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MSCベリッシマ乗船記 episode0


はじめに

2023年7月 我が家は初めて豪華客船クルーズ旅に出かけました。
だいぶ時間があいてしまったけど、後世のためにその時の記録をしたためておこう。

始まりは2023年の正月、旅行代理店にふと立ち寄った時の事。
陳列しているパンフレットに、何種類かのクルーズ船の旅行の案内があった。この時点での自分の中のイメージとしては↓こんな感じである。

・仕事を引退した年寄りの旅行
・船内に格差があり、いい旅行にするには超絶お金がかかる

はっきり言って、クルーズ旅行をしようなんて発想がなかったのである。
しかし、インドアなわが子が珍しく「行ってみたい」なんていうではないか!
しかもパンフレットを見ていると意外とお手頃(決して安くはないが)である。一番リーズナブルなMSCベリッシマは大人1人につき子ども1人無料とある。つまり大人2人分の料金で家族まとめて行ける!
しかもキャンセルの場合、GW前までに言えばキャンセル料もかからない。

ということで翌週にはその代理店に行き、7月のクルーズの予約をした。
予約したのはタイトルにもあるとおり、MSCベリッシマ!イタリアのクルーズ船である。

MSCクルーズ JTBのサイト

https://www.jtb.co.jp/cruise/msc/

正直、JTBとかの方が公式サイトよりわかりやすい。クルーズ専門会社とか時期によってはジャパネットタカタも航路を開いているみたい。
ジャパネット主催はちょっと高いが、日本人向けに色々手厚いサポートも期待できるらしい。これぞ年寄り向け!って印象。

さて、いざクルーズに乗ろうにも経験したことで、手持ちの情報がない!
持ち物からしてわからん!
ということで、出発まで半年だが急いで情報収集することとなった。
とはいえ、世はcovid時代。日本でのクルーズ再開は5月くらい(5類に変わるくらい)とのことで、世にあるごみ情報、もとい体験談がほとんどなかった。
結果的には厳選された情報にすぐたどり着けたので、よかったわけだが。

参考にしたサイトたち

・youtube
ノマドエリ クルーズ&トラベル(https://www.youtube.com/@nomaderi)→youtubeでクルーズと検索すると一番上に出てくる人。
 今は他にもたくさんいるけど、この人のが一番整理されているし不快感がない。実際乗った時も自称youtuberと思われる立派なカメラを持った人がうろうろしてたけど、その人たちの動画を見る時間はもったいないかな。
・note
asatoさんのGWにMSCに乗った記録
面白い文章である反面、不安感も残される読み応えのある記録。covid後再開してすぐのクルーズということでオペレーション等に不備が色々あったものと思いたい。
読み物としてもオススメ(笑)

・個人ブログ
googleとかで「MSC 体験記」とか「クルーズ 口コミ」などと調べて片っ端から調べた。正直損金算入するためだけの記事じゃね?っていうもの多数。
記録しておくほど有益なものはなかった。
今改めて調べてみると、ちょいちょい出てくるけど、旅行会社のサイトが上に出てきがちなので、ほしい情報にたどり着くのはひと手間。

準備物

パスポート

時間は前後するが、クルーズ船は外国扱いなのでパスポート必須。
仮で予約はしていたが、正式な申込をするのにパスポート番号が必要だということで速攻作りに行った。その時になって本籍が自分の住んでいる自治体とは違うところにあることに気づき、コンビニで取得しようにもできず(大きな自治内なのに使えねぇなぁ)、仕方なくそこまで行って取得。ここが最大の難所でもあった。さっさと本籍移そう。
パスポートを作るためには、スポートセンターに書類の提出に行く日と、できたものを受け取りに行く2段階必要。しかも書類の提出は平日しか受け付けてくれない~(><)ということで、仕事の合間をぬって平日の夕方パスポートセンターへ。
当時covidは5類移行前で、海外行くなんてそんなにいない(外国は受け入れてくれるのかしら~?)とか思っていたのだが、思いのほかパスポートセンターは混んでいた。
結構20代前半の人とかもいて、びっくりした記憶がある。
結果論だが、今思えば入国制限がされてなければ積極的に海外に行けるいいチャンスであったとも言えるなぁ・・・。
とりあえず2月末には無事にパスポートをGET!!

持ち物

以下に実際に持っていったものを記しておこう。自分が感じた必要度を①~⑤で記そうと思う。着替えとかコメントするまでもない当然のものは省略。

①必須のもの
・パスポート:外国だもの。乗船時に回収されちゃうので、コピーを手元にもっておくこと。
・クレジッドカード:基本的に使うクレジッドカードを登録してすべての清算をするので、必須と言っても過言ではない。visaじゃないと受け付けられないとか噂があったり、登録のシステムに信頼感がないので複数ブランド(visa,master,amex)を持ってくとより安心。
 見知らぬところで急に高額使用するとセキュリティのためにカード使用を止められるケースもあるらしいので、不安な場合は事前にカード会社に連絡しておくと良い(最近は聞かないし、うちは連絡しなかったが)
・フォーマルな服+靴:フォーマル度合いは船の格式にもよるが、ディナーでレストラン行くのに、ちょっとしっかりした服装は必要。子どもも。
 面倒な人もいるかもしれないが、ちょっと正装してごはん食べに行くだけでも非日常感を楽しめるから絶対やるべき!
 アラフィフのおじさんたちは、仕事で着ているような上下とも黒いスーツ姿が多かった。冷静に見るとバカンスというより、仕事で視察しに来たようにしか見えないので、洋服の〇山ではなく、新宿伊〇丹でお洒落なスーツを一着見繕ってきてほしい。
・歯ブラシ、歯磨き粉:ドライアーとタオルはあったが、それ以上のアメニティに期待はしてはいけない。シャンプーとかは備え付けがあったけど、肌に合うかは微妙・・・。

②必須ではないが、あった方が絶対いいもの
・水着:プールとかジャグジーあるから、ぜひ行った方が良い。自分が行ったのは夏だけど、冬場のプールはどうなんでしょうか?でも大概、南の方にも行くので年中プールも可能でしょ!
・ドーナッツ型の浮き輪:一番大きいプールは水深が1.5メートルくらいあり、かつ海の水をくんで使っているので超しょっぱい!なので小学生くらいの子どもなら、泳げる子でもあると良い。腕につけるタイプより絶対ドーナッツ型の乗れる方がいい!(今回は腕につけるタイプで失敗だった)
 船内にも売ってたけど、ドル建てだし、高かった。
 塩水は目に染みるんだぞ~
・船内用バッグ:食事に行くときやショーに行くときなど、小物を入れとくのに便利。1家族にひとつあれば足りる。ビニール製の安いやつでも。
・下船時のバッグ:ルートによっては少し歩いたりお土産買ったりするので、個人的にはリュックがオススメ。
・羽織れるもの:夏場でも全体的に冷房が強い気がする。特に女性はあってもいい。プールに行くときに水着の上に着るものとして速乾性があると一枚二役として便利。
・クリアケース:書類を入れておくA4サイズの透明なケース。紙での配布物、買い物のレシート、お土産のポストカードとか、結構紙で受け取るものが多かった。5枚以上あっても困らない。
・筆記用具(サインペン、マーカー)
予定をメモしたり船内新聞に自分が気になるものにマーキングしたりと結構活躍する。最後はやはりアナログが一番!
・マグネットフック:客室の壁や天井は鉄板でできているのでマグネットが貼れるというのは結構どこにでもある話だが、有用性はあまり語られてない。マジでフックにひっかけたりマグネットで貼ったりとかなり大活躍した。うちは強力なやつを6個持ってったけど、倍持っていってもよかった。
・大き目のビニール袋:脱いだ服をどうやって管理するかは悩ましい。家で洗濯するにしても袋でひとまとめしておいた方が、あとで楽なのは間違いない。
・iPad:なんだかんだ待つことも多いので、小さい子どもがいる場合はあった方が楽。船内はお金を払わないとネットが通じないので、事前に好きな動画をダウンロードしていくのが吉ですね。
・暇つぶしグッズ:iPad同様。あまりスペースはとれないが、ずっと動画を見るわけにもいかないし、おしゃべりで時間をつぶせない子どもには、かばんの許す限り、あるといいですね

③なくても成り立つがあると快適
・船内用サンダル:基本は外靴だけど、ちょっと部屋から出るときに。プールやジャグジーに行くときに濡れてもいいやつ
・客室内スリッパ:日本人なのでやはり部屋の中では靴は脱いだ方が楽。自分は客室内はハダシだったけどね
・延長コードorたこ足配線:部屋の中にもコンセントの口が4か所+USB2か所くらいあったが、4人1部屋で家族で行く場合、色々充電するのにほしくなるかも。2人ならなくても良かったが、これも船によるかも。
 コンセントの形は日本のものも使えるタイプだったが、事前に確認はしないと悲惨な事態になりかねないので注意。
・爪切り:意外と見落としがちだが、1週間の旅行だと意外と爪が伸びがち。出発前に切っていっても帰るころには結構伸びてたりする。
・HDMIケーブル
部屋にテレビがあったので、HDMIケーブルがあれば暇つぶし用に持って行ったswitchとiPadが部屋でも大活躍したかもしれない。大人だけならそんなことしなくても楽しめるけど、小さい子どもがいる場合はより大きな楽しめるから。(今回は持ってかなかった)
・防水のスマホホルダー
やはりプールで写真をとるなら首からかけれる防水のスマホホルダーがあった方が安心。簡単な貴重品とかも入るし。でもでかすぎると邪魔だし、サイズ感は注意が必要。
・卓球ラケットとボール:卓球台が2台あってラケットとボールの無料貸し出しサービスがあった。常に監視員はいないが、貸し出し時間に限りがあるので(航行中の昼間のみ)乗船日や下船日には道具ないと使えない。
 つまり道具さえあれば使いたい放題なのである!特に下船日は2時間以上暇をもてあそぶ人がほとんどなので、かなり有用だと思った。(次回行くときは必ず持っていく)
・バレーボールのボール:体育館的な空間があり自由に使えるが道具を借りる必要がある(卓球と同じ)。逆に言うとボールさえあれば遊び放題!
 なぜバレーボールかって?他のボールに比べて軽くて柔らかいから持ち運びが楽で、怪我もしにくいからだよ!
 体育館は下船時の待機場所にもなるので、下船の時は使えない可能性があるので注意。
・寄港地のお金:現地ツアーに参加したが、バスガイドさんが結構いいレート(いい意味)で両替してくれたので、実際いらなかった。これは単純に運がよかった。
 ただ、クレジッドカードを使える保証はないので、お守り的な意味でもあった方が良い。
・トイレ便座シート:便座は冷たいので100均で売ってる、はるタイプの便座シートがあるとかなり違う。
・箱ティッシュ
・濡れティッシュ
・ばんそうこう
・リップクリーム

④必要に応じて
・洗濯ロープ、洗濯バサミ、洗剤:1週間以上の着替えをどれほど持っていくかは悩みどころ。少しでも洗うなら乾かすのにあると便利。
 下着類は部屋に干すにしても、少し重いものでも洗濯ロープを使えばベランダに干せる。我が家は部屋内でロープを使ったけど、ひっかける力が弱くて洗濯物を干したらかなり垂れ下がった。
・雨具や傘:船に乗っちゃえば全然いらない。家との往復や下船時に必要なら。乗っちゃえば傘は部屋に置くだけなので、傘は折り畳みでなくても邪魔さは感じない。
・水筒:ドリンクパッケージ(飲み物飲み放題パック)に入らないと、飲み物にお金がかかる。水筒を持っていくとビュッフェのところにあるミネラルウォーターの蛇口から飲み水が汲めるので、タダで水分をとれるようになる。うちはドリンクパッケージ込みのプランだったので不要だった。際限なくペットボトルの水を注文しまくった(笑)
・チップ用のドル通貨:チップ相当の金額は勝手に請求されるので基本的には不要。ただし、部屋の清掃やレストランの給仕は固定な場合もあるので、チップを追加で渡してあげれば喜んでくれる。自分はやらなかったけど。
・席取り用の小物:ビュッフェを利用する時、時間帯によってはすごく混んでいる。自分がわかる目印兼席を主張する小物を使っている人もいた。ただ、レストランでとれるフォークセットを席取り用マークにしている人もいたので、必要度は人によるか。
 フォークセットだと勝手に動かされても文句言いづらい人には。
・赤白緑の色の服:ホワイトナイトやイタリアンナイトとよばれる、服の色が指定されて客の服装に一体感が生まれる日がある。強制じゃないけど、指定された服装になると普通にテンションがあがると思う。

⑤実際いらなかった
・クルーズカードホルダー:ホテルのキーカードのようなものを乗船手続きの時に1人1枚配られる。どこへ行くにも何をするにも必ず必要で、サイトによっては首にかけられるものに入れていくと便利と書いてあった。旅行会社によってはホルダー自体をサービスでくれたりする。
 個人的にずっと首にかけているのが好きじゃないっていうのが大きな理由だが、スマホケースと一緒、カードケースに入れておく、ポケットに直入れなど他にも十分方策はとれる。ただし、なくすと一大事なので管理は大切に。
・双眼鏡:遠くても直接見たほうが絶対いい!
・運動着:プール三昧でジムに行かなかったので。船上にランニングコースもあるので頑張りたい人はあってもいいよ(笑)
・酔い止め:天候も船も安定していたから。体調っていうよりも、天候に不安があって船が揺れそうな気がするならあってもいい。雨男、雨女には必要かもね(笑)
・ファブリーズ:タバコとか焼肉しないから、ファブるほど匂いが残るものがなかった。
・ジップロック
・モバイルバッテリー
・タオル
・ハンガー

出発より前に家でにやっておいたこと

・船の中で使えるアプリをダウンロードしておいた。実際に使えるのは船内に入ったあとなのだが、アプリ上であと〇日ってカウントダウンをしてくれたのが、地味にテンションがあがった。
 乗船後はすべての予約等がアプリになるので、ダウンロードは必須!
 ただし、このアプリ上で家族間でのチャット機能があるが、LINEのようにちゃんと相手に届かないし、届いても通知は来ないので期待はしてはいけない。
・海外旅行保険は入らなかった。たぶん大丈夫だろうという甘い希望的観測をもって。実際、大きな病気はしなかったから入らなくて正解だったが、過去の(最悪の)事例を見るとヘリで搬送〇千万円みたいなこともあるので、そこは自分の健康や体力との相談かな。次回行くときも自分は入らないだろうな。
 よくあるクレジッドカードの保険が使えるかはきちんと調べてもないが、使えないという記載もあった。

いざ出発へ

当時の気持ちを思い返してみると、
申込当初は楽しみ→調べていくうちに情報不足のため不安→日が近づくにつれて楽しみ、っていう心の動きだったな。

荷物のパッキングは1週間前の週末にやって、あとは当日を迎えるのみ。
天気がいいことを祈りつつ、出発日を迎えるのであった。


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