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12時間連続マラソン茶会報告 ~なぜお茶好きはクラブハウスに集まるのか~   お茶好きトーク#4



🐄23時~ ミルクティー、チャイ🐄 
~ストレート派も強制参加だよ~

 お茶の種類やブランドを主軸にテーマ設定したマラソン茶会だが、唯一この時間だけが「飲み方」縛りとなった。それだけお茶の飲み方としてはポピュラーなミルクティー。お茶好きたちのこだわりは如何ほど?

<Ryosuke>カルダモン、ローレル、シナモン、ジンジャー入りチャイ
――今回のマラソン茶会、今飲んでいるお茶を報告してくれる人と、いつも飲んでいるお気に入りのお茶を紹介してくれる人がいるが、Ryosukeさんはこのテーマの進行に合わせて「今からチャイを淹れます」と、キッチンから実況中継してくれた。「茶葉はティーブレイクのディンブラ、マタケレー茶園です。ディンブラのダストを買えるお店は少ないんじゃないかな?」
<Sayaka>アッサムCTCのチャイ(サルタージ)
――シナモン、カルダモン、クローブ、八角、ローレル、そしてブラックペッパーに生またはパウダーのしょうが。これらのスパイスとコスパのいいアッサムCTCが、Sayakaチャイの定番。「スパイスは新大久保の食材店<ジャンナット・ハラル・フード>で購入しています」いきなりスパイス自家調合派のチャイが続く!


<Darjeeling>メイフェアのミルクティー(ヒギンス)
――最近ミルクティー率が上がっているというDarjeelingさんは、海外ブランドでも紹介したお茶をミルクティーに。「ストレートでもミルクでも美味しいです」ヒギンスの中ではいちばん英国伝統ブレンドらしいお茶だとか。


<Yohko>Teotihuacanカカオ本来の味(モンダルジャンセクレ)
――Yohkoさんのおすすめは、オーガニックティーのお店のオリジナル、テオティワカンというお茶。「カカオ本来の味、という名の通り、濃厚なカカオの香り。熱湯かミルクを入れて混ぜるだけで、スパイシーなチャイになるんですよ」

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<圭位子>陳皮プーアル茶でオーツミルクのミルクティー
――「味見してあまりおいしくなかったプーアル、ミルクティーにしてしまいましょう。安いプーアルの方が味が濃く出ていいですよ」圭位子さんは牛乳が苦手。でも今はそんな人でも楽しめる植物性ミルクがいろいろ出ています。今回、中国茶のミルクティーは高級評茶師の圭位子さんだけ。
<茶坊主>アッサムCTCベースのチャイ
――喫茶店マスターでチャイ作りは日常茶飯事の茶坊主さん。お店のレシピをこっそり聞いてしまいました。「茶葉8グラム、お湯200CC、牛乳125CC、お砂糖8グラム、スパイスです。スパイスはクローブ2個、カルダモン2個、シナモン1本、ブラックペッパー2挽き!」これを煮出さず、蒸らして抽出すると……「驚くほどやさしく、まろやかな味わいのミルクティーになりました」と、さっそく真似したSayakaさん。
<みわこ>アッサムオーソドックス・マノハリ茶園でミルクティー(teteria)
――紅茶教室の先生であるみわこさんの元に送られてきた、レアなアッサム。惜しげもなくミルクティーに! 「この茶葉を見てもらいたいな。ゴールデンチップがこんなにたくさん。見るからにおいしそう。昔ながらのボディのある、ミルクに合うアッサムです」


<Mariko>スコーンとともに楽しむ
――「わたしはミルクティー派です」と言い切るMarikoさんは、焼き菓子とのペアリングを提案。おすすめはおうちで焼いたスコーンで、今日のMarikoスコーンはマカデミアナッツ入りでした。
<Chiharu>デュークストリートでミルクティー(ヒギンス)
――英国を愛するChiharuさんが「常にストックしておかないと不安になる紅茶のひとつ」で、正統派英国風ミルクティーを淹れてくれた。ヒギンスはこの時間、2度目の登場。


<INDEN>ティーエスプレッソスターブリッジティー
――INDENさんのお店、白金台のスターブリッジティーの看板メニューをご紹介。「アッサムが人気ですが、ほうじ茶や烏龍茶のティーエスプレッソもできます。ミルクも豆乳やオーツミルクなどから選べますよ」(写真:Tadahitoさん)

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<Chiaki>はちみつ、桂皮、生姜入りのミルクティー
――「ベースの茶葉は90歳のおばあちゃんの作った番茶です」シナモンや干した生姜を効かせ、豆乳で淹れるのがChiakiさんのお気に入り。日本茶系ミルクティーは、この後出てくる根本さんとChiakiさんのおふたりでした。
<あき*>横浜元町ヴォヤージュでミルクティー(ラ・ティーエール)
――横浜の人気紅茶店のお茶のオリジナルフレーバーティー。ミルクティー派のあき*さんが推すだけあって、ミルクに合うトフィー風味だ。
<yaemi>チャイ(アジャンタ)
――チャイの美味しいお店を紹介してくれたyaemiさん。「すごく好きなカレー屋さんのチャイなんですが、麹町のアジャンタというお店です」創業60年の老舗インド料理屋さんのチャイ。お店ではチャイ用スパイスも売っている。
<根本健太朗>美作番茶のラテ
――「え、美作番茶ミルクティーにしちゃうの?」とRyosukeさんも驚愕。天日干しして作られる岡山の番茶で、ただでさえ珍しい地方の伝統茶をミルクティーにして飲むとは……。「今日は美作番茶のほうじ茶をラテにしてみました」日本茶チームの中でもとりわけチャレンジャーの根本さん、さすが。
<Yuri>ケニアCTCのミルクティー(セレクティー)
――ブレンドティーに入っていることは多いけれど、ケニアのお茶を単独で飲むことは珍しい? Yuriさんはアフリカのお茶に強いセレクティーで購入。「セイロンのミルクティーも好きですが、ケニアのCTCはまろやかなコクとほのかな甘みが楽しめます」
<かむら>ウダプセラワ・ラッキーランド茶園のミルクティー(ティーポンド)
――10時間ほど連続参加中の発起人かむらは、昼2時のセイロンティーの時間に淹れたウダプセラワがまだ飲みきれてない……。「濃く出過ぎたセイロンティー、ちょうどよく冷めたのでこれに牛乳を入れてアイスミルクティーにしちゃいます」ウバのミルクティーは好きだけれど、お隣のウダプセラワをミルクティーにしたのは初めて。意外といけます。
<茶ばっしー>チャイアート
――クラブハウスお茶勢の顔のひとり、茶ばっしーさんが10時間目にしてやっと登場。「チャイの茶葉には特にこだわらないんですが、チャイに絵を描くのに凝ってます」ラテアートに対抗して牛乳を泡立て、チャイの表面にさまざまな絵や模様を描くのが茶ばっしー流チャイアート。春ならば桜の花を浮かべて散る桜を描いたり、アニメのキャラを描いたり……繊細で、飲むのがもったいない!

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 スパイスのこだわり、ペアリングのすすめ、ひと味違う作り方などなど……。切り口は様々だが、とにかくミルクティーだけが語り続けられた1時間。登場茶数16。



☕24時~ 和紅茶(国産発酵茶全般)☕
~世界で一番熱い紅茶~

 クラブハウスでも注目度が非常に高い、和紅茶。生産者を交えての和紅茶ナイトも何度か開かれており、かなりの通もいれば飲んだことはないけど興味津々という方もいる。日付は変わったが、参加者数はスピーカー、オーディエンス合わせて最多時で44名。活況を呈した。

<みわこ>天の紅茶(熊本・水俣 天の製茶園)
――みわこさんは和紅茶専門店紅葉で購入。富士吉田のケーキ屋さん<アーヴェント>では、黒糖フィナンシェとのペアリングを提案しているという。「甘味というより香ばしさ、ほうじ茶感が美味しい紅茶。黒糖のお菓子と是非合わせてみてください。<特選>天の紅茶もあるけれど、わたしはふつうの方が好き(笑)」


<圭位子>白茶 在来(宮崎・五ヶ瀬 宮崎茶房)
――今回のテーマでは日本の紅茶だけでなく、白茶、烏龍茶、黒茶など、緑茶以外の発酵茶全般を扱うことにした。さっそく出てきたのが九州・宮崎の白茶! 「こちらの白茶はみねかおりと在来の2種類を飲みましたが、香りはどちらもすばらしい。でもおすすめするとしたら在来の白茶です。中国の特級貢眉や一級寿眉にも似た感じ」圭位子さんは2種の白茶を3袋ずつ購入したそうで、うち2袋はこれから何年か熟成させるつもり!


<Ryosuke>さやまかおりセカンドフラッシュ(茨城・猿島 長野園)
――緑茶品種さやまかおりで作られた紅茶。「セイロンでたとえればルフナみたいな、甘い香りがします。さらに、ヌワラエリヤみたいな洗練された風味もある!」
<Darjeeling>こゆるぎ紅茶(神奈川・小田原 如春園)
――こちらも緑茶品種であるやぶきたを使った和紅茶。「緑茶品種を紅茶にすることのマイナス面、難しさがあると思うんですが、こゆるぎ紅茶はそれを出さず、うまく作られてていますね。2煎目が特に美味しくて驚きますよ」(写真:Darjeeling)

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<茶ばっしー>紅寒梅(和紅茶専門店紅葉)
――盛り上がる前から和紅茶を追いかけている茶ばっしーさんのおすすめは、ちょっと特別なフレーバーティー。「蝋梅の香りの和紅茶なんですが、香料ではなく花から直接香りづけをしている。ジャスミン茶と同じ作り方をしているんです」お店では品切れだけれど、「紅葉の店主、岡本さんにもらったんだよ」と得意げな茶ばっしーさん。
<Mayuko>朝宮紅茶(滋賀・信楽 かたぎ古香園)
――50年間有機栽培をしている朝宮茶の紅茶で、品種はやぶきたと在来のブレンド。Mayukoさんは同じかたぎ古香園の緑茶の方をまず堪能した。「天にも上るような気分になったお茶です。うまみと爽やかさに感動しました。ブレンドでこんなふうに美味しさが引き出せるなんてすごいな、と……。朝宮の和紅茶もとっても気になるなー」
<けるる>ももか(静岡・島田 井村園)
――和紅茶ファンの間ではおなじみのももか。ウンカのかじった芽を使った蜜香の国産紅茶だ。「初めて飲んだ時は衝撃的でしたね。今でも一推しです」。Twitter参加のにこさんも同じももかをいち推ししてくれた。

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<根本健太朗>在来種和紅茶(熊本・芦北 お茶のカジハラ)
――こちらも人気、かつ和紅茶界ではリーダー格のカジハラさんのお茶。日本茶マニアの根本健太朗さんおすみつきだ。「カジハラさん、品種もいろいろ作っていますが、在来はフラワリーな香りが魅力です」
<Chiharu>紅 ファーストフラッシュ(静岡・磐田 マルヒ製茶)
――紅茶品種ではない香駿で作られた紅茶の一番茶。産地、茶園、さらには季節や品種までこだわる和紅茶ファンも少なくない。
<Yohko>三富紅茶(埼玉・狭山 平岡園
――クラブハウスでおなじみの狭山・平岡園、平岡忠仁さんの和紅茶。Yohkoさんはティーバッグで楽しんでいる。「茶葉がたっぷり3グラムも入ってる! うちの息子は三富紅茶のミルクティーが大好きなんですよ」(写真:INDENさん)

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<ようこ>しまばら和紅茶(長崎・島原 夢有民農場)
――ようこさんはお菓子教室の先生。おすすめの紅茶は雲仙普賢岳噴火の際に唯一残った茶畑で生産されているという。「丁寧に有機栽培されたお茶。華やかさはないけれど、昔懐かしいほっこりした優しさを感じるお茶です」
<Toshimi>なごみ紅茶(静岡・藤枝 飯塚園)
――最近話題になっている品種、Z1をブレンドした珍しい和紅茶。ミルクティーとしても楽しめるが、Toshimiさんは「ちょっとしたフルーツティーにしてもいいですよ」
<茶ばっしー>米麹紅茶(宮崎 白玄堂)
――茶ばっしーさんからふたつめのおすすめも、かなりそそられるフレーバーティー。「米麹を発酵させるタイミングで茶葉も発酵させています。甘酒のようなまったりした甘味のお茶ですね」

 日本全国でこんなに和紅茶が作られていることに驚く方も多いだろう。参加者が挙げてくれたお茶は、ほとんどがシングルエステート(単一産地、単一茶園)。2種出てきたフレーバーティーもナチュラル、かつかなりひねりの効いたものだ。しかし和紅茶の産地、生産者、品種はまだまだこんなものではない。通でも追いきれない目まぐるしい進化を続ける和紅茶の現在、クラブハウスでも日々活発な情報交換がされている。



☕1時~ ハーブティー・茶外茶☕
~さすがにカフェイン疲れたし?~

 ようやくたどり着きました、午前1時! 
 最後のテーマは「ハーブティー、茶外茶」。深夜だからそろそろカフェインを避けたほうがいいかな、とこの時間に持ってきたテーマだが、クラブハウスのお茶好きも、カメリアシネンシス好きが多い。さすがにこの時間だからもうハーブティーはいいかな、寝ちゃおう、と言う人が多いかも? 
 最後なのに盛り上がりに欠けてしまうか、と心配したのだが……。

<Hitomi>フィールシッシガーデン(ロンネフェルト)
――和紅茶の時間の終わりから、早くもアイコンをハーブティーに変えて待機してくれたHitomiさん。好きなティーブランドのひとつだというロンネフェルトのフルーツティーをご紹介。「桃のようないい香りがします。あまり濃くしないほうが、赤い色がきれいかな。私は氷砂糖を淹れて飲むのが好き」Hitomiさんのお茶請けは、ハーゲンダッツのキャラメルホリックでした。


<諒大>モリンガ茶(ろくキッチン)
――お菓子の先生である藤六愛さんのサイトで販売されている沖縄産のモリンガ茶。「僕はこれを飲んで、モリンガ茶=飲みにくいというイメージがなくなりました」
<ほっけっけ>ルイボスティー(くらしリズム)
――カフェインを控えめにしたいお茶好きにも、ルイボスティーは特に人気。「三角ティーバッグで手軽に。茶こし付きボトルのツイスティーに入れて、出かけた先でも飲んでいます」
<Toshimi>いろどりハーブティー(いろどりファーム)
――十勝の農場が栽培・販売しているブレンドハーブティー。Toshimiさんが飲んでいるのは期間限定ブレンドだとか。「いろいろなブレンドが出ていますが、これはアニス・ヒソップ・ペパーミントのブレンドです」
<Asami>26Tea(南阿蘇ティーハウス)
――日本の素材がふんだんにつかわれた九州のハーブティー専門店。26Teaは「大麦、黒大豆、ハブ茶、とうもろこし、黒大豆などなど、ほんとに26種のお茶がブレンドされたお店の定番茶。「ハーブティーが苦手な方にもおすすめです。400gで1242円とお手頃なのもいいですね」
<Mayuko>カカオティー(SHIZEN TO OZEN)
――こちら、少し前にクラブハウスで話題になったお茶。奈良の月ケ瀬健康茶園の紅茶、煎茶、ほうじ茶と、カカオのブレンドティーなのだ。「夜中に教えていただいてさっそく買ったんですが、コスタリカ産のカカオがとってもフルーティー! ちょっと濃いめに煮出してもおいしいし、私は焼酎などお酒でインフューズして楽しんだりも。茶葉をカレーの上にパラっとかけてもおいしいですよ」
<Anna>黒米茶(宮原眼科)
――「99%紅茶の人です」というAnnaさんも、インスタなどで気になったハーブティーはお取り寄せしている。宮原眼科は台湾のスイーツ店。「これはお米や小豆ベースのお茶で、薔薇のつぼみやカモミールがブレンドされています。今まで飲んだことのない味わい。色は赤、紫系で、バラの香りもほのかにします。パッケージも可愛い!」
<富士華名>香木の香りを移したお茶
――お茶淹れだけでなく、アレンジティーやオリジナルのお茶作りが得意な富士華名さん。紹介してくれたのはなんと、「まだこの世にないお茶」。これから作りたいお茶、構想として話してくれたのは、「香木を燃やしてその香りをお湯に移し、味わう飲み物」。富士華名さんは松ぼっくりを燃やした煙香を茶葉に移し、自家製ラプサンスーチョンを作ってしまう人。香木を焚きながらのお茶淹れなどもしている。それなら香木の香りもお茶になる? ……思いもよらなかった新しいお茶は、こんなふうに生まれるのかも。


<Etsuko>いちじくの葉ブレンド(佐渡のめぐみっ茶)
――こちらは佐渡在住のEtsukoさんがブレンドし、販売している薬草茶。「クロモジ、カキノハなど、佐渡の薬草を使っていて、栽培ではなくすべて自生。いちじくの葉ブレンドはイチジク、クワ、アカメガシワほか、8種類のブレンド茶です」
<Ruhan>ダンデリオンルート
――台湾からの留学生、ルハンさんは効能も考えながらハーブティーを飲んでいる。「たんぽぽの根っこのお茶は、肝臓の機能を助けてくれると言われ、おすすめです。もう一つハーブで好きなのはローズヒップ。こちらは花粉症対策に飲んでいます」。
<Miho>いちじくチップスのお茶
――「以前、お茶にブレンドしたらどうかな、と台湾で買ったドライいちじくのさくさくしたチップス。機会を逸してまだ開封していません。本来台湾ではどんなふうに利用するのか、どなたかご存知ですか?」フルーツチップスをお茶に! ちょっとしたフルーツティーのような感覚だろうか。「それなら酸梅湯(サンメータン)に入れてもいいですね」と、ルハンさん。おすすすめされた酸梅湯は、からすうめ、さんざしなどから作る酸っぱい生薬ドリンク。Mihoさんのいちじくチップスの行く末が楽しみに……。
<Chiaki>東北の菊のお茶
――Chiakiさんは東北で育てられている菊の花をお茶として紹介してくれた。「味わいは清々しくて、みためもラブリー。最後はお花をおいしくいただけます」
<INDEN>ごぼう茶(米川商事)
――茶外茶の中でもちょっとくせのあるお茶を推してきたのはINDENさん。茨城の米川商事のごぼう茶がおすすめ。「さっき苦手な人が多いと話題になったモリンガ茶も、私はいける人です!」
<はつめ>東京麦茶丸つぶ(川原製粉所)
――ここで日本人の心の茶外茶、麦茶が登場。「香ばしい丸麦茶。木村農園の金時生姜のパウダーを少し入れて、あたたかくしていただきます」推薦者のはつめさんは、和紅茶の時間にみわこさんが紹介した、天の紅茶と黒糖フィナンシェのペアリングを提案しているお菓子屋さん。


<Ryosuke>オードフルーツベルジェ(ベッジュマン&バートン)
――Ryosukeさんはこの時間まで全テーマ登場! ここではフランスの通好みティーブランドのハーブティーを推薦。「野いちご、オレンジ、りんご、キンセンカのブレンドで飲みごたえがあります。ボディがしっかりある味わいなので、はちみつを落としてもいい。でもお茶の風味をこわさない、シンプルなはちみつがいいかな」
<Darjeeling>ぐっすりおやすみしたい時に(エンハーブ)
――効能をストレートに名前にしたお茶! これはDarjeelingさんの奥様、にこさんのお気に入りだ。「わたしは夫よりもカフェインに弱いので、エンハーブにはお世話になっています。カモミールとミントの味が強めで、レモンバームとペパーミントなどのブレンドです」Darjeelingさんも12時間12テーマを走りきってくれた。
<かむら>ローズ、レモングラス、ローズヒップ、ヒースのブレンドハーブティー
――実はハーブティー好きのモデレーター、かむら。この時間に飲むために、朝のうちにシングルハーブをブレンドし、水出しを仕込んでおきましたよ。
<Anna>ポメグラネイト(フローテ)
――ニューヨーク在住のAnnaさん、珍しいブランドのお茶をもうひとつ教えてくれた。「これは原産国がドイツで、香港のブランドのハーブティー。ざくろにアップル、オレンジ、マンゴーなどの果物茶なんですが、フルーツだけでなくお花の種など、いろいろな植物が使われています。フローテというブランド、お茶の名前もカリビアンドリームズ、アップルデライト、などちょっと凝ってますね」Annaさんに聞いて気になっていたら、ちょうどその後、阪急のティーフェスに出ているのを発見しましたよ!

 当初の心配はどこへやら。登場茶数18、思った以上ににぎやかな最後の1時間となった。しかも「ハーブティー、茶外茶」というくくりで参加者たちが紹介してくれたお茶がまた、予想以上に華やかに多岐にわたったのだ。
 一般的なハーブティーは、ティーブランドのものも、シングルハーブも、ブレンドも。野草茶、食用菊などアジア系ハーブティーも。さすがにお茶マニアのみなさん、「こんなの知ってる?」「これはおすすめ!」と、次々と紹介が続く。ふだん紅茶、緑茶、中国茶のお話が多い分、こんなにたくさんの茶外茶を語る機会はクラブハウスのお茶仲間では初めてかもしれず、うれしい驚きの最後の一時間だった。

決定! 春のお茶会王

 そんなこんなでたくさんの皆さんの協力と参加のおかげで、無事に全スケジュール終了した、クラブハウス12時間マラソン茶会。なかなかに酔狂で刺激的で、スリリングな一日となった。
 参加者のポイントを集計した結果、お茶会王ほか、お茶会を盛り上げてくれた以下のメンバーがお茶会四天王、お茶会十二神将に名を連ねた(賞品はお茶会王のふたりだけ)。


【12時間ポイントチャレンジ結果】
参加者総数61人 登場茶数193
*お茶会王(12テーマ全参加 36ポイント)*
Darjeeling さん
Ryosuke さん
*お茶会四天王*
圭位子 さん 32ポイント   Hitomi さん 27ポイント
INDENさん 27ポイント    Sayakaさん 24ポイント
*お茶会十二神将*
mihoさん 24ポイント    chiaki さん 22ポイント  
marikoさん 21ポイント   諒大 さん 19ポイント
CHIKAKO さん 18ポイント  Fukuto さん 18ポイント
Yohko さん 18ポイント   ちゃんこ さん 18ポイント
あき*さん 16ポイント   根本健太朗 さん 15ポイント
Ryoko さん 14ポイント   みわこさん 12ポイント

 気になるお茶を飲んでいた人がいたら、ぜひその人の上げた他のテーマのお茶もチェックみてほしい。趣味の合うお茶好き仲間を見つけたら、おすすめを追いかけるのも楽しい。


なぜお茶好きはクラブハウスに集まるのか

 クラブハウスと相性のいいジャンルはある、と言われている。
 たとえば演奏を聴きあえる音楽系。音声だけで学びあえる語学系。
 趣味ジャンルでも、盛り上がりっているジャンル、いまいちなジャンルと混在しており、私たちの属する「お茶」は、クラブハウスでうまくコミュニティが作れ、盛り上がっているジャンルのひとつだろう。なぜ、お茶好きたちはクラブハウスと相性が良かったのか?
 ひとつに、みんな「お茶が好き」という共通項はありながら、それぞれが好きなお茶が様々だったのだ。日本茶を愛してやまない人々、紅茶がなければ生きられない人、中国茶のためなら万里を駆けて行く人……。他のSNSではお茶のなかのさらに細分化されたジャンルで住み分け、あまり干渉しあわないことが多い。ところがクラブハウスでは、ひとつのルームに様々なジャンルの人々が混在し、様々なテーマで話をしている。それぞれに強みがあり、知識も豊富な人々が、別ジャンルの愛好家と日々わいわいと話をし、影響しあっているのだ。
 たとえば、「お茶を美味しくする水はどんな水か?」、紅茶ならば、中国茶ならば、日本茶ならば、と、人々は各ジャンルからの意見を言う。「このお店のこの紅茶が踊り上がるくらい美味しかった」などと熱く語るのを聞けば、紅茶を飲んでこなかった人も飲みたくなる――。
 異なる音色が響き合うように、日本茶インストラクターがすすめられた紅茶を飲んでみたり、紅茶好きが中国茶器を使って中国茶の淹れ方でダージリンを淹れてみたり……お茶というひとつのテーマのなかで、さまざまなクロスオーバーが生まれているのだ。
 紅茶の、日本茶の、中国茶の、各分野のエキスパートたちでさえも、「自分の知らない美味しいお茶がまだまだこんなにあったのか」と、知る楽しみ、出会う楽しみの多彩さに驚いている。クラブハウスでお茶を飲み続ける人々は、この数か月で、それぞれにお茶の世界を広げていった。
 これはもう、大人のクラブ活動。クラブハウスは居心地のいいClubhouse=部室なのだ。

 アプリをダウンロードして、2か月ちょっと。
 この場を使って、出会った人々ともに。
 できることはなんでもやってみたい、という気持ちがまずあった。記事の冒頭に書いた、「クラブハウスは終わっている」という風評に抗いたい気持ちもあった。「え? まだまだこんな面白いことやってるんだよ。できるよ」と。
 そして12時間もの間、ほんとうにお茶の話しかしていないルームが、四月のある日クラブハウスにはあり、そこではほんとうに12時間ずっと、人々はあらゆるお茶を飲み、この世のあらゆるお茶を語り合ったのだ。「こんなにたくさんのお茶を1日で飲んだのは初めて……」
 正直、12時間張り付いていたモデレーターはへとへとだ。参加したスピーカーも、オーディエンスも、聞いているだけでも疲れた、と笑っていた。馬鹿なことをやったものだ、と思いつつ……しかしこれに懲りず、またさまざまないたずらを仕掛けていきたいと思っている。
 クラブハウスお茶好きのみなさま、また是非ご参加を。
 そしてまだ参加されていないお茶好きのみなさん、ぜひともわたしたちの部室の扉を叩いていただきたい。


クラブハウス 紅茶日本茶中国茶ハーブティーETC...お茶好きトーク
管理者 かむら 
*クラブハウス<お茶好きトーク>では、次回12時間茶会、オンラインお茶会、飲み比べイベントなどへの協賛(賞品ご提供など)も募集しています。かむらのTwitterDMまでご連絡ください。
<クラブハウスお茶関係クラブ> 
日本茶ファンクラブ
中国茶だいすきクラブ
茶・CHA・TEA CLUB JAPAN/日本
TEA DROP TIME ~紅茶やお茶やその世界~ 
ティーペアリングクラブ 





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