+82 #8 : 初めての異性の友人
8月になりました。
一年で一番大好きな月である。6月からここまでとてもあっという間だったので、もはや8月が終わるのが既に怖い。
少し前の出来事だけれど、韓国で嬉しいニュースがあったのだ。
同性愛者の事実婚にかんして、被扶養者の健康保険加入が初めて法的に認められたというニュースだ。
LGBTから始まり、LGBTQ+と今や形にはまらない愛の形が一般的になってきた。この言葉をしょっちゅう聞くようになったのは中学〜高校生の頃だと思うが、身近に感じられる話題でもないために、このような話題について真剣に考えたことはほとんどなかった。
そんなかんなで大学生になり、韓国人の友達がドドドと増えた今年(2024)の1月。
初めてできた韓国人の異性の友人。
この記事で紹介した、私を元気づける言葉をかけてくれた友人(以下 S)である。
韓国のクラブ(わちゃわちゃしたところではなく、どちらかというとライブハウスのようなイメージ)で出会い、日本に帰国してからもメッセージを続けていた。
タメ口で話そうという流れになってから、自分はゲイだということを伝えられた。
その時の私の純粋な気持ちとしては、驚きでも嫌悪感でもなんでもなかった。ただ出身地を聞いたくらいの、そんな感じであった。
しかし私の性格も相まってか、やけに気を遣ってしまう。
「これがカミングアウトというものか…」「なんて返すのが正解なのか!?」「変に過剰に反応したら傷つけかねないだろうか」と、少し焦ってしまった。
結局、「そうなんだ!教えてくれてありがとう」と返信した。
誰にも打ち明けられるとは限らないもんね…。
それからSは大阪にも遊びに来てくれ、2人でお好み焼きを食べたりカラオケに行ったり、彼が帰国してからもInstagramの面白い動画のリンクを送りあったりと、仲良くしている。
今となっては何も気を遣うこともないのだが、「そっか、Sはゲイだから、彼が私と仲良くするのは、私が大学の〇〇ちゃんとおしゃべりしている、そんな感覚なの
か」とたまに考えてしまうのだ。
そして、もう1人、ゲイの友人ができた。
彼(以下 J)も韓国人で、Sがマッチングアプリで出会った人だった。
6月に韓国のとあるバンドの訪日公演があったのだが、Jもそれに当選したということで東京で一緒に遊ぶことになった。
JはSよりは陽気な性格で、直接会ったのはそのときが初めてだったのにも関わらず、とても楽しい時間を過ごした。
その時2人で早稲田大学に遊びに行ったのだが、キャンパス内にあるHappy Prideのポスターを見つけるや否や、「名前、写真撮って!」と彼のお気に入りのカメラを私に預けポスターの前に立ち大きなハートポーズを取ったのだ。
笑顔がとてもキラキラしていて、堂々としていて、私まで心が暖かくなった。
SやJも含めた友人14人と私で、Eメールで交換日記をしている。
S主催なので、Sの友人や前述したクラブの常連・スタッフなどが多い。LGBTQ+に当てはまる人も、何人かいる。当てはまらない人も、性的マイノリティの啓発活動に積極的に参加している人が多い。
なんだか、勇気づけられる。温かいうえ、熱いエネルギーをも感じる。
形式やパラダイムに縛られず、愛を守ろうとするみんなの気持ち
今までLGBTQ+の問題を自分ごととして意識していなかった私が、この2人に出会うことで、誰に説得されるわけでもなくその重要性に気づくことができた。
戦争や分断が多い世の中で、形に縛られない愛が認められることって、結構大きいことなんじゃないか!?と(24時間テレビみたいになってしまっている)。
二十歳になったことタイミングでこのような人に出会えてよかったなと思う。
8月末に一週間韓国に行くが、そこでもそのクラブに行って、交換日記のメンバーたちと会うことになっている。とても楽しみ!!
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