちとも扱えないから雇えないってハッキリ言われたことすらあります。)
鬱っ気があるので落ち込むといくところまで行くし
お母さんも双極性障害だったと思うので負の連鎖が起きてしまい、天敵の伯母に虐げられて精神崩壊
保護を受けてからの弾丸引越しパートが去年の心労のピークだったと思いますが
あれは私が前に進むため、自分のお城を手に入れるための試練と捉えれば、フルマラソンみたいに爽やかなものでした。
それを除けば、カミングアウト~保護受給決定までの春夏が地獄でした。
お母さんと伯母からは“ちゃんとした”仕事をしなさいという圧力を毎日かけられて
毎日毎日求人情報を送り付けられる(ほっといたらブルブルなり続けて、全部求人)
それから、LGBTフレンドリーをうたっている企業って多いじゃないですか。
あー言うのをテレビだかネットだかでみて「そういうところに行けばいいやん!」って天からの思し召しがあったかのように言われました。
前も言ったし多分無限に言い続けると思いますが
LGBTフレンドリーな企業はあくまで企業の方針というかイメージがそうなだけであって
末端のバイトとかは別に普通なわけなんですよ。
オカマがキモいって心の底から思ってるバイトの子も当たり前に居るでしょうし
芯食ったこと言ってしまえば
完全に能力が同じの人材がふたりいて
採用枠はひとり
片方はシスジェンダー男性(女性)、もう片方はトランスジェンダー女性
どっち採用する?
前者に決まってるんですよ。
なんならワンチャン10段階評価で5と7で勝っててもシスジェンダーに負けるまである。
あくまでキラキラきれい事は抜きってことで、本当に垣根をなくそうとされている企業さんもあると思います。
でもLGBTフレンドリーを方針に掲げる大企業があったとしても、末端までその心情は届いているのか?
んなわけねーんです。
そーいう現実ってやつを、お母さんはその時知らなくて
私のやってる事は甘えだと言っていました。
いろんな衝突があった末に、私が置かれている“現実”を知ってくれて
本当の意味での理解をしてくれましたが…
伯母は伯母で理解しようとしてくれてるけど、どこまで行っても私たちみたいな人種を所詮ゲテモノだと思ってるので
まぁ置いときましょう。
さて、ここまで話して「何に慣れるんだい?」という事なのですが
2021年は自分を性同一性障害と認め、カミングアウトした年で、明確に女性として生きる1歩を踏み出した年でした。
LGBTのカミングアウトには“別れ”が付き物です。
私が唯一生涯通して交友を深めると信じていたふ菓子くんとの決別ですね。
あいつが居ないと人生の楽しさを半分以上失うんじゃないかってくらい色んな経験をさせてくれた人です。
なぜ決別したか。
女である私との嗜好の差もありますが、ふ菓子自身は「どっちでもいい」と言っているものの
ふ菓子に与える負担の大きさへの懸念が募り
あらゆる手を使って関係を断ち切りました。
それがお互いの為だってわかったから…ですね。
ぬるいやり方で断ち切ろうとすると
あいつはいつまで経っても手を差し伸べてくるだろうし
私はそれをはらい切れないのもわかってましたから。
結構色々酷い嘘をついて遠ざけました。私の背負った十字架はとても重いですが
……相棒とも言える人間を失っても、そいつが居ない人生に慣れるんです。
いい意味では、完全に女として生きられる環境になったと思います。(男として生きたセーブポイントを一つ潰したとも言えます。)
私が女声使えなかった理由ですね。急に変えたら戸惑うでしょ。お互いに。
まぁ、ふ菓子くんとの決別はいいんです。
過ぎたことですから。
なので、ほぼ完全に自分のしたいことをできる環境は整いつつあるので
女として生活すること(おでかけとかそのレベル)には慣れてきています。
つまりパス度も自然と上がっていくので立ち振る舞いに関してはだんだん上手になってくるし
女としての自分に自信がもて始めてます。
そして今年、もう一つの決別がありました。
お母さんに絶縁状を書きました。
きっかけは小さな揉め事なのですが、私にとっては看過しがたい事でした。
簡単に言えば“私と伯母との二枚舌”が原因なのですが
伯母は私にとって天敵なわけですよ
私は去年、とある一件がきっかけで伯母を本気で〇そうとしました。
伯母とのお出かけ中にその日のことが話題になったそうなのですが
伯母はその日“私の目を潰して〇玉をひねり潰してやる”という欲求を必死で抑えていたそうです。
昔から犯罪者予備軍を自覚しているようで…
まぁたしかに私はその日さんざん罵詈雑言を浴びせられて、積年の怨みも重なって〇したいほど怒り狂ってましたが
お母さんは私に
「2人ともキショい」
って言い捨てました。
そもそも私にその話をすること自体間違いだと普通に考えれば分かるし
過程を考えたら伯母の方が数段イカれてるのは明確だと思うんです…
まぁきっとその時点でお母さんは言った言葉の間違いに気づいてたと思いますが
口喧嘩では引き下がらない性格で、私は私で間違っている事を認めない人間は大嫌いで徹底的に糾弾したくなる性格なのでぶつかりました。
一時期はなんか学んだのか、謝るようになってたけど、今回はもう
捨て台詞吐いて逃げられて、私が行き場のない怒りを悶々とさせて苦しむのをわかり切ってたから
捨て台詞+LINEブロック→ショートメールで「鍵返せ」からの着拒
で完全遮断しました。
そして翌日
お母さんにプレゼントするつもりで買っていたアイシャドウパレットと一緒に、呪詛の限りを尽くした絶縁状を玄関先において立ち去りました。
まぁー酷いこと書いたけど
本当のことですからね。
私の味方だって言葉は信じていましたが、私のことが大嫌いな伯母とも仲良くしてて
たまにその毒が、今回みたいに私に回ってくる事も定期的にありましたし。
そんな衝突、誰も求めてないのです。
私もちょっと刺々しい部分があるのは自覚していたから、言葉とかに気をつけるように心がけて、あくまで平和に過ごそうとしていました。
今回の失言を見過ごせなかった理由は沢山ありますが
なによりもこれ以上傷つけ合いたくなかったからですね。
これで私は晴れて孤独になりました。
今は寂しくて寂しくて
早く夜になって眠りたいって思っています。
それでも、ふ菓子くんの事があったから
いつか慣れてくるんです。
そして女としてのQOLも結果的に上がるんだと思います。
お母さんと近いうちに仲直りする可能性は50%といったところでしょうか。
私が耐えられなくなって近づくことは多分ありません。
お母さんがどの選択をするかです。
いちばん最悪なのは、呪詛を攻撃としか捉えずに
反省してくれないこと。私がただの親不孝者で終わることです。
これはまぁ…ないって信じてます。
だってどう考えても一人娘より異常者の姉を取るなんてありえないし、二枚舌で私を傷つけていた事に気付かない人では無いはずですから…。
現実的なので行けば
姉との関係がある限り自分が結果的に娘にとっての毒になることを理解しつつ、姉を切りきれないという理由で私から離れることが平和的だと考えた場合と
姉は切れないことは大前提として、バランスの取り方を改める方向に考えてくれれば(と言うか私にそういう話をしなければいい…)向こうから近づいてくる機会はあるかもですね。
でもお母さん、大概バカだから
LINEブロックされて着拒されてたら近所に住んでようともう無理だって思ってそう。
もっと古風なやり方あるのに。
私の絶縁状みたいにね。
まぁ今はきっと
「どーせ近づいてくるやろ」とか思って耐久戦仕掛けてるつもりなんでしょうけど
私はもう譲れないラインはハッキリさせたので……
人間関係ゼロスタートならきれいに女としての人生を歩めますね!
過去を知っている人を近くに置くことによるジレンマも無いです。
お母さんがどっちを選んでも
私にとって価値のある選択だということは確かです。
どんなに痛みを伴うとしても…ですが