日常会話程度ってどの程度?
皆さんは日本語(母国語)以外にある程度堪能?な言語はあるだろうか?
英語、という方が一番多いだろうか。
ちなみに私は今となっては英語よりも韓国語の方ができるようになってしまったのだが、今回は外国度習得レベル(語学力)について一つ気になることがあったのでそれについて書いてみる。
気になることというのはそう、タイトル通りなのだが
ある言語のレベルを尋ねられた時によく使われる指標、「日常会話程度」。
日常会話程度なら可能、かんたんな日常会話は可能、日常会話には困らない…などその指標だけでも広範囲のレベルを押さえているような気もする。
実際、「日常会話程度」以外の指標をレベル順に並べてみても(個人の見解)、
①挨拶程度
②日常会話程度
③ビジネスレベル
④ネイティブ
これくらいに大別されるのではないか。
うん、日常会話が担う範囲大きすぎだろ。
最近一定数の人の韓国語レベルを聞く機会?があった。
(簡単に言えば、自己紹介のなかに自身の韓国語レベルを書く欄があったのだ)
もちろん日常会話程度民もたくさんいたのだが、私が一番「ん?!?」ってなったものがある。
「初〜中級レベル。聞いて話の概要は理解できます。」
お気づきだろうか。
「初〜中級レベル。」
>うんうん、そういうなんとも言えないレベルの段階ってあるよね。
「聞いて話の概要は理解できます。」
>え?
聞いて話の概要が理解できるって、それ、少なくとも中級以上ではないのか!?
いやこれは私がマジレスしすぎているのかもしれないし、本人も私が感じ取った意図では書いていないとは思うのだが、自分も同じ自己紹介を書かされた立場として、これを機に自分の語学力の客観視することの難しさに気づき始めたのであった。
日常会話ってなんだ?
毎度毎度「そもそもこれてなんなんだ」みたいな問いばかりぶつけているそんなnoteであるなあ、と。
この二つの会話のうち、より日常会話らしい会話はどちらだろうか?
1つ目の会話は、いわばテキストの例文に出てきそうな簡単な会話のキャッチボールである。テキストの中で考えるとするなら、「小学生の頃からテニスを習っています」の部分で完了表現を、さらに「今日はテニスをします」というパッと見現在肯定の文も、未来への意思の意味合いが入っているとか、そんなことを学べるのではないだろうか。
一方2つ目の会話は、女子高校生の下校中の会話をイメージして書いてみた。「めっちゃ」「ね」「そういやさ」「マジで」といったような若者言葉ももちろんそうである。しかしそれよりも考えたいのが、この話し手の女子高校生にとっては、1つ目の会話よりもこの2つ目の会話の方がより日常会話であるということ。
急な結論
言語レベルを表す指標として、「日常会話程度」は便利なものの意外と危ういものではないのか?
うん、もはや指標には適していない。
〈理由〉
①日常会話はそもそも人それぞれ多様なものであるから
②(①がゆえに)日常会話程度がカバーする範囲の言語レベルが広すぎるから
母語以外の言語学習者として、自分の言語レベルを的確に表す表現を見つけたいと思う。しかし心のどこかで、私が話す完璧ではない韓国語を聞いてこれが自分の韓国語レベルなのだと、一周回って堂々としていたい気持ちもある。
↑ここでも言語レベルについて少し書いた
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