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あなたの知らないディープ大沢④大沢の食・新米と芋煮と浅漬けとガニジルとわたし編

<前回 あなたの知らないディープ大沢③ 空き家編

アイディア出し……その前に

さて、会場に戻ってアイディアだし……の前に、腹ごしらえ!
何気に山に登ったり家を巡ったり柿を取ったりで結構体力を使った我々は、それに比例してお腹も空いていた。
そんなとき、阿部さんからの「会場にガニジルと芋煮を用意してますよ」の一言で、一行のテンションがにわかに上がった。気がつけばもう午後1時くらいだった。

食も魅力・観光資源の一つ

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美味しい食がある場所は魅力的だ。大沢にもその「おいしい」がたくさんあった。しかも、同じ地方でもみたことがないものまで! 戻ってくると食事の準備がされていた。こんなにたくさん用意してくれて、ただただありがたい!

①ガニジル

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甲羅からニコッ

そう、カニ汁のこと。庄内地方では「ガニ汁」と呼ぶことが多い。このカニはモクズガニで、腕のところにプランクトンを獲るためのもずくのようなけがわしゃわしゃとついていて、背中の甲羅はニコッと笑っているようで結構かわいい。モクズガニはモクズガニでも、煮てこんなに発色が良くなるのは同じ山形県内でも庄内地方のものだけだそうだ。(内陸の方、いかがでしょうか?) 

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カニ味噌もたっぷりでおいしい!

実は、このカニをワナを仕掛けて獲ってきたのは大沢コミュニティ振興会の会長さんなのだが、「やっぱり、食べるときはかわいそうでね。なるべく苦しませたくないから一匹ずつ一気に潰していくんだけど、ごめんね、かわいそうにって思っちゃう」という一言を聞いて、ジンときてしまった。きっと今まで長い間、一匹一匹に対してそうやって向き合ってきてらしたんだろうなあ、と。そしてちゃんとおいしくいただこうと思った。私はまだ実践には出ていないもののワナの狩猟を持っているので、わたしもそういう気持ちで生き物と向き合いたいとも。

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②芋煮

山形といえば、芋煮。芋煮は醤油か味噌か、豚肉か牛肉かで論争が起きる……とも言われている。けれども、個人的にはどっちも好きなので、どっちでもいい。ただ味噌味(庄内地方の芋煮)にはさつまいもが入っていて欲しい。

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こちらのは豚肉+味噌で、ネギとさつまいもと白菜の甘味が最高だった。内陸出身の井東さんは「さつまいも!?」ととっても驚いているのが印象に残っている。芋煮は甘くておいしい。

③ジャガイモ床の白菜の浅漬け

今回一番びっくりしたのがこちら! なんとヌカではなく、すりおろしのじゃがいもを床にしてつけた浅漬け。さわやかでクセがなく、あまみを感じるのに味に深みがあっていくらでも食べられそうだった。赤いのは温海(あつみ)カブの漬物。

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④大沢の清流で育った新米

あまりにも浅漬けがおいしくてごはんと一緒にパクパク食べていたら、すっかりその写真を撮るのを忘れてしまった。こちらも他とは田植えの時期がちょっとズレていたり、おいしい水で育っているのでとてもおいしかった。気になった方は是非こちらへ!(COCOSATOオンライショップ

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白いお椀2つの右わきにちょこっと置いてあるのが大沢のお米で作ったおにぎり

さて、腹ごしらえも終わったことで、体力も一気に回復した我々。今度こそ大沢の魅力を発信すべくアイディアを出していく。

次回 あなたの知らないディープ大沢⑤アイディア出し編>

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