水曜日の湯葉 #23
おかげさまで「水曜日の湯葉」購読者が順調に増えている。ただの小説家の日記がこんなにも課金されるのは驚きというほかない。だがビジネス関係者向けのノウハウを売り出せばもっと上を目指せるのではないか。経済格差の進行する現代社会において、金儲けの基本は大衆人気ではない。金を持つ人にウケることだ。
たとえば「フォロワーの増やし方」は個人にも企業にもかなりの需要がありそうだ。僕の Twitter フォロワーは3.4万人で同業者の中では相当多いほうだが、ここまでの推移を見てみよう。
これを見ると2015年初頭から火が着いたように急増していることがわかる。何があったのかと言えば『横浜駅SF』を書き始めたからである。つまりフォロワーを増やすノウハウは「SF小説を書くこと」です。2012年に公開した BossKitter は意外と影響してなかった。
というわけで、いつもどおりの小説家の日記を始めます。
5月4日 水
伊坂幸太郎『死神の精度』を読む。Twitter の「名刺代わりの小説10選」のハッシュタグで僕の『人間たちの話』と一緒に挙げた人がいて、興味を持って手にとった。こういう本の出会い方もある。感想は「発声練習 #6」で喋ったのでここでは伏せる。
YouTube で藤井風の中学時代の動画を見る。中学時代のホームビデオを YouTube に上げたのではなく、中学時代から YouTube に投稿していたというところにジェネレーションを感じる。「上手いなぁ」と「ピアノを殴るな」という感情が交互にわいてきて忙しい。
特殊案件 SHG をゴリゴリ進める。ゴリゴリ進む。小説よりもこういう案件のほうが生産性が安定している気がする。具体的に何をやってるのかはまだ言えないが、こういう仕事をもう少し増やしていきたい。
5月5日 木
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文章で生計を立てる身ですのでサポートをいただけるとたいへん嬉しいです。メッセージが思いつかない方は好きな食べ物を書いてください。