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焼売は蒸しているのになぜ「焼」を使うの?
先日、人の料理しているところを見ていた時のことである。
「この人、焼売焼いてる…、焼売が焼くって書くから?
そういえば焼売って蒸して作るよな…、
なんで"焼"売なんだろう」
あなたは考えたことがあるだろうか、
焼売は蒸し料理であるのに焼くという字を使っていることについて。
分かりやすく書くなら蒸売のほうが良さそうじゃない?
なぜそういった名前になったのか調べてみたところ
前提として
広範囲(広東省、江蘇省など)では「焼売」と表記されるが、一部地域(北京など)では「焼麦」と表記することがあるらしく、どちらも「シウマイ」と読むとのこと。
その由来として次のように書かれていた。
中国では、病害を受けて黒くなった麦の穂は、伝染を防ぐためにも焼かれていた。その形に似ているところから焼麦と名付けられた。
このことから料理工程に関しての焼きではなく、形が似ていたから付けられたことであることが分かった。
名前を付けるときはその漢字を読んでそのまま意味が伝わるように付けるものだと思っていたため、見た目から付けられるといったことに対して、あだ名を付けるときに似ているなと感じた。
ついでにこの疑問をもつきっかけとなった「焼売は焼くこともあるのか」について触れておくと、
調理方法は基本的には蒸しであるが、焼き、揚げといった調理方法が用いられることもあり、表記としては焼く場合であっても焼売の焼の部分を利用するのではなく前に付ける型をとり、焼き焼売、揚げ焼売と表記し、それらと区別するために蒸し焼売と書くことがあると分かった。
この名称の由来には諸説あるらしいが納得しやすいものであったと感じた。
今後もこういった名称について深掘りしていくのもありかも
読んでくれた方もぜひ「なんでこの漢字使われてるの?」というものを探してみてください
意外とハマるかも…
おまけ
今回とり上げた焼売のように形が似ているからその名前が付けられたものとして、「蒲焼き」がある。
蒲焼きは元はぶつ切りにしたものを串で食べており、それが植物のガマの穂と形が似ていることから蒲焼きと呼ばれるようになったそう。
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確かに、似ているかも?
ものとしては今は場所によって提供されていることのある短冊という串焼きに近いのかもしれない。
個人的にガマはフランクフルトが刺さってる植物と思っていた過去があるため、蒲焼きというよりフランクフルトの印象が強かった…..。
(フランクフルトはドイツの地名が由来)