Snowflake(スノーフレーク)はどんな会社?上場書類FormS-1(目録見書)をざっと読み&ざっと解説
9月にニューヨーク証券取引所に新規上場したSnowflake Inc.(以下、Snowflake)はクラウドデータウェアハウスを提供する注目の企業です。
データウェアハウスとは、直訳すれば「データの倉庫」である。利用者により定義範囲は異なるが、一般に時系列に整理された大量の統合業務データ、もしくはその管理システムを指す。
(引用:Wikipedia)
こちら8分でSnowflakeのことがわかります。
今回は、Snowflakeの上場書類Form S-1(目録見書)を読んでわかったことを解説します。
ビジネス初心者の私が作成したまとめnoteとしてご覧ください。
参考:Snowflake Inc. FORM S-1
Brad Otto Snowflake S-1 Teardown
Matt Turck Quick S-1 Teardown: Snowflake
1. Snowflakeはどんな会社?
2012年7月にSnowflake Computing, Inc.という名前で設立され、2019年4月に名前をSnowflake Inc.に変更しました。
Snowflakeのビジョンは、「組織がデータの価値を探索、共有、ロック解除するためのシームレスなアクセスを可能にする」世界を作成することです。
同社のクラウドデータプラットフォームにより、顧客はデータを使用してアプリケーションを構築し、洞察を導き出し、信頼できる唯一の情報源から情報を共有することができます。
2. Snowflakeの商品
Snowflakeのクラウドデータプラットフォームを使えば、データウェアハウス、データレイク、データマート全体の分析を1つの真実のソースに統合できます。これにより、データ共有が簡素化され、データガバナンスとコンプライアンスの問題が最小限に抑えられます。
使用事例は、データエンジニアリング、データレイク、データウェアハウジング、データサイエンス、データアプリケーション、そしてデータエクスチェンジが含まれます。
Snowflakeは、世界中の22の地域展開にわたる革新的な共有データアーキテクチャ上に構築されています。
Centralized storage(集中型ストレージ)
Multi-cluster compute(マルチクラスタコンピュート)
Cloud services(クラウドサービス)
3. Snowflakeのビジネスモデル
SnowflakeはSaaS(サブスクリプション)ビジネスモデルではありません。
「顧客が未使用のソフトウェアにお金を払う結果になることが多い」と考えているためです。顧客は消費した分のみ支払う形式です。
4. Snowflakeの市場開拓
2020年7月31日の時点で、スノーフレークの総顧客数は3,117人(2019年の2倍)です。
以下のグラフは、Starschema社が、SnowflakeのクラウドデータプラットフォームにCOVID-19のデータセットを公開した後の共有を表しています。
かたまり中央の青い円は、Starschema社のデータセットを利用した数百人のSnowflake顧客です。
様々な領域の顧客に役立っており、Snowflakeのデータクラウドによって、強力なネットワーク効果が生みだされることを示しています。
5. Snowflakeの業績
四半期ごとの総収入は次の通りです。
6. Snowflakeの成長戦略
成長戦略については、下記のように示されています。
•innovate and advance our platform;
•drive growth by acquiring new customers;
•drive increased usage within our existing customer base;
•expand our global footprint;
•expand data sharing across our global ecosystem; and
•grow and invest in our partner network.
(引用:Snowflake Inc. FORM S-1 P.4)
プラットフォームの革新、新しい顧客の獲得、既存顧客の消費拡大のために多額の投資を継続することを示しています。
パートナーネットワークの構築にも力を入れていく予定です。
そして、北米以外にも市場を拡大していくプランが述べられています。
(画像の出典は全てSnowflake Inc. FORM S-1)