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「鹿の国」見てきた

これは、諏訪大社の祭事をめぐる一年と、昔と今を描いたドキュメンタリー映画です。

大祝の少年のメインヴィジュアルが妖しくも印象的で、これだけで見に行きたくなる人もいるのではないかしら。

一度目は1月26日の日曜日にはるばる東中野まで足を伸ばして、映画館にたどり着くと、なんと本日全開満席の貼り紙が。
うそ。これドキュメンタリー映画でしょ?
まだ11時前だけど。映画は11時40分からが第一回目、夕方17時50分にも再度上映があるけど全回満席!?
諏訪の御頭祭が描かれているということ以外何の情報もなかったので、とりあえず予約していくことにしようと公式サイトを見て納得しました。

二度目は平日、予約をし、一時間休みを取って向かいましたよ東中野。平日なのに意外と人が居ます。しかも午前の部は満席だったらしい。これは絶対見たかったら予約してからの方がいいかもしれないです。

映画はただのドキュメンタリーではなく、映像の芸術性も狙っているようで、その分深堀りが足りないかなと思うところもありました。
しかし、文章だけではわかりにくかった祭事が映像化することで頭に入りやすくなり、なるほどなと思うところもありました。
メインは御室神事で、とうに途絶えたその神事を中世の文書などから再現したというところが圧巻です。
大人になっていない少年たちが大祝となり神使となり、儀式の中心で神の身代わりとなります。
少年たちが虐待され救われる……と祭りは進んでいくはずですが、そこまでは描かれてないです。そこが物足りなさにつながっているのかなと思うけれど、映画のテーマはあくまでも諏訪大社と鹿なのでそのあたりは仕方ないのかなと思います。

鹿が駆け、鹿が射かけられ、その血が大地にしみこみ、そこから命がまた生まれる。

それが美しい映像とともに語られます。

もう少し描いてほしかったと思いつつも、映画ならここまでで仕方ないのかなという納得もあり、総じて感想は面白かった、かな?

とりあえず2月いっぱいまでは上映しているようです。

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