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【桃娘】桃ばかり食べるとおしっこは桃の味になるのか?【実験】

桃娘(タオニャン)という都市伝説がある。

年頃の少女に桃だけを食べさせて育て、彼女らの排泄物…つまり“おしっこ”を飲む。

すると不老長寿になれるという、中国で紀元前700年ごろから語り継がれている逸話だ。

そうやって育てられた少女たちを桃娘(タオニャン)と呼ぶ。

彼女らが排出するおしっこはとても美味で、珍味として重宝される。
さらには体臭や体液、血肉までもが桃の香りを漂わせていて、主に富豪に高価で買い取られていたんだとか。

まぁ、不老長寿は置いといて、
なんとなく、無垢で可愛い女の子のおしっこは美味しそう…という気持ちは分かる。

『おしっこを飲みたい!』

というヘンタイ紳士は現世でも健在だ。


流石に不老長寿になる事は無いだろうが、
『桃ばっかり食べている女の子のおしっこが美味』
というのは本当だろうか?

そもそも美味しいおしっことは?
桃ばかり食べてればおしっこが桃の味になるのか?

実際に実験して確かめてみよう。

■実験概要


3日間、桃または桃製品を摂取し続ける。
飲料は桃製品以外は水のみとする。
1日の終わりに尿糖試験紙(新ウリエース™ Ga)で糖度を計り、実際に飲尿して味を判断する。


■1日目


まずは通常の状態のおしっこがどの程度の味なのかを知っておこう。


紙コップに尿を出し、尿糖試験紙で糖度を計る。

今回使用するのは『新ウリエース™ Ga』という商品。
これは尿中の糖を検出する検査紙で、糖分の濃度によって色が変化するというリトマス試験紙みたいなやつだ。

計ってみたところ、特に糖は検出されず。

ちなみに前日の食事はセブンイレブンの山頭火カップラーメンとファミチキ、鮭おにぎり、お好み焼きだ。


味も確認してみよう。

一口飲んでみた。


ん!?意外と飲める…!
確かにムっとする匂いはあるが、それがアンモニア臭かというとそうではない気がする。

実際アンモニアは尿中の尿素が空気に触れ、細菌によって分解されないと発生しない。

もっとこう、おしっこを飲むって
『オエエェェェェ!!!』
みたいな感想になるかと思ったのに。


人肌に暖かいのでコップを近付けると蒸気がフワッと漂って鼻につく感じはあるが、冷やしたらそれも落ち着きそうだ。


味は汗の味。
真夏にグラウンドを3周して、額から滲み出た汗が顔を伝い、口に入った時の味。

▲イメージ


なるほどねー。おしっこってこの程度か。
美味しい!という訳ではないが不味くもない。
飲めなくはない絶妙な味だ。
飲尿フェチというとゲテモノ感あるが、言うほどゲテモノではない。


では今日1日桃を食べ続けたら、この味がどのように変化するのか。


という事で桃を調達に上野 アメ横まで来た。

前回の実験
『ドジョウ触手プレイは実現可能なのか?』
でもアメ横にはお世話になった。

食材なら比較的なんでも手に入るのがアメ横。
ありがてぇ。


とりあえず5個1000円という破格の値段の桃があったので買ってみた。


今日1日の飯はこれだ。

シーズンではないのでやや固かったが、桃の風味はちゃんとしている。食べ応えがあるな…。1個食べただけで満足って感じ。


とりあえず朝昼晩で桃を平らげた。


飲料は水のみ。


1日目の尿の測定に移る。




試験紙の色に変化はなし。


昨日と同様味も確かめてみる。


色は濃いが無味。
無論、人肌にぬるい汗の香りはする。
だが味は昨日に比べて確実に薄くなっている。しょっぱくない。
かといって甘くもなく。桃の香りもしない。

うーん、そもそもの食べ物の摂取量が少ないから水しか排出されなかったのだろうか。

なんか“桃しか食べられない”って制限があると、『どうせこれしか食べれないしなー』と食欲が落ちてしまう。いかん。

※出典:あすけん カロリー計算

あすけんのHPで桃のカロリーと栄養を調べてみた。

1日の基準摂取カロリーを桃で満たすには24個食べなければならない。

それはいくらなんでも無理だって。

■2日目


桃の果実オンリーだと食材が手には入らなすぎるため、缶詰めやパックなども活用して摂取していくことにした。

セブンイレブンのガラクトオリゴ糖入り白桃、めちゃくちゃ美味しい!

そして いろはす 桃味 で桃要素を補強。

しかし甘味だらけだからか喉が乾く…。


ゼリー系は比較的コンビニでも手に入るので重宝した。出先で桃果実を持っていって食べるのは苦しいが、ゼリーならインスタントに食べれる。


それでも味が単調なのでたくさんは食べれず。
ある程度食べたら満足してしまう。



これだと1日目の結果と変わらなくなってしまいそうなので、飲料でなんとか桃成分を嵩ましをした。


1日目と変わらず変化なし。

味は完全に塩気がなくなり、ただの色のついた水になっている。
苦味やえぐみもないから飲みやすいっちゃ飲みやすい。

これが
『非常に価値のある健康によい飲み物です!』
と言われたら
『そうか、それなら…』
抵抗無く飲める。


でもちょっと物足りない。

むしろ甘味なり苦味なり、なんらか味があったほうが
『あ~、コレコレ、有効成分が効いてるわ~!』
って感じするよな。

調べたら尿に糖が出るには血糖値が160〜180mg/dLを超えないといけないらしい。

正常な食後血糖値の範囲が70~140mg/dl。

これは普通に桃を食べているだけでは到底達成出来なさそうだ。
砂糖の塊をボリボリ喰らうぐらいでないとなかなか難しいぞ。


■3日目


もう桃と名のつく食べ物ならなんでもええやん。
と、グミなりゼリーなりジュースなりをかき集めてみた。

桃グミは各種メーカーから結構発売されていて簡単に入手できた。

グミはゼリーと違い、ちょっとした隙間時間にも食べ歩きできるので便利だ。


この『愛のスコール白桃』という、南日本酪農協同株式会社から発売されている飲み物がエグいくらいゲロ甘だった。

一口飲むたびその倍の水が欲しくなる…が、耐える。

そしてさらに調べた結果、どうやら尿は飲食から約3時間以内には尿になるらしい。

なので1日の終わりではなく、桃を摂取した後の尿意があるタイミングで計れば、もしかしたら桃のフレーバーの尿がでるかもしれない。


という事で、尿意のあったタイミングで検尿をする。

結果は…


う~~~~~ん!
試験紙に変化なし!!

割と人体は優秀で、体内に摂取された糖分はキチンとエネルギーとして使われているのかもしれない。

一応味も確かめておこう。


!?!?!?!?


あれ!?
甘い…!!!

なんかさっき飲んだ『愛のスコール白桃』の味がする!!!

いやいや、口の中にさっき飲んだスコール白桃の味が残ってるのでは?
…と、口をゆすいで再び飲んでみるが、やっぱりスコール白桃の味がする!!

香りだけ嗅ぐとほんのり汗の香り。
でも確実に味があるぞ!

結果としては『ゲロ甘な桃飲料をガブ飲みすれば桃味の尿が出る』ということだった。

人工甘味の桃飲料ではあるが、まさかこんなにハッキリ結果が出るとは思わなかった。

こうして実験してみると、食べた物で身体が形作られる…というのが顕著に分かって勉強になる。

甘いものばかり食べてたら糖尿になるし、油ものばかり食べてたら太る。

フラミンゴはベータカロチンが入った藻ばっかり食べてるからピンク色になる。

そういえば香川県ではオリーブはまちという、はまちにオリーブばっかり食べさせて養殖するという狂った特産品があった。

なんでも、オリーブを食べさせると酸化・変色しにくい肉質になって、コラーゲン量が増加。歯ごたえがよい美味しいはまちに育つのだとか。

これらを鑑みると、桃ばかり食べてると身体が桃の味になっていく…というのもあながち間違いでもないかもしれない。

何事も実験してみないと分からないね。

直前の飲食で尿の味が変化するというのはとても面白い結果だった。なので他にも色々な味のものを摂取して“何を摂取したら一番美味しい尿になるのか選手権”をやるのも面白そうだ。

ちなみにスコール白桃を試験紙に浸してみたら、見たこと無い黒緑に変色していった。

スコール白桃、コイツはヤバい飲み物ですよ。