The Circle/佐野元春
うまく言えませんが、「ああ、俺だけじゃないんだ」といった気分です。今。味方……という感じではないのかもしれませんが、なんというか、ぼくの言ってることはよくわかる、だってこっちも似たようなもんだもの、みたいな感じっていうんでしょうか。それによってちょっと救われたとこある気がします。
そう考えると、逆に、その時点より前、ぼくは「こんな思いを抱えてるのは俺だけなのかもしれない」と思ってたってことなんでしょうか。自覚ゼロなんですけどねー。それでも、心のどっかで「この気持ちはどうせ誰にもわかるわけがない」なんて思ってたのかもしれません。
別に自分の思いを伏せていたわけじゃないですが、あまり自分を特別視しないで、話してみること。そして人の話を聞いてみること。これが意外と大事なのかも、ってちょっと思いました。「どうせ」って決めつけないで。意外とわかってもらえることもあるのかもしれないですね。
先日、佐野さんの新譜リリースのニュースを見まして。今度出るらしいじゃないですか。タイトルが「HAYABUSA JET I」。「ハヤブサ・ジェット・ファースト」って。「はやぶさジェット」は、昔テレビで、佐野さんの改名案として出てたものです。そん時はネタかと思ってたんですが、佐野さんわりと本気だったんだ。佐野さんのこういうとこが好きです。
で、まあ、ちょっと久しぶりに佐野さんを聞いたりしてます。数あるアルバムの中からこれにしたのは、…………こないだ「The Circle」のデラックス盤だかなんだかが出たとからしく。そんなような話をSNSで見たからです。この日記的には、以前にもこのアルバムで日記書いたりしてるんですけどね。まあいっか。ていうか今日これしか聞いてないし。
最初に聞いた時はあんまピンとこなかったんですが、なんかだんだん良さみたいなのがわかってきたような気がします。年をとるにつれて。そもそも熟成した感じのことやろうとして作ったアルバムらしいじゃないですか。そんなような話をネットのどっかで見かけました。最初に聞いた時は、ぼくが若かったからピンとこなかったのかもしれません。
タイトル曲「ザ・サークル」とか、「君を連れてゆく」の「愛をやり直し。仕事もやり直し」というフレーズ。今聞いてる「新しいシャツ」もそうかもしれません。アルバムの端々に、変化というワード(テーマ?)を感じます。一方で、ラストに「君がいなければ」と歌ってますし、変わらない、継続するものもあります。なんかこう、変わらないもの/変えたくないものを保持するために変わっていく、みたいなイメージがあるような気がします。
一番大事なものは何か。それを守るために、そうでもないとこは変えていったらいいのでは。ウウーンうまく言葉にできないです。今の佐野さんも、なんかもう「はやぶさジェットa.k.a.佐野元春」みたいな感じがちょっとあって。そういう意味じゃ変わり続けてるんですが、一方で昔っから一貫してるようにも思います。なんかわけわかんないですが、そう感じます。そして憧れます。
ぼくも、そう頑なにならず、もっと柔軟に変わっていけたらって思います。それでもぼくらしさみたいなのは、おそらく変わんないんでしょうから。変化を怖がることなくやっていきたいです。