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新連載には一生慣れない ◆ 水曜日の湯葉142

新連載おしらせ

9月3日(火)からジャンプTOONでタテ漫画『ぬのさんぽ』がはじまります。シナリオを担当させていただきました。

サンポという機械好きの中学生と、ヌノという地球外生物がいろいろなドタバタを繰り広げる令和の藤子F系コメディです。「宇宙ラーメン重油味」みたいなトンチキSFが好きな方は気に入っていただけると思います。

掲載媒体は『SPY×FAMILY』『怪獣8号』を輩出している「ジャンプ+」ではなく、「ジャンプTOON」です。今年5月にリリースされたばかりのタテ漫画アプリです。

「タテ漫画って最近聞くけど、ちゃんと読んだことないな」という方が多いと思いますが、僕もだいたい同じレベルの認識です。ただ作画担当の小津さんの絵がとても可愛いので「縦横とか知らんけどこの絵なら行ける」と思ってやることにしました。無表情を可愛く描ける方なので、感情薄めの湯葉キャラがすごくしっくり来る。

「紙の本は出るの?」とよく聞かれるのですが、これは僕もわかりません。基本的にタテ漫画はスマホで読むための漫画であり、再編集して単行本化する事例は少ないので「売れれば出るかも」というくらいの認識でお願いします。


連載告知ツイート、日付の間違いを赤で修正している

緊張しすぎて告知ツイートで連載開始の日付を間違えた。すぐに編集さんから指摘が来て課金パワーで修正した。この日のためにイーロンに金を払っていたのだ。(ちなみに収益化は停止している。本人確認情報の提出をサボっているため)

作家業8年目だが、新作を告知するときはいまだにビクビクしている。今回も「なんか僕の新連載にずいぶんな金がかけられてて胃が痛いです。どうすれば◯◯さんのように他人の金を平気な顔で使えるようになりますか?」と知り合いの起業家に相談したりした。「え、他人の金だし別にいいじゃん?」とのことだった。生き方が噛み合わねえ。

画面越しの僕が常に落ち着いてるように見えるのは、落ち着いてるときしか文章を書かないゆえの観測バイアスである(締切に遅れるのもの大体そのせい)。落ち着いてない時は首を前後に振りながら近所の公園を散歩しているので、「ハトがヒトに化けたのか?」というような通行人を見かけたら僕だと思って欲しい。


栃木市さんぽ

連日の猛暑がようやく落ち着いたので、小旅行として栃木県栃木市に行った。日本に3つしかない「県名と同じなのに県庁がない市」である。また山梨市と沖縄市が昭和にできた後追いの県名市であるのに比べ、栃木市は廃藩置県の以前から「栃木宿」という宿場町として栄えた歴史を持つ、いわば日本唯一の純粋県名非県庁市だ。
(明治初期に県庁が置かれ、のちに宇都宮に移転したらしい)

関東・栃木レモン牛乳のパッケージを模した巨大なオブジェクト
ミリリットルで表記する量か?

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