本当に「数学なんて勉強しても役に立たない」のか?
最近数学を勉強している。
きっかけは高校生から表題のまんまのことを言われたから。
最初にその答えをいうと、役に立つ。なんならすぐ役にたつ。なぜかというと、
勉強ができるヤツはモテるから。
まあ成績が良くなれば評価よくなりも進路も広がるっていうのもあるんだけど……。ただ、高校生に「モテるから勉強したら?」って言っても怒られそうなので、「ちゃんと将来にも役に立つよ」っていうのも書いていこうと思う。
(長いので見出しにまとめた)
<はじめに: 私の立ち位置>
私は高校生のころは結構数学が好きな口だった。成績は普通だったけど。履修したのは数学II・Bまで。今回とりあえず始めたのは数学B。理由は私が数列が好きだったから。それだけ。
高校生の頃、数学の問題を解くのはゲームを攻略している感じでガンガン解いていくのが楽しかったし、できなければ「クッソ、このやり方だったのか! ふんぎー!」と思っていた。また、ひょんなところで全く無関係に見えた公式と公式が繋がるのも「ほぉ〜」って感じで脳を刺激する感じがあっておもしろかったし、数字や計算式の中に共通事項を見出して解いていくのもおもしろかった。ちなみに私は英語を勉強するのも数学と似てるなって思ってる。文法は公式なので、あとは単語(数字)をいれていけばいいだけ。
だから、高校生の頃は「数学は役には立たないかもしれないけどおもしろいからいいんじゃない。何よりやんなきゃいけないし」と思っていた。
<なんで「数学なんて勉強したって役に立たない」の発言が出てくるのか>
たぶん、実生活で使わなさそうな公式が多いからなんじゃないかなと思う。数IIのf(x)とかね、見ないし。でも、私はエクセル使ってるとその記号は見るし、Σなんてかなりしょっちゅう使う。エクセルシート上でシグマを見るたびに、「あ、あれじゃん」って思う。確率とか組み合わせとかも割と参考になることが多いし、数学の下地があるとホワイトカラーの仕事は結構効率よくできる気がする。
で、実生活の中で今勉強している内容をめちゃめちゃ使うのか? というとそうでもない。でも、めちゃめちゃ役に立つ。
<将来への役立ち方1:ミスの原因を探る能力ができる>
勉強を再開し始めた頃、公式に数字を当て込むのが苦手だった。
例えば、
等差数列の和の公式
Sn=1/2n(a+l)
に数字を当て込んで計算しても、私は大体間違っていた。理由はlと1を読み間違えていたから。
で、しばらく問題を解いていって自分のクセがわかり、「あ、ここよく間違えるんだよな」っていうのがわかったので、注意したり確認しながら計算するようになった。
ほかにも、公式の中で-(マイナス)と書かなきゃいけないところを、計算していく最中でよく+(プラス)と魔改造して書いてたので、そのあたりも注意して確認しながら計算するようになった。
こういうのって実社会でかなり役に立ってくる。事務仕事以外にも、接客の棚卸しとか、レジ計算とか、出荷とか、機器操作とか、農業とか小売業とかでもだ。
実生活の中で数字を計算するときに合わなくなるのって本っ当に小さいところや、絶対大丈夫そうな根本的なところが原因だったりするから、そこを紐解いて見つけられる能力ってかなり役立ってくる。
<将来への役立ち方2:ミスが起きないよう工夫できる>
1にも共通するんだけど、ミスの原因がわかれば次回からそれが起きないように工夫しようとする。それも結構大切だな……と思う。てかそもそもミスがわからなければ工夫もしようもないんだけどね。
あとは、自分が間違ったところは相手も間違いやすいところなので、顧客に対してそこを工夫してアプローチできると結構評価も高まるかな、と思う。
<将来への役立ち方3:なぜ自分が理解していないかについて言語化ができる>
数学がわからないのって、「ここまではわかるけど、そのあとなんでこうなるのかわからない」っていうのが自分でもわからないからかな、とも思う。そこが言語化できるようになると質問もしやすいし、自分で自分自身のこともわかるようになる。逆に、問題に対して「ただ、なんか、わかりません」だとあまりにも漠然としていてどうしようもない。でも、数字と記号の意味不明なものを言語で説明できるようになると結構職場内でも対顧客でも評価が良くなるはず。
<将来への役立ち方4:難しかったことができるようになった成功体験が、やりたくない仕事にも取り組める姿勢を作る>
これはそのまんま。仕事って結構やりたくないことが多かったりするけど、苦手なことができるようになった成功体験があれば取り組みやすい気がする。
部下に仕事を押し付けて自分は仕事ができないままの上司にはなることにつながる……ことはないのかな。でも、取り組んでいけばなんとかなると知っているのは結構でかい。
<将来への役立ち方5:一つの物事に対して色々な対応方法を思いつく>
一つの解(仕事)に対して、色々な方法があると考えられるのも大きいと思う。そして、それまでの考え以外のものを認められる力もできる。
例えば、こんな感じ
1+7=8
2x4=8
-8x-1=8
2^3=8
2^(1-1)x2^3=8
上記すべて正解は8だけど、導き出し方はそれぞれ違う。
自分が(不正解になったりして)うまくいかないときに、他の人のやり方を見て「あ、こんなやり方があったんだ」とヒントをもらい、それを自分のものにできると仕事でガンガン役に立ちやすい。
新しかったり違うものを受け入れられる能力がないと、いつまでたってもFAXで文書のやりとりを行ったり、オンライン化を進められないんじゃないかしら……とも思う。融通きかないというか。
ほかにもありそうだけど、とりあえず今はこんな感じで。本来の数学のおもしろさとは違うと思うけど、一応役に立つよ、ということで。
(そもそも数学を面白いと思える人は役に立たなくてもやってるし。)
あとは、
・確率の勉強で宝くじの当選確率を計算できる(アホらしさを知る)
・組み合わせの勉強でより捕手能力の高いパスワードを考えられる
とかもあるかな。これは数学の知識が直で活きる。
<数学の弊害:ディスレクシアの人たちは大変かも>
数学の理解って手書きすることでより深まるし快感度も高まると思うんだけど、ディスレクシアの人は結構しんどいかもな……って思った。私も1とl間違えてたし。
そういう人は、文字の色を変えたり、筆記体でアルファベットを書いたりしたりして工夫しないときついかも。計算以前のところでつまづいてしまう。それが原因でこの快感の世界にたどり着けないのはちょっと残念なことだ。
あと、私は高2で数学の履修を終えたので、高3では数学を履修していなかった。そうしたら、頭が鈍っていくのがわかった。計算していたことで回転していた脳がどんどんと石のように動かなくなっていくのがわかった。その経験もあって、数学やりたいな、とずっと思っていたのだ。それだけでも数学はやっておいた方がいいし、これは他の人の目に見えず自分でだけ感じることなので、自分が一番焦る。
<最後に>
漫画も音楽も映画もタピオカミルクティーもSNSも、人生にはなくても生きていけるもの。でも、ないよりはあった方が人生は格段に豊かだ。それに、ふとしたきっかけで自分を支えてくれることがある。必要ないから勉強しないだと、その豊かさを自ら奪うことになってしまう。とはいえ、学生は恋に遊びにいそがしいと思うので、そのスパイスになるように勉強するのもありなんじゃないかな。
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