見出し画像

お金がない・50円玉ふたつになった朝わたしがしたこと。 4

50円玉ふたつの朝、風俗に面接に行きました

※アメブロで2014年に書いた「自分史」を加筆・再考し掲載しています。


どうしたらこんなことになったのか。

旦那がつくって逝った
借金総額3500万円

それも確かに大変なのですが

まずは
「目先のごはん食べるお金」を
なんとかしなければいけなかったんですってば。

どうしよう。。。。
さすがのわたしもお腹はすいてるけど深刻でした。

朝まんじりともしないまま夜が明けて

朝方どうしてもどうしても
あったかい缶コーヒーが飲みたくて

子どもたちに言われない間にコッソリおうちを出て
近所の100円の自販機を探して
(10円もったいなかったし)

凍った指であわてて100円玉をいれようとしたら

転がって
溝の間にポチャーンと落ちました

あ-----------っ


こんなときに・・・・

わたしってほんまに。
なにしてもダメやん・・・・_| ̄|○ il||li

って思いました。

もう絶望的な気分のまま
スーパーの開店を待って

もやしと納豆3パック入り「だけ」を買いました。

そしたらね。

忘れもしません。

お財布にはもう
50円玉ふたつしかなかったのです。

詳しく言うと私の口座に「残金7円」あったので合計107円やけど。

画像1

いや、もう飢え死にやわって思いました。
このまま、生きれへんわっ!

おさ湯を「コーヒーと思って」飲みながら
(前の日に空になりかけのビンの中にお湯を入れて飲んだので本当にインスタントコーヒーさえなかった。)

わたしはおもむろにネットを開きました。

借金のこともありましたが、
まず、もう生活するお金がない。

それって生きていけないやん。

もうずっとお腹が空いている。←そればっかりやんな

そうやわ。

そこに生まれた私の唐突な発想はこれでした。
「わたし、風俗で働けるかなー・・・・」


言っておきますが正気です。

追い詰められた人が考えることなのかどうかはわかりませんが

この、当時おなかが空きすぎていたとはいえ
切羽詰まってるがゆえの

かなりの「安易すぎる決断」

実際には後で私の「簡単にお金儲けできる近道やん」という「仕事への差別感」に直面し、

さらに劣等感や恥ずかしい気持ちに苛まれる経験を
するのですが

それはひとまず後においておいて。

その当時そんなことはどーでもよかったのです。

とにかくお腹さえ満たされたかったんだから。

画像2

寝転がってネットサーフィンしながら

求人があるか探してみました。
お腹すいてるからやることはゴロゴロしながらも早いです。

そして

風俗関係のお仕事求人サイトは
自分のメールアドレスを向こうに知られなくても
連絡がとれるというシステムになっていました。

すごーい発見(そこ?)

なら安心。(どこが?)

ぽち☆
とても安易に押しました。

それくらい、自分の身に起こるであることに
無頓着だったのです。

すると
なんてことでしょう。

画像3

すぐに面接の打診が来ました。
はやっ!
自分で出したクセに着信の音にビクつきました。(笑)

メールは
次の日の朝10時に店に来てほしいという内容でした。

大阪は阪急電車十三駅にあるとある風俗店
「奥さま専用」らしい。
(こんなことまで書いてなにか参考になる?)

若くないから面接落ちるかもって思ってた。
書類選考ってないのか。
(選考されるようなことそもそも書いてなかったけど)

そっかあ、人にはいろんなニーズがあるんかもなあって
(何?)

またもや「他人事のように」思いました。

お店のHPには
きれいな奥さまたちの写真とともに
「好きな時間に稼ぎたいだけどうぞ」と書いてありました。

そやな。

行かなきゃー
行かないとごはんたべれない。

50円玉ふたつしかない私は
細かいお金がないのでと両親にとりあえずのうそをつき

次の日1000円借りて
電車にのって十三(じゅうそう)に向かったのでした

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?