Dr.Code
彼を救ってあげたかった
暗闇のどん底で孤独に苦しむ彼を
私は彼を通して
本当の孤独とはどういうモノなのかを知った
恐ろしかった。
という言葉では言い表せないほどの
恐怖だった。
それでも何度も手を差し伸べた。
何年も何年も献身的に助け合いながら
だけど思うようにはいかず
とうとう私は疲れてしまい
傍観者になってしまった。
遠くから見ていると
時々、彼に手を差し伸べてくれる
人たちが見えた。
だけど彼は誰の手も取らず
見向きもせず
孤独を選んだ。
孤独はなるものなのではなく
選ぶモノなのだと知った。
現代病ともいえる心の病は誰もが持ち得ているモノ。
誰もが必要とされたい愛されたい、ここから抜け出したい、変わりたい!
だけど上手くいかない…。
そんな葛藤を抱えた時、人は何に救いを求めるのでしょうか?