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産後ケアで人生が変わる──3万人の母子を支えた助産師がYUARITOに参画した理由

木村志保子さんは、産婦人科での勤務経験を経て、現在は埼玉県で助産院を開業されています。ご自身で助産院を運営する傍ら、昨年の試験運用に引き続き、YUARITOに参画されました。

3万人を超える母子と接してきた木村さんだからこそ知る、産後ケアの重要性や、YUARITOの特徴についてインタビューしました。

木村志保子さん
助産師として病院勤務を経験後、埼玉県にて「ゆい助産院」を開業。院長として数多くの女性をサポートする。長年培われた産後ケア経験を活かし、YUARITOの施設長として参画。

一人ひとりのお母さんと向き合うため、助産院を開業


── 助産院を開業しようと考えたきっかけを教えてください。

産婦人科で助産師として勤務していたある日、授乳室で涙を流しているお母さんを見かけました。その姿に「退院後、このお母さんはどうなるのだろう?」と胸が締め付けられる思いでした。この出来事が、地域に根ざした助産師として、お母さんを支えたいという思いを抱くきっかけとなりました。

病院勤務は貴重で素敵な経験でしたが、日々の業務に追われる中で、一人ひとりのお母さんとじっくり向き合う時間が取れない現実がありました。流れ作業のように接するのではなく、心を込めて向き合いたい。そんな思いが募り、助産院の開業を決意しました。

── YUARITOへの参画を決めた理由を教えてください。

助産師としてお母さんと向き合う中で、産後ケアの重要性を深く実感してきました。出産後、お母さんたちは身体的にも精神的にも大きな負担を抱えています。そんなお母さんたちを支えるためには、専門的なケアと温かなサポートが欠かせません。YUARITOはその必要性を理解し、実現しようとしているサービスです。

運営メンバーの熱意とビジョンにも、強く心を惹かれました。YUARITOは「持続可能な産後の生活をデザインする」というコンセプトを掲げ、単なる一時的なサポートに留まらず、お母さんたちが長期的に安心して育児に取り組める環境を提供しています。他の産後ケア施設にはない、新しいアプローチだと感じました。

さらに、「お母さん」「ママ」ではなく、「あなた」として向き合うことを大事にしている点も特徴です。私が助産院を運営する上で大切にしている価値観と重なり、共感を覚えたことも、YUARITOに魅力を感じたポイントでした。

スタッフ28名の経験と知識を結集させたサービスを提供


── YUARITOならではの強みはありますか?

他の産後ケアホテルでも働いた経験がありますが、YUARITOは特にお母さんと赤ちゃんの数に対してスタッフの数が非常に多いです。その分、一人ひとりの状況をよく見て、その方に合わせたサービスを提供できるのが魅力だと感じています。スタッフ28名の経験と知識を結集させることで、より質の高いケアを実現していきます。

── どのようなスタッフが揃っていますか?

「産後ケアに精一杯取り組みたい」「産後のお母さんたちを幸せにしたい」という強い思いを持つ、温かくて素敵なメンバーが揃っています。YUARITOのコンセプトに深く共感する声が多いのも、このチームの特徴です。共通の目標や価値観を持つチームだからこそ、より良いサービスを生み出せると信じています。

── お母さんや赤ちゃんと接する上で、どのようなことを大切にしていますか?

お母さんの思いに寄り添うことを大切にしています。ご要望があればお部屋に伺い、ゆっくりとお話しする時間を設けています。また、リクエストがなくても一日に一回は必ず会話の時間を取るようにしています。

赤ちゃんは言葉を発しませんが、体の反応や表情など、言葉ではない形で多くのことを伝えてくれます。お母さんと同様に、赤ちゃんの思いを汲み取り、自分の子のように大切にケアしたいと思っています。

── 産後のお母さんからは、特にどのような悩みを受けることが多いですか?

赤ちゃんに関する悩みも多いですが、お母さん自身の身体の悩みも非常に多いです。特に産後は傷が治りきらず、身体の痛みを訴えるお母さんがたくさんいらっしゃいます。ご自身の悩みが解決されないと、赤ちゃんを育てる余裕が生まれません。まずはお母さんの休息を大事にし、自分自身を整えてから赤ちゃんに目を向ける。そのステップが重要だと考えています。

愛おしく幸せな子育てに、前向きに取り組むために


── 産後ケアサービスを利用されたお母さんたちから、どのような声をいただいていますか?


多くのお母さんが、にこやかな表情で心身ともに元気になって帰られます。産後ケアは不安を感じてから利用される方も多いですが、私は予防的な行動の重要性を強く感じています。助産院でも「不安になる前にいつでもおいで」と伝え、早めの利用を勧めています。「もっと早く利用すれば良かった」「もっと早く情報を知りたかった」という声も、実際にたくさんいただきますね。

特に印象的なのは「人生が変わった」とおっしゃるお母さんが何十人もいらっしゃることです。その言葉が、私たちスタッフにとっての大きなやりがいにつながっています。

── YUARITOを通して、どのようなお母さんを増やしたいですか?

身体の休息ももちろん大切ですが、心に余裕がなければ楽しく育児に取り組むことは難しいです。赤ちゃんを産み育てることは、とても愛おしく幸せなこと。その喜びを感じながら、自分の中に芽生えた感情としっかり向き合える余裕を持ったお母さんたちを増やしたいです。

── 最後に、このインタビュー記事を読んでくださった方にメッセージをお願いします。

YUARITOは、24時間お子さんを預けられ、24時間専門家に気兼ねなく相談できることが大きな強みです。初めてのことで不安になって検索魔になってしまうお母さんも多いですが、ネットには正しくない情報も溢れています。ぜひ正しい情報を得て、安心につなげていただきたいです。

産後ケア施設は「駆け込み寺」的なイメージもあるかもしれませんが、決して悩みがある人だけの場所ではありません。「不安になったらおいで」というよりも、「これからの育児を楽しく過ごすためにおいで」と伝えたいですね。

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(編集協力:早坂 みさと)