子どもの君が、今回のコロナウィルスさわぎで未来に向けてやるべきこと
1. 自分の気持ちや自分に起きたことを文章などにして残しておくこと
色々あるけど、まず一つは自分の気持ちを文章や絵などにして残しておくこと。
わたしは今回のことで大人のやり方にすごくガッカリしていて、子どもたちに「学校に行ったらダメ」とか「卒業式は縮小で」とか「入学式は中止で」とか言うくせに、自分たちは遊んだりしてる。もちろん、キミの親御さんみたいに家族のためにがんばっている大人のほうが多いけど、一部の人たちには同じ大人としてとてもがっかりしてる。
君たちの中には、もっと友だちと会いたかった子もいただろうに。
学校を卒業する子は、校舎の隅々まで見て回って思い出を確かめたかったかもしれない。
好きな子に告白しようとしていた子もいたかもしれない。
そういう機会や時間をうばっているのに、大人たちは日常と同じような生活をしている人もいて、理不尽(りふじん:自分ではどうしようもできないイヤなこと)だって思った子もいるかもね。
それか、家で頑張っている親御さんの姿を見て、勇気づけられた子もいるかも。
自分の気持ちを書くとしたら、こんな感じで書いてみてね。
「〇〇なことがあったから、わたしは□□のように感じた」
ここのポイントは、自分が感じた気持ちに名前をつけること。悲しいとか、むなしいとか、イライラしたとか、理不尽(りふじん)だとか、ラッキーだと思ったとか。(大人はラッキーと思ったことは楽観的とか楽天的と呼ぶかもしれないね。)
そして、自分がなぜそう感じたのかを分析して、原因と理由を探ろう。
例えば、
「学校が休みになったから不安だった。」
なら、「学校が休みになったこと」が原因で、「不安」が感情かな。なら、理由はなんだろう? 給食が食べられないから? 友だちと会えないから? 勉強がついていけなくなるから? そんな感じで自分に問いかけ、それを文章にして残すのもアリだね。絵でも、歌でも、踊りいいよ。
2. 自分が大人になった時、未来の子どもたちに自分と同じ気持ちをいだかせないようにするには、どうしたらいいかな?
前向きなきもちなら、「こうすると子どもはうれしい!」と文章で残しておこう。逆に、悲しさや怒りだったら、どうしたらそういう気持ちにならないか考えてみよう。
学校が急に休みになって不安になったとき、大人からもっと前もって、くわしく説明してほしかったかもね。
自分が大人の立場だったら、どう良くできるのか。
モノゴトをよくすることを改善(かいぜん)というんだけど、改善するにはどうしたらいいのかを考えて、書いたりして残してみよう。
3. 子どものときの経験と気持ちを残すことが、未来の君への教科書になる
実は、これ、わたしが小さい頃していたことなんだ。小1のとき、クラスのあるかわいい子が6年生から特別にかわいがられていて、わたしはかわいくないからあまり相手にされなかった。それが、さみしくて、くやしくて、つらかった。
だから、自分が6年生になったら、そういう風に一人だけを特別にかわいがること(それを「エコヒイキ」と言うよ)はしないようにしようと思ったんだ。
同じように、今きみが経験したことを書き、その感情を残し、未来への良いカイゼン案を残すことで、自分が大人になったらもどう動けばいいのかを、自分自身で決めていくことができる。
子どもの立場は人生で一度だけ。君が赤ん坊の頃の感情をすべて思い出せないように、大人になるにつれて今の気持ちも忘れていってしまう。だから、何か記録に残るものに書いたりして残そう。
君がした経験から、君がじぶん自身で考え、行動することで、未来の子どもたちにはそんな気持ちさせずに済むかもしれない。みんながやさしくなれば、世界はもっと生きやすくなるかもしれない。未来の子どもたちを救うのは、君かもしれないよ。
あと、君がしなければいけないのは、
健康でいること
生き残ること
もあるね。
身近な人に優しくすること
もいいかもしれない。
悲しいときは、甘えられそうな人に甘えてみよう。
今度はその人が孤独で、つらくて、甘えたいときに、君のことを必要としてくれるかも。
あと、人生がつまらないとか、思ったことある?
人って、毎日おもしろくないから笑わないのもあるけど、笑わないからつまらないのもあるらしいよ。
顔の筋肉使って笑わないと、脳が勝手に「今は塞いだ気分になっちゃおう」ってスネちゃうんだって。
だから、
つらいときはあえて笑って、脳をダマしちゃうのもあり
かもね。
意外な見方が得られて、目の前の壁を突破できるかもしれないよ。