東京のまた行きたい店5「たべごと屋 のらぼう」
「たべごと屋 のらぼう」は連れて行った人が気に入ってくれて、
「のらぼう、また行ってきたよ!」
と言われることが多々ある。
本当に気持ちいい店だ。
西荻窪駅の改札を左にでて、左手の小道を歩いて徒歩7分。
柔らかいあかりが灯るドアを開ければ、楽しそうな声といい香りにつつまれる。
年季の入った木の椅子に座る。
農家さんの段ボール(みかんとか書いてあるやつね)をリメイクして作られたメニュー、お店の方々の素朴な感じ、古くてかわいらしいお皿、BGMはキリンジ。
飾らない心地よさで満ちている。
そして、食べる人に楽しんでもらいたい気持ちがひしひしと伝わる料理たち。
たとえば、このお刺身。
お魚は言わずもがな新鮮で、とてもおいしい。
丁寧に丸められたわさびや、お刺身の土台になる野菜にきゅうりやにんじんなどをあしらって、いろんな野菜を味わってほしいことがよくわかる。
それから、のらぼうは野菜料理が特においしい。
お肉やお魚だけの料理はほぼなく、野菜と一緒に料理されている。
元気な旬の野菜は、食べたときの甘みと身体になじむ感じがたまらない。
最後は、季節の炊き込みご飯とお味噌汁でしめよう。
ご飯は2人で食べきれなくたって、おにぎりにしてもらえばいい。
翌朝まで、ごちそうだ。
のらぼうの料理は、
家庭料理のような優しさをかかえながら、手間暇をかけた繊細さがある。
質素だけど華やかな、のらぼうの味。
この店が苦手な人など、どこにいるのだろう。
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