クリスマスエレベータ|おとぎ話|宙に謳え
今日は百貨店へ行ってクリスマスプレゼントを買いました。
「クリスマスプレゼントってなあに?」
「物」
コワクの質問にレンは答えました。
「ふーん。ものかー」
エレベーターに目出し帽を被った人が入ってきました。
コワクは降りていく高層ビルのエレベータの中からガラス越しの外を見ています。
レンはバケモノだと瞬時に分かりました。
物静かなバケモノは紙袋の中からスタンガンを取り出しコワくに襲いかかろうとしました。
それをレンが武道でかわしました。
人造人間の姿をしているバケモノはその場で気絶して倒れました。
チーン。
エレベータは目的の階に着きました。
コワクは振り返ると気絶して倒れている人に驚きました。
エレベータの扉が開くと警備員が数名立っていて、バケモノを回収して行きました。
「あの人どうなっちゃうの?」
「活性チェックしてバグの除去か初期化。最悪破棄かな」
「ふーん。人になるって大変だね」
「ね」
2人はおもちゃ売り場やキャンプ用品を見て回り、ブックカフェで一息ついて気になる本も買いました。
吹き抜け広場には沢山の人だかりがあります。
赤い服装のサンタクロースがいました。
荷物はレンに押し付け、コワクも行列に並びました。
レンはベンチに座ってタバコを吸い始めました。
「私の名前はタクロー。貴方のお名前は?」
「コワクだよ。何してるの?」
「みんなの願い事を聞きにやって来たんだ。コワクは何か願い事はあるかい?」
「うーんとね、人になりたいヒトを助けたい」
「そうか。わかった」
「うん」
2人は高層マンションの部屋に帰ってクリスマスツリーの下に買ったものを開封せず年末まで置きました。
バケモノになってしまった人造人間を引き取りタクローは一緒に生活してみることにしました。
※このページの画像は全てAI生成画像です※