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あなたの知らないディープ大沢③空き家編

前回 あなたのしらないディープ大沢②ヤッホー編

地方問題でよく出てくる空き家問題

山から里に降りてきた一行は、大沢地区にある空き家に。

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ミニチュア風の大沢。ツーリングや釣りなどでこの地を訪れる人も多い。

日本の地方にはもう住われなくなった住宅がたくさんあり、それは大沢にもあった。それぞれ空き家になった経緯はたくさんあるだろうけど、多くは、「若年層が都市部や市街地へ流出→高齢者しか過疎地の家に住まなくなる→その高齢者が介護・死別のために引っ越すなどし、居住する人がいなくなる」という流れかな、と思う。
「取り壊せばいいじゃん」と意見があるかもしれないが、取り壊しにもそれなりにお金がかかるし、たぶん高齢者が存命のうちは思い出のうちに手をかけることはなかなかしにくいと思う。かと言って売るにも買い手がないし、固定資産税がかかるし、そうしてる間に家に不具合が出てきて修理な必要になり、ますます売れなくなってきた……ということも少なくない。最近は空き家バンクなるものもあったり、行政でも地方移住希望者に格安で販売していたりもするけど、結局リフォームでそれなりのお金がかかったりすることもある。(でもリフォームはDIYでやると結構楽しかったりもする。)

大沢の空き家訪問

この日、私たちが訪ねた空き家もそんな家の一つだった。
大きな家で、田舎の家によくある先祖代々の大きな遺影や表彰状も壁にたくさんかけてあった。きっと、盆にはここに親戚や子供たちが一堂に介してさぞかしにぎやかだったんだろうなあ……なんて思ってしまう。きっと家にはたくさんの人が来ていて、子どもたちの成長や老いを家は見守っていて、その分だけ思い出も刻まれていたんだろうな、なんて思ってしまった。

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蔵みたいな倉庫みたいな車庫みたいな場所もある。

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柿にも地方の課題が垣間見える

東北の田舎といえば、柿! このお宅はめずらしく平柿・種無しの庄内柿ではなかった。過疎地では、収穫する人がおらず、放置された柿の木がたくさんある。そして、それを食べるために山から降りてくる熊などの野生動物と、人との接触も問題になっている。
ということで、動物が食べる前のリスク管理ということで、参加者みんなで「柿だー!」と言いながら喜んで収穫させていただいた。(参加者にとっては課題というよりご褒美だった。)

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大沢コミュニティ振興会の会長が「持ってっていいよ」と軽トラの荷台に載せてくれたもの。柿のころんとした感じがかわいかったし、やさしさがうれしかった。

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この柿の木が人から実をとってもらうのも、何年かぶりだったりするのかな。

だれかが住んでいた場所。空っぽになった家。偶然からそこを訪れることになった縁もゆかりもない我々。
色々な思いを抱えながら、我々は空き家をあとにした。これらをもとに、大沢の魅力を地域外に発信すべく意見を出し合うのだ。次回へ続く。

次回は2021年12月30日 更新予定!
次回 あなたの知らないディープ大沢④大沢の食・新米と芋煮と浅漬けとガニジル編>

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