+82 #7:ヘイトスピーチの話
うって変わって話が重たくなる。
ヘイトスピーチって、誰でも聞いたことはあるはずだけれど、ダメなものであるとは知っているけど、具体的にどんなの?と言われたらわからない人もいるのではないか。
だいたい日本で「スピーチ」って言われると、帰りの会に日直がやらされたちょっとしたお話とか、式典とかで偉い人がやるお話みたいな。そんなイメージが強いせいか、ヘイトスピーチに対してなんとなくのイメージしか持っていない人が多いのではないのかとも思う。
ということで改めて、ヘイトスピーチに関しての定義を調べてみる。
主に言葉による人種差別と捉えるべきなのか。
日韓関係とヘイトスピーチ
在日特権という言葉を知っているだろうか?
特別永住権をもつ在日韓国人・朝鮮人や関係する諸団体に対する優遇措置のことである。
日本が第二次世界大戦に負け光復を取り戻した朝鮮であったが、戦後日本における在留外国人の戸籍手続や出入国管理によって朝鮮半島に帰れなかった人々が多く発生し、彼らは特別永住者として韓国国籍を持ちながら日本にとどまることが許可されたのだ。
在特会(在日特権を許さない市民の会)をはじめとする保守系団体は、彼ら在日韓国人・朝鮮人が特別永住資格においてさまざまな経済的便宜を得ている(=在日特権)と主張し、ヘイトスピーチを行っている。
在日特権は実際には存在しないが、在特会はこの存在を強く批判する。
その批判の仕方も、とても普通に聞けたもんじゃない。
「良い韓国人も 悪い韓国人も どちらも◯せ」
「竹島を日本領と言えない奴は◯せ」
「仇ナス敵ハ 皆◯シ 朝鮮人ハ 皆◯シ」(戦前じゃないですよ、2013年のデモ)
そして平成28年(2016年)6月に、ヘイトスピーチ解消法という法律が施行された。
なんでヘイトスピーチについて書くことにしたか
※ここから、かなり感情的になってしまうかもしれないので、注意
在日特権の存在どうこうについてここで言いたいのではなく、
「◯せ」だの「◯ね」だの、そんな言葉が当たり前のように飛び交う社会になってしまっているのが、すごく残念で仕方ないのだ。
反韓デモの実際の映像とかを見ていると、そこにいる人はみんな、韓国人・朝鮮人たちを自分たちよりはるか下に位置付け、「日本にいる資格はお前らにはない」と、韓国・朝鮮という場所が日本に比べて汚い場所であるかのように主張する。
なんで?
戦争のような絶対悪ならまだしも、在日コリアンの人はさまざまな背景があって必ずしも全員が「日本にいたくている人」ではないはずである。
在日コリアンの人を悪く言うことに、なんで全ての韓国人・朝鮮人まで傷つけられないといけないのだろう?
韓国人の友人がたくさんできた今の私にとって、ヘイトスピーチにまみれたデモ映像やプラカード・横断幕を見るのは本当に心がしんどかった。
頭の中にはずっと「なんでこんなことが平然と言えるんだろう?」「こんな言葉で団結していいのか?」「なんでもっと相手と対峙して話をしようとしないのだろう?」と、なんでなんでばっかりである。
ちょっとばからしくなってきた。結局どうにもならないのかもと思うと。
日本も歴史上ジェノサイドがあった国でもある。関東大震災の時には、朝鮮人に対するデマが広がり多くの朝鮮人・中国人(日本人も含まれたという)が殺されるという関東大虐殺が起こった。
歴史は繰り返すし、人間がいる以上戦争がなくなることもないと思う。AIなんか登場しちゃってはもうどうなるかわからない。戦後何十年だとか、平和ボケだとか言うけれど、お隣の国では戦争が起きているし、また別のお隣の国は休戦中である。
毎度毎度何が言いたいかわからずに終わるnoteになってしまう。
どうにか、もうちょっとだけ、よく、ならないかなぁ。
春学期最終日、明日から夏休み、最後のテストを受けてきます。
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