11/15.【ニュース訳】伝統vsごみ ロイクラトン
タイの新聞『Bangkok Post』から、ニュースを1つ取り上げて日本語に訳します。
元記事はこちら
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「環境への懸念から、長年の慣習の実現可能性に多くの疑問」
クラトンは、バナナの葉でできたものから、発泡スチレン・パン・氷・そのほか生分解性の物質でできたものへ変化してきた。タイ国民は、ロイクラトン祭りに付けてfloats(浮き)を作ることに、様々な考えや材料を思いつくようになった。ロイクラトン祭りは、毎年太陰暦12月の満月の日に、水の髪に敬意を払い、許しを請うために行われる。今年は11月11日だ。
しかし、ここ何年も、この美しい伝統行事は、水質汚染を引き起こすと知られている。たくさんのクラトンや非生分解物が、河川や下水管を詰まらせているのだ。
よりエコフレンドリーな材料を使おうという人々の創造力にもかかわらず、正しい解決策はないようだ。パンで作ったクラトン、これはかつて人々が地球と魚に優しいと考えていたものだ。結局は、多量の”食べられる浮き”は、魚や水に住む生物にとって飲み込めないほど多く、腐敗した川の生ごみになると判明した。
この問題に関心を高め、浮きを放つ前に、人々に賢く考えてもらうために、facebookページLittle Princess of Andaman(170,000人近いフォロワー)は、水の神へ敬意を表す方法としてロイクラトンを利用しないよう人々に呼びかけるハッシュタグを始めた。
世論は分かれている。汚染を減らすため川や用水路にクラトンを流すことを止めるアイディアを多くの人が支持する一方、昔から続く伝統は何があっても続けらるべきだと考える人もいる。
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広島に住んでいた頃、お世話になった英語サークルで「英会話を楽しく身につけながら、国際的視野を広めることが大切」と教わりました。サークルでは教材として『Asahi Weekly』を利用していました。タイでは現地の英字新聞から世界のニュースを知りたいと思っています。